転覆病の治療法


秋らしい気温になり一気に検索ワードで増えたのが 転覆病 です。
僕も最も悩まされたのが 秋 と 春 です。
夏は気温が高いので放置しても治ることが多く対応すればほぼ正常に泳がせられますし
冬は最初から気温が低い事を警戒するので餌を控えめにしているのでなりません。
ということで油断しやすいのがこの時期です。
特に晴れた日は要注意ですので気をつけてください。
詳しい理由は以下の記事に書きましたので省略します。
(→)「温度が上がった晴れの日に餌をやる」YES / NO ?

まず転覆病の原因ですが消化不良の可能性以外もあるので
その点は以下のリンクで確認してください
消化不良、温度の低下以外の原因なら以下に示す方法を試しても全く効果はありません。
(→)転覆病の原因はこんなに多くあります
以上を理解していただいた上、
消化不良(餌の与えすぎも含む)と水温変化(気温の低下による)で転覆した場合の対応です。

◆塩水浴&絶食
0.5%の塩水浴で 餌は全く与えません。
エアレーションは必要です。
この状態で数日放置します
そして普通に泳ぎだすのを待ちます。

※絶食は飢餓転覆を起こす原因にもなりますので
 軽症時に数日の低温期をやりすごすなどでは有効ですが
 長期的に行うのは逆効果になります。

◆ヒーターの追加 その1 最低水温を下げない為に使う

基本的に上記の方法だけで治りますが気温が不安定で水温の上下が出る場合、
怪我などをしていない場合は 迷わずヒーターを導入して温度が下がることを予防してください。

※夏のような温度に加温する必要はありません。
(ショック療法で有効とも言われますので手が無くなれば試しても良いかもしれませんが最初はNGです)
※現在の最高水温にヒーターをセットしてください。
(気温ではありません、水槽の中の水温です。)
これで昼の暖かさが夜中もキープされるので治療効果が高まります。
※加温治療は上げればよいというものではありません。
あくまで金魚の負担軽減の為なのでこの場合は下手に温度を上げるより
下げない為に使うのが目的です。
真冬などは徐々に加温して水温を高く上げる事が効果的に作用すると思いますが
過去に急いで1日1℃ほど上げて10日で25℃にしても効果はありませんでした。
むしろ金魚が弱るので逆効果に感じました。
上げる場合は1日1℃でOKですがそのまま3日か4日経過させてまた1℃あげるような(=3、4日で1℃あがるような)時間をかけた加温金魚が完全に慣れて負担を感じないような対応をしないと上手くいきません。
※温度を上げるのは消化不良の予防消化活動の後方支援なので 消化の良い餌をごく少量与えるという方法を使えば無理に加温する必要はありません。 (←同じ効果が期待できるからです)
あくまで真冬で最高水温が15℃付近などの場合以外は最低水温を高く保つ事にヒーターを利用する事をお勧めします。
例)
秋のある日
ヒーター未使用なら
最高水温 22℃
最低水温 15℃
このような場合はヒーターを 最高水温と同じ22℃にセットして
最高水温 22℃
最低水温 22℃
とすれば金魚は温度変化のストレス無く治療に励む事ができます。
これを無理に25℃などに上げるとその変化がストレスなので注意して下さい。
※上記の22℃は例です。22という数字ではなく、その時の水温にあわせてください。
※これはとても重要なので別の表記で数回同じ事を書きました。

また別の方法として最初に大きく加温する方法というのもあります。
これは加温そのものより長い安定期間を重視するもので
季節の変わり目などで温度が急に下がった場合は
このタイプの加温治療が有効ですが
転覆病以外の問題を抱えていない元気な金魚にのみ行ってください。

このような場合の加温は1日に3℃から5℃くらいを目処に上げます。
そして次の日、その次の日は同じ温度にしたまま慣れさせて
次からは3℃を最大としてまた1日で上げます。
合計で約10℃を9日間かけて上げるのを限界として上げます。

これで駄目なら更に温度をキープして治療
又は
10日~14日ほど同じ温度でキープして
安定してからもう少し加温しても良いです。

※僕のケースもそうでしたが
これで治る場合は数日以内に好転するはずです。
無理に高い温度まで上げると元に戻す事に失敗しやすいので
注意してください。
ここには
念のため長期化する場合も対応できるように書いておきます。

※この治療で転覆が治っても治らなくても
下温は数日に1℃を守ってください。

例)
12日 10℃
13日 15℃ 昼前から夕方に10℃を15℃に変更
14日 15℃
15日 15℃
16日 18℃ 昼前から夕方に15℃を18℃に変更
17日 18℃
18日 18℃
19日 20℃ 昼前から夕方に18℃を20℃に変更
20日 20℃
21日 20℃
22日 20℃



(治るまでキープする)
又は
(10日から14日ほど固定してからもう少し上げる)

1日で何度も上げるのは
加温を急いでいるのではなく
温度が変化しない時間をより長くして安定させる事で
金魚の順応を助ける為です。
可能なら3日おきではなく5日とか1週間固定してから次の温度に移行しても良いです。
この方法は30℃など高温にすれば治ると言うものではない事を理解させてくれると思います。
重要なのは金魚の体調がよくなることです。
そうすれば問題が除去されやすいので
その温度が20℃なのか23℃なのかは分かりませんが
数日以上安定させる事で判明するはずです。

この安定させて回復させる方法は他の病気でも同じで
無理に加温すれば加温による回復というメリットを失いますので
元の温度から10℃以上上げる時は、
自分が何をしているのか十分に理解し
問題が無い事を確信できる時だけにしてください。

また下温は可能な限りマイルドに行わないと
治療が成功しても元に戻る可能性も有りますし、
うまく行かなかった場合も急な下温で更に体調を崩す事もあります。

また温度を安定させている限り
その温度で何日キープしても問題は無いはずですので
治療効果が出た場合は特に
完治してから暫くはその温度で生活させてあげてください。
あまりに早く下温を始めると再発するかもしれません。

◆ヒーターの追加 その2 加温治療を行う場合

こちらは1日1℃とか3日で1℃のような金魚が気付かないような変化ではなく
一気に5℃くらい上げてそれで数日経過させて金魚が元気に餌を食べたり泳ぐようになれば
また加温開始して最終的に25℃くらいまで上げないと効果が無いようです。

僕はこちらの方法をはなかなか思いっきりが付けられず
失敗経験ばかりですが、うまくヒーターを導入して完治させておられるケースも見ますので
この急激な加温による治療法はそのような方々の説明を参照してください。

中途半端な加温 や 回復直後の下温
は結局失敗します。
真冬の場合は特にそのまま春まで加温するような方向で対応するほうが成功するようです。

治療法の基本は以上のように単純ですが
簡単に治るからと安心しないでください。それは最初だけです。
1回目の治療で数日の間に確実に治せるか?治せないか?は
今後の対応を大きく変えます。
何度も繰り返せば効果が無くなる方法なので確実に1回で治してください。

通常はこれで治るはずですが
これまでの経験で多数の例外やアイデアがあるのでそれを列記します。

◆発見が早ければ1日から3日程で治せますがその先が重要です。
水槽に戻して暫くは餌をいつもより減らしてください。
極度に減らして様子を見るくらいが良いです。
※基本的に1日1回は必ず与えてください。
※絶食は飢餓転覆へと移行しやすくなります。

◆餌切りは長期化すると転覆傾向を強めるので
絶食の効果が無いとは何段すれば給餌を再開してください。
(切るのは最初の治療の時だけです)
※絶食は飢餓転覆へと移行しやすくなります。

◆何度も完治しては転覆を繰り返すと徐々に回復しなくなり最後には治らなくなるので
2度以上繰り返すようなら水槽に戻さず別の場所で暫く(数ヶ月飼育してください)
このときの環境ですが
 ★単独飼育 (ストレスの軽減)
 ★水深は浅め (浮き袋への負担を減らす為)
 ※温度耐性を上げるためにも最重要な事です。
 ★水は通常より頻繁に換える (活性を維持する為)
 ★ろ材は常に清潔に(硝酸塩が原因の場合がある為)
が推奨です。
何故ならこれだけでかなり多くのメジャーな原因を除去できるので
飼い主さんが原因の特定を出来ない場合でも治せる可能性が高くなります。

◆偽装転覆になるケース
長期化すると金魚はもはや体勢を立て直そうとしなくなります
お腹を上にして浮くほうが楽
ということに気付いてしまうからです。
また泳ぎを諦めてしまうケースも多くあります。
こうなると治療はフィジカル(運動能力や肉体的)ではなくメンタル(精神面)の問題になるので厄介です。
僕の場合は金魚に安心感を与えないような方法を順に試して治しました。
チョウビのケースを記事にしたら詳しく書きますが
何でもいいので安心してお腹を上に出来ない何かを探す事です。

※偽装転覆の治療には、定期的で定量の給餌、水質改善、温度耐性の回復が重要です。

◆塩水浴&絶食で簡単に治せるのは数回、それ以降は荒い事をする必要があります。
治療の為とは言え、かなり可愛そうな目に合わすことになりますので詳細は示しません。
1回で確実に治してあげてください。

僕は1年間で10回以上多分、20回ほど治療してきたチョウビが居ますが
最初は塩水浴だけで治っていましたが徐々に効果が無くなり、スポイトで突いたりしながら転覆していると突かれると覚えさせたりしつけをしながら治したり、リハビリマシーンを作ったり考えられる事は殆ど全てこのチョウビに行いました。 1年近く格闘してもう使う手も無く限界と感じました。 何度治しても水槽に戻せばいずれ転覆します。
その都度治療してから別の水槽に入れて違うメンバーと泳がせて何とか対応してきましたが
最後の治療は殆ど諦めていたくらい改善せずかなり荒い方法で対応しました。
おかげで病気以外に大変な事が起きましたがこれは記事で書きます。転覆とは無関係の事なので。
そんな事もアリ、これ以上繰り返すのは可愛そうなので単独飼育に切り替え現在は全く転覆しなくなりました。
これは偽装転覆をする魚全てに言えますが泳ぐ気が無くなればそこでゲームオーバーになるので
お腹を上にして寝たりする場合は見つけ次第対応してください
チョウビは記事が未だ出来ていないので
チョウビが真似する原因になったオランダのケースです。
賢くて芸達者な個体はこのようになりますので要注意です。
(→)ケーススタディ: 転覆のマネから本当に転覆したケース

◆群れに入れると仕方なく泳ぐ (荒い治療の例:かなりマイルドな方ですが)
これは塩水ではなく既存のタンクに入れて治す方法です。
何度も行い治療効果が無くなると(対応が遅すぎると)
塩水浴&絶食は何の意味も無い対応になります。
その場合は転覆していられないくらいの数の群れの中に入れると
仕方なく泳いでいるうちに正常化するケースが多くありました。
人間がスポイトでしつけるのは限界がありますのでこの方法が現在最も効果的と思います。
24時間仲間が突いてくれますので効果的です。
2箇所でこの効果を確認しましたが両者とも50匹以上70匹以下の大群が入っています。
10匹程度だとどうなのか?などは確認していません。
諦めて入れていたら全員治ったので、その結果気が付きました。
稚魚のケースですが現在、転沈館(転覆&沈没患者や予備軍を選んで集めたタンク)は全員完治し何の問題も無くなりました。
転沈館に入れて置けないほどひどい転覆(塩水浴効果ゼロ)の個体も不合格者水槽に入れておくと同様に完治しました。
泳がないと食べられてしまいますし、休んでいれば常に他の魚から突かれるのでそれを嫌がって逃げる繰り返しで最後には普通に泳ぐようになります。 病魚には精神的にも肉体的にもかなりの負担になります。
この事からも転覆が長く続くとメンタルの治療も必要になるのが分かります。
飼い主も病魚も諦めたら負けです。
自分で治ろうと必死に体勢を立て直している間がチャンスなのです。
一度金魚が諦めたらその後の対応は本当に厄介です。

※転沈館のメンバーに関しては苔の給餌やブライン&赤ムシの給餌など
餌やりで改善した事も理由の1つと考えています。
関連
(→)飢餓転覆の記事 

※沈没して動かない金魚は特にそうですが
転覆で浮いていても動かないほど衰弱していると
仲間に餌と判断されて食べられてしまう可能性もある為
リスクが大きい方法ですので注意してください。

◆消化の良い餌(苔と藻)にすくわれたケース ★お勧めです!!!
転沈館のメンバーをはじめとして夏に完治したメンバーの多くは
苔で治ったとも言えます。
最近は藻も苔同様に効果的だと分かりました。
苔は消化がとても良いだけでなく少量しか取れないので食べ続けても転覆しません。
無理のない量を24時間金魚が自分のペースで食べられるので消化機能もフル活動するので転覆病の予防&治療にお勧めです。
青水も同様の効果があると思いますがこれは別の問題もありもう4シーズン観察します。

◆◇青水
良いという部分と悪いという部分(多分)が共存している微妙な存在です。
良い部分
消化吸収の良いプランクトンが常に供給されるので餌を与えられない金魚の衰弱を防止できる
悪い部分
この部分は検証できていないのでここでは省略します。
経験で問題があると思うものの
まだ正しい方法で確認できていません。
良い部分だけ表示しておこうかとも思いましたが懸念事項なので
注意の意味も込めて今後確認したい懸念がることだけ書いておきます。

◆正常姿勢強制ギブス ※重要です
<これは治療ではなく悪化を抑制し春まで何とか持たせるのに有効です>
2013年に経験した真冬の転覆の時は
寝る前にストッキング素材の中に金魚を入れて
正しい姿勢に固定してから寝ました。
重症なら24時間以上行います。
これで寝ている間だけ正しい姿勢を覚えさせて
朝に開放すると
重症でも 少しだけまともに泳ぐような事があります。
軽症なら これで治る事もありました。

あくまで加温せずとも治療しやすくなる春まで希望をつなぐ為
完全な転覆状態に固定しない為に行っていますが
これを春まで週に2回か3回のペースで時に24時間このままで実施して
何とか春までもたせたので
冬に転覆させてしまった成魚の転覆の治療も成功しました。

この方法は僕なりに工夫の連続で
最初は排水口用のカバー
転覆金魚の隔離 排水口受
それでは 手ぬるいと思い
サランラップやZIPLOCKの袋
転覆金魚の隔離 ラップ
でもなんか辛そうなので最終的にストッキング素材
と改善させてきました。
転覆金魚の隔離 ストッキング素材

<< 3日以上 塩水浴&絶食をしたけど治らないケース >>

この場合は消化不良だけでなく別の原因(ストレスや物理的障害)も複合されての転覆か
もしくは消化不良には無関係の転覆です。
※また発見や対応が遅すぎると塩水浴では治りません。
※季節の変わり目などの温度変化が原因なら
上記のようなヒーターを利用した治療が有効です。

ということで次にすべきは飼育水での長期的な治療です。
金魚さえ泳ぐ気があれば未だ治せます。

絶食は長いと金魚のエネルギーを消耗し、消化器官の活動能力も下げる為
あまり長期に渡るとマイナス効果が増すので 消化の良い餌を少量づつ与えてください。

塩水浴は継続するかに関しても判断が難しいですが
お腹を上にしたままの時間が長くなればなるほど泳ぎだす可能性が低くなるので
環境を変えるのも手です。
しかし何度も環境を変えると衰弱するので良く考えてベストな環境に入れてください。
お勧めは上記のような
 ★単独飼育 (ストレスの軽減)
 ★水深は浅め (浮き袋への負担を減らす為)
 ★水は通常より頻繁に換える (活性を維持する為)
 ★ろ材は常に清潔に(硝酸塩が原因の場合がある為)
です。これは多種の転覆病の原因(ストレス)などを考慮して考えたので
原因の特定が苦手な方はまずこのような環境を与えてあげてください。
もちろん水温変化は良くないのでヒーターを使用して最低温度を高くキープするか
水量を余裕のあるものにして急な変化を避けるなど配慮すると更に金魚には良いです。

消化不良が無関係と思っても転覆傾向がある金魚には消化の良い餌を与えて
原因になるものを1つでも減らす事で将来再発した時に特定が容易になるのと
少なくとも消化機能が高く保たれていればスタミナも高く保てるので病気の治療時にも有利です。
この病気は上記のようにメンタル面で弱いと治せないですがフィジカル面で強いと治しやすくなります。
塩水浴で治らない場合は、常に体勢を立て直し続けるリハビリになるので体力が要求されるので
少なくとも体力だけは十分に蓄えて直ぐに弱音を吐かない金魚に育ててあげてください。

<< 稚魚や迎えたばかりの金魚の転覆 と 長年飼育している金魚の転覆 >>

それでも治らない場合ですが
あまり長期間飼育者の癖のある飼育に晒されていない
稚魚や迎えたばかりの金魚の転覆は上記の方法で治しやすい転覆ですが
長年飼育している金魚の転覆は治らないケースが多いです。
単なる消化不良の可能性が低く、長い間蓄積された環境の問題からのストレスに耐え切れなくなり
最後に転覆、 消化不良は単なる引き金に過ぎない可能性があり
このケースでは長年蓄積されたストレスの為、塩水浴程度では消えないからです。
僕はこの件に関して確実な治療法が分かりません。
気長にストレスを除去してやる事は大切ですがそれに成功しても既に諦めていて泳ぎださないことが多く
現在も尾長の琉金がこの状態で偽装沈没しています。
機嫌が良いと泳いでいますが徐々にそれも減り始めています。

これまで多くの金魚をこのパターンで転覆させて2度と回復させる事も無く死なせてきました。
このケースに該当する場合、現在僕には皆さんの問題を抱える金魚は救えませんが、
今後同じ犠牲を出さない為に一つ言えるのは、
僕と同じようなケースに該当する事があれば
飼育方法、特に餌の与え方と水の管理方法を見直すと良いという事です。
我流や独自の方法ではなく基本に忠実な方向に見直すだけで驚くような効果が出ます。
現在は予定外に成魚20匹弱、稚魚300匹強を育てていますが
これまでには見た事も無いほど全ての金魚が元気です。
特に長年居て年中底であまり動かず餌の時だけ動くようなランチュウやライオンチュウも現在はよく泳ぐようになりました。
転覆病の撲滅にはまだまだ程遠いですが目に見える変化に喜ぶと共に同じ問題で悩む方が居られれば是非改善を行ってみていただきたいと思います。 即座に変化は出ませんが気が付くと生まれ変わったようになっていると思います。
ライオンチュウの餌クレ顔
▲ライオンチュウの餌クレ顔です
現在最長老は素赤のランチュウ、次が黒ランチュウ、その次がこのライオンチュウで
古株上位3位までがランチュウ種になりました。
去年までは夏でも生きているか確認しないと分からない程動きませんでしたが
今年はビュンビュン泳いでいます。
かなり瘤がリーゼントになってしまいましたが女の子です。
(タイから来たお姫様なので、基本的に高い餌しかお召しあがりになりません)

というわけで、今更ですが普通に飼育すれば金魚は元気に育つので
あまり特殊な考え方や飼育法はストレス病という結末で締めくくられるので注意です。

“転覆病の治療法” への 51 件のフィードバック

  1. はじめまして。今一匹が転覆してしまって治療中です。水換え、塩浴、絶食を5日ほどするも改善せず、昨日26度のヒーターをつけました。この間も横にはなってしまいますが自分で首を振ってもぐったり、壁際にくっついている時はなんとかお腹を下にしていられます。何度も戻ろうとしているので元気には見えるのですが、気をぬくとお腹が上になってしまう状態です。
    塩浴は何日ぐらい続けてよいのでしょうか?
    餌は今日から少しづつ沈むようにして与えてみたいと思います。
    よろしくお願い致します。

    1. はじめましてaco**さん

      最初の塩水浴&絶食で治せるのは数日が限界ですので
      5日経過しているなら、絶食も塩水浴も、もはや効かないと思います。
      ですので飼育水に戻して治療したほうが良いのですが
      注意として
      ◆水深が深すぎる
      ◆水質ストレス(水が古い、ろ材が汚れている)
      ◆低温
      ◆他の魚からのちょっかいや攻撃
      これらは無い事を確認してください。
      問題があれば除去してから戻してください。
      もし不安なら水深を浅くしたプラケースやバケツで治療するほうが効果的です。
      (うちのチョウ尾は白い入れ物が嫌いらしく必死でお腹を下にするので白い入れ物に入れて治します。)

      これは僕の個体の独特のケースですが、何でもいいので金魚が必死に体勢を元に戻す状態を作ってください。

      転覆を元に戻すのは金魚としても必死で泳ぎ続ける必要があり大変体力を使いますので
      今後は出来るだけ消化の良い餌を少しだけ与えてあげながら治療したほうが良いです。
      今日ヒーター(26度固定)を使用されたなら急に5度前後は温度が上がったでしょうから
      多分3日か4日ほどすれば金魚はコンディションが整うはずです。
      昼間晴れて少し気温が高い日が続けばもう少し早いかもしれません。
      それまで何とか転覆を治す行為を金魚が諦めないように時々スポイトで体勢を立て直したりしながら金魚がaco**さんを見たら自分から体勢を立て直すくらい何度もしつける必要があります。
      飼い主さんも金魚もすごく大変ですが長引けば長引くほど 金魚が諦める可能性が高くなるので治りにくくなります。
      体勢を自分で直すことだけは継続させてあげてください。

      この場合体力が必要だろうと餌を与えすぎては逆効果なので注意してください。
      普段の半分でも多すぎます。 極々少量でOKです。
      そのあたりは金魚を見ながら可能な限り少ない量であげてください。

      <その他の方法>

      金魚が大人しいタイプならかなり狭い場所に入れて倒れたり裏返ったりできないようにする
      (正常な向きを頭に叩き込むように)矯正すれば治りやすいという報告もあります。
      金魚の体と同じ位のビニール袋に金魚を入れて倒れられないように水をギリギリに入れて
      それをヒーターで加温している水槽などに浮かべるように吊るします。
      エアレーションだけ弱く入れる必要がありこれが金魚の下に来るとエアーで裏返りますので注意です。
      僕は試した事がありませんが上記の体勢を立て直させるというのと同じ効果があるので有効だと思います。

      どんな方法でも良いので横になるとか裏返るとかが出来なくしてそのまま24時間経過させると治りやすいのは確かです。
      かなり可哀想な目に合わすことになりますが治ればまた自由に泳げるので 可能ならどんな方法でも良いので強制的に正しい姿勢に保ってあげてください。

      <無事に治っても注意が必要です>

      朝一番に普通に泳ぐような日が何日か続けば回復したといえますが
      多分もとの環境(水槽)に戻すと繰り返すと思いますので
      可能なら暫く(数ヶ月)そのまま別で飼育して確実に正常化させてあげてください。

      僕は何度もこの判断を誤り後悔してきました。
      治る時は、本当に簡単に治るので、これならまた再発しても直ぐに・・・と思いましたが
      2回目や3回目は治らないケースが多いんです。

      僕のチョウ尾のように偽装転覆なら20回でも治せますが
      消化不良系は治せたら次は無理と考えて
      再発させないことが最重要です。

    2. おはようございます。
      初めての質問にとっても丁寧に答えて下さり、ありがとうございました。
      ここ数日一番良い方法を自分なりに模索しながらなんとか良い方向へ行けば・・・と頑張っています。
      金魚は私や家族が見ている間は体勢を立て直すし、何度も何度も下へ潜ろうと機敏に泳いでいます。
      でもしばらく離れると休んでいるのか横になっている状態です。
      あんまりずっと見ているのもストレスになるかしらと思っていましたが、頑張らせる事も重要なんですね。
      横になってからすぐにSサイズの水槽に一匹だけ隔離しています。
      水深は半分くらいの高さにしてあるのですが、もう少し浅くしてみますね。
      塩の濃度は徐々に元に戻してみます。
      エアレーションの強さがコントロールできないので、はじめのうちはその強さが気になっていました。
      (流されたり真上に行くと動けなくなったりしていたので。一時的に止めてあげると泳ぎやすそうでした。)
      今は、水流に流される事なく自分で居たい場所に居る事ができています。
      とっても丁寧に教えて下さりありがとうございました。
      早く良くなるよう頑張りますね。

    3. エアレーションに関しては最近僕が行っている方法を新しい記事に書いておきましたのでご覧ください。
      唯一水色の写真が貼られている部分です。
      このようにすれば強くても安心です。

      > あんまりずっと見ているのもストレスになるかしらと思っていましたが、
      >頑張らせる事も重要なんですね。
      あまり継続してがんばらせると体力を消耗しますので
      時間を空けて何度も立て直させれば希望が持てます。

      また完全に衰弱した場合は前回のコメントに書いたような
      狭い場所に入れて無理やり正しい姿勢を覚えさせると効果があります。
      とても可愛そうに思うと思いますが
      もし回復傾向が無くなったら最後に試してみる価値はあります。

      金魚か飼い主が諦めると治らない病気なので
      諦めないでがんばってください。

    4. 金魚部さま

      状態は横ばいですが、あきらめることなく頑張って何度も泳いでいます。
      こちらもあきらめず、金魚部さまのblogを隅々まで読んで勉強中です!
      引き続き最善を尽くして頑張りますね。

  2. このサイトのお陰様で、昨日転覆してしまった琉金の龍ちゃんが、今朝からいつものように元気に泳いでいます。

    昨日は、エラも口も目も全く動かずに、エアレーションの波に身を委ねてゆっくり回転しており、このサイトがなければ何をしてあげたらいいのか、分かりませんでした。

    お電話してみたショップの方は水流を多くして、断食。でも恐らく治らない、とのこと。

    こちらのサイトを読んで、温水式の床暖房を最低の温度で設定した上に水槽を移動させて、餌をストップしたら、数時間後には何とかたまに泳ぐようになり、夜には沈めるようになりました。

    金曜日定休の最寄りの専門店が今日は開いたので早速ヒーターと水温計を買いました。
    なんと!25度になっていたので、かなり急な温度上昇をさせてしまったことになります。
    それまでは昼間17度、夜間14度くらいの暖房のないお部屋にいました。

    それでも温度変化から36時間くらい経った今の時点で、元気にしております。このまま元気でいてくれることを祈っているところです。

    餌はまだあげていませんが、早速沈下性の新しいものを用意したので、明日には少しあげたく思います。(治ったら断食もやめるのがいいのですよね?)

    うちの場合、餌が新しくなければという知識がなく、その上次女と二人で餌やりして、済んだかどうかの確認があまくやり過ぎもあったのかと考えています。
    エアーを食べているようではありません。
    以前からたまに沈めなくなる様子はありましたが、「かわいい」と見守っており、それが病気の予兆とは調べもせず・・・このまま治れば嬉しいですが、とても反省しています。

    これからしばらく、こまめに極少量のお水換えをしながら、見守ります。

    ありがとうございました。

    1. 龍ちゃんの母さん
      丁寧なコメントを頂き大変ありがとうございます。
      床暖房で急に25度まで上がったのが
      逆にショック療法になったのかもしれませんね。
      これまでも転覆傾向があったということなので
      今後も事あるごとに転覆すると思います。
      治っても餌は恐る恐る与えてあげてください。
      安心すると危険です。
      また転覆は見た目に治って直ぐには中身は治っていません。
      今回は25度まで上がったのが良かったかもしれませんので
      もし可能ならそのまま春まで維持してあげてください。
      この方法にはメリットとデメリットがありますが
      春まで何とか症状を抑えて夏にしっかりとした体を作れば次の冬は安心できます。
      逆に今ギリギリで管理すると直ぐに悪化して春の温度差に耐えられ無い事もあります。
      餌は実は浮上性でも沈下性でも構いませんので
      消化が良い状態で少しずつ与えてあげてください。
      浮上性給餌は癖の問題なので水面をパクパクと探しまわる癖さえつけなければOKです。
      それよりも消化の事が問題になりやすいので
      完全に暖かくなるまでは可能な限り少ない量を可能な限り毎日食べさせて
      きちんと泳ぎ、きちんと糞をするようにしてあげてください。

  3. あれから熱心にこのサイトを読んでいます(^^;

    うちの龍ちゃんは、一昨年の夏祭りから持ち帰った一匹です。

    その二年くらい前にもお祭り金魚三匹を白点病で何ヶ月かのうちに次々に失ってしまって、お祭り金魚はもともと弱いのかな?もともと病気を持っているのかな?と考え、子供達がいつもしたがる金魚つりはさせていませんでした。

    龍ちゃんは久しぶりに、今度こそ大切に飼おう!と迎えたうちにの一匹ですが、同時に迎えた出目金や普通の?お祭り金魚は1〜2ヶ月で順番に死んでいってしまい、たったの一匹残ったのでした。

    お祭りであんな風に扱われているのに、そしてたいていの親は、子供達と一緒にその命を大切にしていきたいとの思いで持ち帰るのに、まずは飼い始めがいかに大切で、沢山の知識がいるということ自体に無知であることが多いのが残念ですね。

    私も大切に飼おう!という意気込みばかりで、では注意点に関する情報を調べてみようかなという発想にもなりませんでした。

    龍ちゃんのようにストレスに強い個体のみが偶然生き残り、随分遅く、今頃とっても大切なことを知ったことにショック状態です。

    金魚部さん、とてもお忙しいことだと思いますが、お時間のある時に、お祭り金魚を何の準備もなく迎えてしまった家庭のお母さんが参考にできるようにシンプルにまとめていただけると嬉しいです。
    お金や時間をいくらかけてもいいので、バクテリアを買ったり試薬を使たりして命を守りたい家庭用バージョンと、経済面でキツく多少のリスクを取ってでもここは外せないという点のみ購入したい家庭用バージョンと。

    大切に飼う=透明の水槽にジャリたっぷり、水草や陶器の飾りを沢山入れて、餌をどんどん入れながらじーっと周囲から覗き込んでしゃべりかけている、と思っているひとは、私以外にもかなり沢山だと思います(> <)

    100均のなるべく濃い色の不透明バケツに、カルキ抜きで大急ぎでカルキを抜いたお水を入れて、しばらくお祭りでもらった袋ごと入れて温度を合わせてから袋から出して、夏だから日射が当たらず暑くならないところ、しかも新鮮な空気がお水にとりこまれるように、水面に風が当たる風通しのいいところで、餌もあげずに何日か放置、でいいですか?最初しばらく塩水がいいのかな?
    (うちはもうお祭り金魚を迎えることはしませんが)

    併せて計画的に、お祭り金魚を持ち帰る時の注意点もあると嬉しいです。
    初心者にも飼いやすい品種を二匹、なるべく沢山のお水をいただいて帰るといいのでしょうか?あのお祭りのお水は、そもそも適切なのですか?

    お祭りが日中で、スマホで調べられたら、その日のうちに最低何を買って帰ればいいのか?

    五匹ゲットした人が思わす3〜5匹を金魚つり屋さんに返しに行くようになればいいですね。

    金魚のためにはそもそも金魚つり屋さんがなくなるといいのですが、うちのように偶然生き残った金魚が、金魚を飼うきっかけになっている家庭も多いです。

    長々書きましたが、よろしくお願いします
    m(_ _)m

    1. 龍ちゃんの母さん 記事のアイデアありがとうございます。
      お祭りの金魚は僕は自分が子供の頃の経験しかなく
      そちらは妹のほうが詳しいくらいです。
      妹は息子が掬った金魚を小さなケースに水作エイトというろ過器だけ入れて
      既に5年ほど死なせずに飼育しています。
      1つ思うのは、金魚にあまり興味が無い親と子供さんの場合ですと
      あまり構わないし、えさも殆ど与えないので死なずに大きくなる可能性が高のかな?と思います。
      最初に構いすぎると弱って死にますが、妹の場合は
      殆ど病気も放置して気が付けば完治、死んだら嫌だからと大きくなっても水槽も買わずプラケースに入れたままです。
      母が 「あんな狭い所に大きな金魚を押し込んでほとんど虐待や!」と言っていたことがありますが
      それでも水換えなどの世話だけはきちんと行っているようなので死なないようです。
      他にも会社に金魚が居て当番で世話している方を知っていますがここの金魚も長年病気も無く死なずに生きています。
      夜店の金魚に限らず
      ◆えさを与えすぎない
      ◆定期的に水をきちんと換える
      だけ出来ていれば
      またあとはできるだけ構わないように
      猫のように放置しておけば機嫌良く泳いで元気に育つように思います。
      あまり構うと、怖がったりストレスを受けたりして病気になる事もありますし
      何よりも泳がなくなります。
      泳がない金魚は必ず最後には死にますので
      金魚が気持ちよく泳げる環境だけ整えてあげてあとは見守る程度という距離が金魚には良いようです。

      最後になりましたがご質問に関して
      >100均のなるべく濃い色の不透明バケツに、
      >カルキ抜きで大急ぎでカルキを抜いたお水を入れて、
      >しばらくお祭りでもらった袋ごと入れて
      >温度を合わせてから袋から出して、
      >夏だから日射が当たらず暑くならないところ、
      >しかも新鮮な空気がお水にとりこまれるように、
      >水面に風が当たる風通しのいいところで、
      >餌もあげずに何日か放置、でいいですか?

      そうですね。非常に安全な導入方法だと思います。
      特に病気の症状が酷い場合以外は黒いバケツにしなくてokです。
      できる限り金魚が観察しやすい色を選ばれたほうが問題を発見しやすいですし
      最初は観察して元気な動きと病気の時の問題のある動きの違いを覚えたりすることが重要です。

      餌は基本的に環境が変わる(=水が変わる)場合は48時間与えないのが安心です。
      特に温度が不安定な時などは48時間後も消化の良いえさを少しだけ与えて毎日少しだけを暫く続けて餌にも新しい環境にも慣れさせるほうがトラブルが出難いです。

      飼育に慣れない間、最も危険な行為は餌やりです。
      水換えも重要なのですが、これは丁寧かつ定期的に行えば金魚はある程度慣れてきます
      でも餌は水を悪化させたり、金魚を消化不良にしたり 正しく与えていても問題が出やすいので
      最初は少量を恐々与えるくらいが安心です。

      判断は 糞 と 泳ぎ で行います。
      全てが正しければ数日後にはきちんと糞をして
      それから毎日餌をやると毎日糞をするというサイクルになります。
      夏は勿論、冬でもです。
      でもこのサイクルが壊れる時が必ず来ます。
      それが問題のサインですので糞がいつもと同じように出ていない事を
      軽く流さずに
      温度変化に問題が無いか?
      餌に問題が無いか?
      水は清潔か?
      ろ材は清潔か?
      なんかを1つ1つ確認して問題があれば正しく対応して除去します。
      同様に泳ぎも問題を知る重要な判断材料です。
      最初は元気だったけど最近は・・・みたいなケースなら
      何か問題があり、それが金魚を徐々に弱らせているはずです。
      冬は夏ほど温度が高くないので動きは鈍りますがそれでも快調な金魚はウロウロしています。
      底であまり動かない場合は何か問題があるケースです。
      もちろんその問題が単に低温に弱い個体などの場合は春には元気になるのでokですが
      この辺は最初の1年はその金魚がどんな金魚か?分からないので直ぐには判断できません。

      >最初しばらく塩水がいいのかな?

      そうですね最初は0.5%の塩水を作ってあげると金魚もリラックスして新しい環境に慣れます。
      人間で言う温泉みたいなものです。(かなり拡大解釈ですが・・)
      0.5%を5%と間違って高濃度で死なせるケースもあるそうなので
      念のためですが
      水1Lに塩5g
      水10Lに塩50gです

      >お祭り金魚を持ち帰る時の注意点もあると嬉しいです。

      そうですね、既に水槽が出来ている場合は安心ですが
      初めての場合はなかなか準備できないと思います。
      特に子供さんが「金魚すくいやりたい!」とか言い出して
      「よし、5匹おまけだよ!」とか言われて10匹とかの金魚を急に持って帰ってきた場合
      家に水槽は無い、ホームセンターは既に閉店してる・・・
      とりあえずバケツに入れておこう
      という流れになるのは仕方ないですね。
      だからといって死ぬ可能性が高いかと言えばそうでもないと思います。
      死ぬ可能性を高めるのは餌を与えるようになってからですので
      とりあえずバケツで1週間でも毎日水を新しくしてバケツも綺麗に洗って入れ換えていれば
      死ぬどころか日に日に元気になると思います。
      世話さえきちんと毎日できるならこの方法で飼育することも可能です。
      でも毎日全ての水を入れ換える飼育法では長生きはさせられません
      これは日本では未だ知られていないですが問題がある方法なんです。

      一方、水槽など一式を準備して迎え入れた場合でも
      最初の1週間がまずクリアできるか?
      その後1ヶ月がクリアできるか?
      の問題があります。
      専門的になりますが、生水に生きた魚を入れれば次の日には生臭くなります。
      しかし長く金魚を飼育しているとこの匂いがしなくなります。
      これはバクテリアが分解しているからです。
      魔法のような話ですがバクテリアが正しくバランスすると水を毎日ほど換えなくても
      仮にここでは1週間に1回1/3だけ換えると仮定しておきます、
      (実際は餌の量や温度や金魚の大きさなどで調整します)
      濾過が完成してくれば、それだけで維持していけるようになります。
      つまり、
      腐らない、匂わない、猛毒が増えない等、金魚や飼育者にとってすばらしいことが起きます。
      しかしここに至るまでに少なくとも1ヶ月前後かかりますし
      これが安定して信頼できるレベルになるには数年必要です。
      ここでは最初のバクテリアが安定するまでの約1ヶ月を簡単にご紹介しますが
      この間は水中では毎日が戦争のような状態になります。
      時には金魚を死なせるレベルの猛毒が高濃度になる時期も出る事があります。
      特にこの時期は餌を極限まで減らさないと猛毒や雑菌が増えすぎて
      僕達が望むバクテリアがうまく増えてくれませんし金魚も危険に晒す事になります。
      またこの時期を確実かつ安全に完了するために
      濾過器や濾過装置というものが必要になります。
      最初はあまり大掛かりな装置は敬遠されますので
      僕は投げ込み式の濾過器をお勧めします。
      日本のメーカーでは3社ほどが製品を出していますが
      僕は水作エイトというものを利用しています。
      基本サイズはSとMがありますが
      20L以下の小さな水槽などではSで十分です。
      これを最初から入れておくだけでここが貯金箱のように機能して
      この中にバクテリアが蓄積されます。
      他の記事でご紹介したバクテリアが既に添加されたオプションを利用すれば更に安心です。
      (→)バクテリア製品を使った立ち上げ実験

      >初心者にも飼いやすい品種を二匹
      物凄くデリケートな品種という意味で
      土佐金なんかが良くネットで紹介されています。
      僕は経験ありませんが皆さん苦労されているので
      このような種類は避けたほうが良いのだろうと思います。
      このように多くの方が苦労されている品種は存在しますが
      基本的には飼い易い品種というよりは
      個体差が大きいと感じます。
      人間と同じで日本人は弱くアメリカ人が強いかというと
      アメリカ人にも弱い人が多く居るし
      日本人にも強い人が居る・・・
      みたいな事だろうと思います。
      例えば
      らんちゅうなんかは飼い難いとも言われる品種ですが
      僕の環境では転覆も出ず、最も長生きしているのがこのらんちゅうたちです。
      ですので最後はその金魚が強いか?弱いか?ですが
      あえて言えば
      長いボディの金魚は転覆もしにくく(する時はするようですが長いので安定感があります)強いと思います。
      僕は可愛い金魚が好きなので 丸手と呼ばれる丸い金魚が多いですが
      その中なら オランダ や 琉金 が強くて飼いやすいと言われます。
      逆に難しいと言われているのが ピンポンパール です。
      くどいですが、あくまで最後は個体差ですので
      金魚を買われる際は通販などせずお店でじっくりと観察して元気な金魚を選ばれると良いです。
      金魚すくいでも同じです。
      元気に逃げ回るものを選んで掬われたほうが良いです。

      >なるべく沢山のお水をいただいて帰るといいのでしょうか?
      >あのお祭りのお水は、そもそも適切なのですか?

      金魚屋さんなどの場合はバクテリアも安定していて
      良い水の場合もありますが
      いただける水量には限りがありますので
      それでは最後までは安定させられませんので
      基本的にはお店の水には頼らない導入方法で対応したほうが良いです。
      また病気の持込を懸念する方も多く居られます。
      僕は病気や寄生虫の問題は水ではなく金魚の体に付いてくると思うので
      水を全て捨てても金魚に問題が付いている場合がありますので
      安心は出来ませんが、やはり水は全て捨てる方向で導入するか、
      バケツに入れても次の日には100%新しい水に入れ換えるので
      結果的に1日遅れで全て捨てている事になります。
      特に最近は塩水浴で導入する機会が多いので
      基本的には水は捨てている事になります。

      導入の方法や考え方、また手間のかけ方は
      人それぞれです。
      僕がこのブログで紹介しているような方法を行うくらいなら
      邪魔臭いから最初から金魚なんか飼いたくない!
      と思われる方も多いと思います。
      僕が重視しているのはできるだけ死なせない事
      できるだけそうなる可能性を排除する事なので
      あえて手間のかかる、時間の掛かる方法を紹介している事が多いです。

      最低限どれだけすれば安全と言えるか?
      というのが条件次第となってしまうので
      あえて安全側にしているのと
      僕はどちらかというと几帳面ではない性格ですので
      ミスも多い為あえて安全側にしておく事で
      何とかカバーしている部分も多くあります。
      つまり、きちんと定時にえさを与え水も定期的に確実に換える方なら
      もう少し楽な導入も可能だと思いますので
      このブログに書いている事が全て 必要 とは考えなくて大丈夫です。

      ここでは答えとか正解とかを書いているのではなく
      僕ならこう考えます、こうしますという例を書くようにしています。
      それが、いろいろな事を考えて頂くきっかけになればと思っています。
      最終的には飼い主さんの性格や考え方にあった方法で世話するのが一番ですし
      性格にあった管理方法なら長い間でも無理なく続けていけますし
      そうすれば金魚も元気に長生きできるので
      みんなハッピーという流れになって良いと思います。

  4. 初めまして、この記事のおかげで昨日ひっくり返ってしまった出目金ちゃんが。
    今日は元気に、正常になり泳いでます。ありがとうございました。

    1. kazutokashiwakuraさん こんばんは。
      それはよかったです。
      これから秋の温度は不安定に上下動を繰り返しますので
      ひっくり返ったり フラフラ泳いだりする金魚は要注意ですね。

  5. 金魚部さん、こんばんは。
    お便りありがとうございます。

    そうですね。
    いつの日かお会いできて金魚飼育のお話はもちろんカメラ、釣りのお話、自己紹介的なお話が出来るといいですね。
    またその時はよろしくお願い致します。
    さて、急なお話ですが数日前にキャリコ出目金のポポが死んでしまいました。
    導入して最初のうちは仲間と一緒に餌を良く食べ糞も普通にして何も異変は無く1ヶ月以上経って行きまして一度、赤班病を0.5%の塩水浴にて完治させて無事、元気になりましたが赤班病完治の後ぐらいから一緒に同居している赤出目金にとけ込めず水槽のふちに居たり寂しそうな表情を見せていました。
    元気も段々落ちていき餌を口から吐き出す様になりバスケットに避難させて塩水浴をさせるより飼育水で治療したく餌も少しずつフレークを与えていて数日後、段々元気を取り戻したので安易な選択でまた赤出目金と一緒に暮らさせたのが後から失敗する原因になりました。
    それから間もなく死んでしまいました。
    自分では適切な判断と思う事もキャリコ出目金には反対の結果になりました。
    それから昨日、午後から2槽の週に一度の水換えの最中に一番廊下側にある水槽からバシャッと音がして急いで見るとそこの住人のゼブラキャリコ琉金ショートテールのキンキンが暴れだしまして最後はひっくり返り転覆してしまいました。
    急遽、バスケットに入れて体制を整えてやりましたが苦しそうに口をパクパクしていましたのでバスケットで水深を保ちストッキングに入れて20分くらい洗濯バサミでとめて固定してやりその間、やりかけの水換えを済ましとりあえず0.5%塩水浴を大きめのタライで用意してもちろんエアレーションとこの時期ですが最低水温を維持する目的でヒーターをサーモスタットで水槽の水温と同じに合わせで対処致しました。
    金魚部さんの転覆病の記事にて学んだとうりヒーターは最低水温をキープする目的に使い飼育水槽の水温から急な加温のジャンプもせず1日目は休みました。朝方になり金魚部屋に行きまして見たら体制も普通の状態に戻り元気に泳いでいたので2日目の塩水浴の水換えも早めに交換しまして今日は餌を与えずにいます。
    またこの後の処置方で0.5%塩水浴を何日ぐらい続けて餌も(もちろん水温を上げるより同じ効果になる柔らか目の人工餌で)何日目くらいから再開すれば良いのでしょうか?
    明日から(4月22日に)塩水浴3日目に入ります。
    またご迷惑お掛け致しますがよろしくお願い致します。
    追記→朝方から昼間にPHが下がり夜間になると上がり出す事。
    例:PHモニターが夜間はPH7.3→朝方から日中PH7.0あるいはPH6.9→PH6.8などになります。
    この場合のPHの変化する数値の訳も教えてください。
    いつもすみません。
    よろしくお願い致します。

    1. オリオンさん こんばんは。
      キャリコ出目金の件は残念でしたね。
      餌を吐き出すのは本当に危険なサインです。
      僕も一時的な場合であれ、餌を吐き出す瞬間を見たら青ざめます。 というのもその状態になると救えたためしがないからです。 そうならないように維持管理しているつもりでもこの時期のように温度が乱高下する時はバクテリアの安定も悪く金魚が急に弱りやすいので無理のない管理と、他の季節よりも更なる適切な水質管理が重要になります。

      転覆魚のほうですが、コメント内容から現在は
      ◆何とか正常に維持できている
      ◆餌を切っている
      ◆ヒーターで最低水温をコントロールして維持している
      ◆この状態で3日目
      という事ですね。
      塩水浴は泳ぎに安定が見られる(裏返らない)なら終了しても構いません。 あくまで治療は3ヶ月かけて飼育水内で行うのを基本としてください。
      最も判断が難しいのは絶食で回復させた場合の給餌開始のタイミングです。

      実はデータをまとめる時間が無くて最新の転覆病の治療法を公開するのが遅れています。現在公開している方法を改良したものなので大きく違うわけではありませんが多少相違点が出ています。以下は最新の方法に準じた内容で書きますので過去記事の内容との相違点があれば過去記事のほうを無視してください。

      最重要なのは
      原因の解明と除去です。
      まずは水質や濾材のメンテナンス状態等水槽内の環境に問題が無いか?良くご確認ください。

      治療そのものは給餌を行いながら実施します。
      基本的に金魚が正常な姿勢で3ヶ月泳ぐ事を維持して完治とします。
      ヒーターは最低水温を一定以上に維持する為だけに用います。
      絶食はしません。
      これらが基本ルールですが絶食でしのいだ場合は給餌再開の判断が成否を分かつので慎重に選ぶ必要があります。
      その判断はお住まいの地域の長期予報をご確認のうえ急激に冬のような気温に下がらないタイミングを選んでください。(ヒーター使用でもです)
      僕の住む地域ではこの先1週間は特に可もなく不可もなく同じような気温で推移しますので給餌開始にはベストな条件です。
      次にヒーターですが最高水温を毎日確認のうえその差を5度以内くらいにしてください。(ヒーターは無くても構いませんが使うなら温度差を緩慢にする為にご利用ください)
      この状態で金魚が毎日糞を出すまで給餌を行いながら水質に注意して飼育してください。
      糞がきちんと出だして最低水温も高くなればヒーターは早めに撤去してしてください。 完治させるには現行のヒーターはマイナス要因です。将来的にスマホやラズパイに接続して温度をプログラム管理できるようになれば治療にも使えますが今のように設定温度のまま固定される場合は治療には使えません。 最初の時期を安全に過ごさせる保険程度とお考えください。

      pH
      コメントいただいている推移は温度変化により溶存酸素の濃度が高くなったり低くなったりする条件とほぼ同じですので溶存酸素が原因に思いますが、溶存酸素を確認しない限り何ともいえません。
      pHに影響の大きいKHも測定してみると良いかもしれませんがこちらはコメントいただいているような時間による変動は起きないと思いますので関係ないと思います。ただし、炭酸塩濃度が低くなりすぎると水質の安定が維持できなくなりますので過度に酸性に傾きだしたらご注意ください。
      いずれにしても今は変動域が中性域で変動幅も大きくは無いですので金魚の健康への問題は無いと思います。
      全ての水槽で起きているのでしょうか?
      太陽光は強めに当たりますか?
      水換えは頻繁にされたり大量にされたりしておられますか?
      何か添加剤、または溶ける様なアクセサリー、または吸着剤をご利用ですか?

  6. 金魚部さん、おはようございます。
    コメントありがとうございました。

    まずご質問の溶存酸素量に関連するとされるPHのアップダウンですがPHをモニターしている8槽全てでこの様な現象が起きている事と金魚部屋(リビングの)には窓側の2槽はブラインドを全開すると太陽光はあたる方ですが全体的に隣接している住宅や交通量が割合ある今の我が家の位置では中々、ブラインド全開とまでは出来ず今、最近からは窓側のブラインドを3分の1空けて太陽光を少しでも部屋に入れる様にしています。
    120㎝水槽や他の60㎝スタンダード水槽には残念ながら直接的に太陽光は当たらない事が現状な状態です。

    それから只今、転覆した琉金には0.5%塩水浴を切り上げ今から主治医の病院に僕と妻が出掛けるのでその空いた時間を利用しましてタライの塩水を真水にて薄めて病院から帰ったらその琉金の居た60㎝水槽に戻す予定でいます。
    今、ヒーターで最低水温をキープしていた時に気持ちタライの水温の方が飼育水槽より上がったため(飼育水槽22.3℃/タライの水温23℃)きっちり同水温にして放ちます。
    その後の餌はもちろん人工餌で消化良くする為、柔らかくした方が良いのかドライのまま与えても良いのか教えて頂きたいのですがそれから餌の量は少な目と考えて給餌をする方が良いのでしょうか?
    また金魚部さんにお時間を作らせてしまいますがよろしくお願い致します。
    これから約1週間の天気予報を良く見て餌の量の調節や水質管理に勤めたいと思います。
    先程、この琉金を飼育している水槽の水質(亜硝酸塩、硝酸塩)を6in1ではかり結果は亜硝酸塩ゼロ、硝酸塩は極微量でした。
    アンモニアもクリア(ゼロ)です。

    良い水質管理はまずアンモニアと亜硝酸塩はゼロで硝酸塩は極微量(許容範囲内)でいる事を普段から心掛けていきます。
    また色々なケースが出てくると思いますがその節はよろしくお願い致します。

    1. オリオンさん こんにちは。
      現在の温度なら餌はドライで大丈夫と思いますが、病み上がりに人間がおかゆを食べるのと同じで 金魚にも消化の良い柔らかくした餌を与える事から治療をスタートされても構いません。 温度が15度(←適当な目安です。 20度超えてれば硬くても良いでしょうし、10度を切るなら吸水させたほうが良いのでその中間としました。)を切るような時は吸水させているほうがベターです。
      いずれの場合も、夏にはしっかりドライ餌を食べて毎日糞をすることが重要です。

      6in1をご利用ならGHとKHも計測できるはずですので次回の計測時でかまいませんのでその数値をお知らせください。特にKHが低過ぎないか心配です。

      またコメントを書いていただいているタイミングで追記してしまい行き違いになりました。
      現在のオリオンさんの場合は該当しないとは思いますが
      以下の点も念の為確認させてください。
      1)水換えは頻繁にされたり大量にされたりしておられますか?
      2)何か添加剤、または溶ける様なアクセサリー、または吸着剤をご利用ですか?
      <追記>
      3)換気はどのように行われていますか?
      A>窓を閉め切っている
      B>1日1回30分程度は換気している
      C>窓を開放している
      D>窓は締め切っているが24時間換気システムは作動している
      E>その他
      </追記>

      それから水槽に戻される前には水槽内の水質や濾過装置内の衛生状態を確認して問題があれば対応してから水槽に戻してください。

  7. 金魚部さん、こんにちは。
    只今、病院から戻りまして落ち着いて金魚部さんからのご返事のコメント読まさせて頂きました。

    まず今の水換えの頻度は極シンプルに週に1回3分の1の水量だけで行っているのみです。
    それから飼育水に添加するものは一斉使用せず真水のみ使用しています。
    真水はベランダの大きなプラスチック製の容器と昔使用していたオールガラスの60㎝ワイド水槽に汲み置き(もちろんカルキ抜き材使用しています。)その後、金魚部屋の中に置いてある大きなタライ(大きな犬を洗ったり小さな子供が水遊び出来る大きさの物)にてエアレーションで対流させて安全策にて完璧に塩素をとばしてから塩素チェッカーにて再度、確認しまして水槽に給水致しております。
    後、アクセサリーは陶器の埴輪の置物と水作エイト、各水草&浮き草:マツモ、カボンバ、ホテイ草、オオサンショウモ、サルビニア、ベタ用のアマゾンフロッグビット、タイルに張り付けたモス、セイヨウマリモ、大磯をパラッと少な目、ビー玉、とても小さいガラス細工のアクセサリーなどです。
    一応、全部書きました。

    部屋の換気はベランダに出る以外、殆どありません。
    換気扇も無く最近は暖かくなりましたので扇風機を2台、首降り状態で普通の風力にて使用しています。
    夜間は金魚部屋は締め切り扇風機などもタイマーなどで自動につけたり消したりはありません。
    特に真夏は蚊やハエが入らない様に網戸にて開けっ放しです。
    雨降りは開けません。
    真冬は暖房を気持ちつけていますが夏期には冷房は一斉つけません。
    今のところ大きく分けてこの様な環境下で金魚部屋は居ます。
    とりあえずこのコメントを金魚部さんに送らせて頂きます。
    よろしくお願い致します。

    1. オリオンさん お返事ありがとうございました。
      カルキ抜きとはハイポのようなものと考えてよろしいでしょうか?
      その他のアクセサリーなどは大丈夫なようですね。

      換気(酸素の取り込み)は太陽光や水換えと並んで重要です。エアコンでは酸素は取り込めません。
      窓を開ける換気、または換気扇が必要です。
      夏は開けておられるようですがそれ以外の季節もできれば時々換気して下さい。冬は寒いので僕も一瞬しか換気できません。金魚のために仕方なくしてますw 
      まだ記事を書いている最中ですのでpHや溶存酸素に関する事は割愛しますがこれらは密接に関係しており金魚の健康に大きく関係します。

      では、水質検査されたらご連絡ください。
      その際はGH,KHと共に検査時の水槽に設置されているpHモニタの数値もお教えください。

  8. 金魚部さん、こんばんは。
    これから少しばかりビル管理関係の用事で打ち合わせがある為、明日の午前中には8槽それぞれのGH,KHの6in1での値とPHモニターの値をこの記事のコメント欄から送らせて頂きます。
    それから塩素中和剤はテトラ社の物をいつも使っています。
    いつも大変お世話になりましてありがとうございます。
    また明日の出来るだけ早い時刻に結果をコメントとして送らせて頂きます。
    よろしくお願い致します。

    1. オリオンさん こんばんは。
      8本全ての検査は不要です。
      pHの変動は一律に起きているようですので検査箇所は1本で構いません。
      この点だけお伝えしたくてお返事しました。
      このコメントへのお返事は不要です。

  9. 金魚部さん、こんばんは。
    先程はありがとうございました。

    割りと早く用事が済んで今、帰宅しました。今、6in1にて計測致しました結果をご連絡させて頂きます。
    最初は8槽全部計測と思い明日の午前中に報告しようと思っていましたが1槽ですので今、結果が出ました。

    まずPHはモニターの値は中性のPH7.0

    KHは0゜dH

    GHは0゜dH

    でした。
    *KHとGHは測定するのが初めてでしたので遅くなってしまいました。

    よろしくお願い致します。

    1. オリオンさん こんばんは。
      早速計測いただき、急かせたようで申し訳ございません。
      計測結果を手元のチャートで確認したところ
      金魚に問題が出るような範囲ではないので良かったです。

      ただ、GH,KHがゼロというのが気になります。
      僕も計測を始めて未だ日が浅くデータが揃っていませんので他の水質検査ほど判断基準が備わっていません。
      ただし、ゼロは未だ経験が無くて
      蛇口から出したての水道水でもGH=4°dHとかです。
      日本全国の水道の平均的な数値などもネットで見たのですがドイツ硬度の例でゼロが標準の地域はありませんでした。
      何かがGHやKHをゼロにしているのかもしれません。

      ここで少し前に伺いました質問の意味がお分かりいただけると思いますが、異常値と思う場合は何かに吸着や分解されたと考える事も出来ますので、その可能性を探る為に添加剤やアクセサリーに関して伺いました。結果、特に問題と思うものはありませんが、強いて言えばテトラの中和剤が少し怪しいかもしれません。
      <追記>
      テトラ コントラコロライン プラスに関してテトラブランドを販売されているスペクトラム ブランズ ジャパンさんに確認したところ、GHやKHに関して該当製品が吸着したり無力化することは一切無いとの回答を頂案したので上記内容を訂正させていただきます。
      </追記>
      大きな問題になるような製品とは思えませんので金魚に異常がなければ現状維持で良いと思います。

      最後にようやくpHの変動に関してのお答えですが、僕はモニタを設置してませんのでどのくらい頻繁に変動するものかは存じ上げません。
      ただ、KHが低いと安定が悪くなる事が分かっている事と、その計測値がゼロだった事、変動の仕方が温度に連動している事などから、溶存酸素の濃度で変動している可能性が高くなりました。
      換気は不十分かもしれない内容のお返事を頂きましたが、上記の検査結果から溶存二酸化炭素量を割り出す限り何ら問題レベルではありませんでしたのでこの点も現状維持で大丈夫と思います。

  10. 金魚部さん、おはようございます。
    今、起床しまして昨晩のお便り拝見させて頂きました。
    いろいろとありがとうございました。

    僕はPHの中性、アルカリ性、酸性とかは日頃からアクアギークのフクロウと言うPHモニターにて毎日見ながら飼育していますがGH,KHと言う見慣れない難しそうな計測、特に6in1でははかった事がまったく無く分かりませんでした。
    今回、金魚部さんから教えて頂き金魚飼育って本当に面白く遣り甲斐満点な素晴らしい趣味だとつくづく思い知らされました。
    今までたった3年と10ヶ月目の飼育ですが本当に白点病に生まれて初めて難題を突き付けられて以来、尾腐れ病、赤班病・・・転覆病やマツカサ病一応、だいたいの病気は経験しまして本当に水質管理のシステムが全く理解出来ず困っていた時や頻繁にマツカサ病を連発させていた時には正直言って精神的と体力的に厳しく何度も逃げたい辞めたいと思いましたが金魚達の可愛さとひょうきんで何処か助けてやりたいと思う気持ちのみで苦しい時には気を繋いで来ました。
    そして金魚部さんと出会わせて頂きいろいろと沢山の僕にはハードルの高いいろいろなケースに対する対処法などを含め本当に苦しい時に助けて頂きました。
    今、思うと金魚部さんとの出会いが無ければつまらない飼育のままか最悪、飼育を辞めていたかも知れません。
    本当にありがとうございました。

    これからもよろしくお願い致します。
    それから塩素を抜いている時はテトラ社のコントラコロラインプラスをいつも使っていましてこの商品がもしかPHの変動に何らかの影響をしているのであれば直ちに変えて良い物を購入致しますがまたその事もよろしくお願い致します。
    金魚部さんのご返事の結果ではKH,GHの値が0と言うのに何らかの原因とのお便りでしたが金魚達の事を思うと少しでも不安材料はこの際、取り除きたく思っている次第です。
    コントラコロラインは今使用しているマイナーチェンジ後の商品はプラスが余分に付いて新しくリニューアルされプラス・ミネラルとなっています。
    一応、書かせてもらいました。
    追記/飼育初期→本当に始めたばかりはカルキ抜き一つのやり方もままでは無く全くの無知状態でとりあえず→これ一本で飼育できます。
    <商品名とその批判部分を削除しました>
    今、思うと恥ずかしいと言うか自分の無力さの為、落ちていった金魚達に頭さえ上がりません。
    それから感染症の続出、ついにマツカサ病の連発の苦しい毎日に思い知らされで心身共に疲れてしまい先程もお伝え致しましたが飼育をもう続けられないなぁ・・と思う毎日になりました。
    <商品名とその批判部分を削除しました>
    今、思うと自分がやって来た事には恐怖感さえ覚えます。
    そんなところが今まで生まれて初めて金魚飼育をやり始めた内容と経緯です。
    これから飼育について繁殖にも将来的に金魚部さんにはお世話にならせて頂きますがその節はよろしくお願い致します。

    1. オリオンさん こんにちは。
      GHやKHがゼロでは生物が生きられないとする意見もありますので今後注意が必要かもしれませんが、これまで長い間使用されていて問題が無かった場合、テトラのコンディショナーは使用をやめる必要があるほど危険とは思いません。 

      僕のほうも未だGHやKHの計測を始めたばかりです。長い間硝酸塩などの計測に使用していた6in1ではGHもKHも確かにゼロと読める可能性があります。でも過去の検査を撮影した写真を見る限りこれまでにゼロの経験がないので気になりました。 
      KH、GHがともにゼロというのは純水という状態で混ぜ物がない状態ですが、通常の水道水や飼育水では起きないように思います。 
      そこで添加剤がこれらを無力化したのか、又は単に検査に出なくしたのではないか?と考えたのです。
      実際にKHがゼロだとpHの変動をしにくくする緩衝作用が働かないのでpHは素直(過敏)に他のパラメータに連動して変動するとされています。 これはオリオンさんの水槽で起きている現象とも相違ないので検査結果も正しいと仮定してお答えしました。
      つまり、現在使用中のコンディショナーの使用をやめていただくほど何か明確な問題が判明したわけではなく、むしろ長い間利用されてきたものが無くなる事で起きる変化のほうが懸念されますので前述のように金魚さえ元気なら現状維持で構いません。
      ※金魚にこれまで経験した事の無い異変がある場合は別です。
      ◆◆◆◆◆◆
        追記
      ◆◆◆◆◆◆
      念の為電話でテトラ商品を販売されているスペクトラム ブランズ ジャパンさんに電話で確認させていただきました。
      結果、テトラ コントラコロライン プラスによりKHやGHがゼロになる事はありえないそうです。
      安心してご利用ください。
      <追記ココまで>

      こちらこそ、いつも話題を提供していただいたり、励ましていただいて本当に感謝しております。
      大変な経験をしたり金魚にさせてきたのはオリオンさんだけではありません。僕も大体同じような経験をしてきました&金魚にさせてきました。 僕はオリオンさんよりも少し早めに金魚飼育を始めたので、オリオンさんよりも少し前に同じような経験をしています。ブログを読んでいただいていればお分かりかと思いますが、僕は決して天才肌ではなく、むしろレベルはかなり低いポンコツ人間ですので何かをきちんと習得しようと思えば人の2倍や3倍は努力しないと何一つまともに出来ません。そういう点では多分オリオンさんよりも多くの酷い失敗をしてきたと思います。同じような経験をしてるからこそ相手の気持ちが良く分かる事ってあると思います。天才肌の人はその人生で決して通過する事のない道を僕のようなポンコツ人間は何度も通過して体で覚えながら少しずつ前に進もうとして生きてきました。仕事でも趣味でも何でも、やるからには10倍以上努力してでもエリートやサラブレッドだけには負けたくないですからね。 
      これからもコツコツかつ粘り強く精進してまいりますので、今後ともどうか宜しくお願いいたします。

      PS
      申し訳ありませんが
      2つの商品名、及びそれぞれの商品に関するご意見の部分を削除させていただきました。
      本ブログの方針として特定の個人やメーカーに対して批判となる内容はコメント欄であれ、その大小に関係なく表示し無い事にしています。
      どうかご了承ください。

  11. 金魚部さん、こんにちは。
    お便りありがとうございます。

    あれからいろいろと今の全水槽の事、立ち上げた当所のデータや不安材料を模索していまして数点、ご質問致したい事をこの記事の欄にコメントさせて頂きます。
    まず添加タイプのバクテリアは金魚バイコムの一種類だけなのと1年前位〜1年半前辺り、正確な時期は忘れてしまいましたけどバクテリアが付着済みの リングタイプのろ材と極少量ではありますがこれもバクテリアを最初から付けた柔らかいスポンジタイプの(キューブ型)ろ材を今、全ての水槽に金魚バイコムプラスアルファにて上部フィルターのバスケット及びろ過槽に入っていて今現在はバクテリアももちろん安定していますので(いつもアンモニア濃度と亜硝酸塩がゼロです)そのまま使用していますが主の金魚バイコムの働きに支障はありませんか?
    もう金魚バイコムを水換えのたびなどの時に全く使用して無くていつもアンモニア、亜硝酸塩はゼロにてクリアしていますし特に亜硝酸塩は6in1計測時にいつもゼロで保っています。
    時に少しばかりアンモニアが出ますが(本当に数回しか基準値オーバーはありません)いつも飼育水の水質状態は硝酸塩がちょいちょい基準値か基準値オーバーする程度です。
    先週も全水槽8槽全てでアンモニアゼロ、亜硝酸塩ゼロでした。
    硝酸塩は濃い時とクリアな時とありますが現在は8槽全てそんな数値です。
    また金魚部さんからのご返事お待ちしています。
    よろしくお願い致します。

    1. オリオンさん こんばんは。
      元のバクテリアが何であれ、添加をやめてもアンモニア&亜硝酸塩がゼロを示す限り、現在水槽内で増殖し定着している種がいるわけですから問題はありません。 また基本的に水槽内のバクテリアの種類は1種類や2種類と言うシンプルな構成ではなく多くの種が幾重にも均衡関係で数のバランスを取り水槽内を金魚が安心して住めるようにしています。

      前にも書きましたが、酸素と太陽さえあれば金魚や有用なバクテリアへの後方支援は十分で、自然と有用なほうのバクテリアが主力となり安定側に移行します。 専門家の方の話では温度は高いよりも低いほうが有用なバクテリアや金魚には有利なようです。 でもバクテリア添加剤などは20℃以上を推奨してますので低いといってもこの辺でしょう。

      今後も色々確認しながら進めていかれると思いますが、金魚が元気で居る限りは水質検査などの数値に過度に反応しなくてよいと思います。後に判断が出来るように記録だけとっておくと良いと思います。

      また水槽内のGHやKHがゼロなのが水槽内の問題なのか?水道水の問題なのか?明確にする為に水道水を6in1で検査してみるのも良いでしょう。 
      ここでゼロならそういう地域なのでしょう。(先ほど伺った話の伝聞で申し訳ありませんが、大阪などにかなり低い地域があるそうです。名古屋に関しては分かりません。) 
      ここでGHやKHが検出されるなら水道から出てから変化している事になります。 エアレーション中のため水やコンディショナーを入れた水など各段階を全て調べればどの段階でゼロに変化したか分かります。

      水質検査と言うのはこのように僕達初心者でも中身を可視化することで問題や原因を解析する手助けとなりますが、簡易検査では見えない要因も多くありますので、細部にとらわれず常に全体を見てご判断ください。

  12. 金魚部さん、こんにちは。
    突然ですが前に転覆致しました黒シシガシラ琉金のルンバですがまた今日の昼前に転覆してしまいました。
    始めて転覆したのが2015年5月7日でその時は0.5%塩水浴にて瞬時に回復して元の状態に戻りましたが完治までの予定日まで水深の浅いタライとかプラ舟などて負担をなるべく掛けずに対処し餌も治ったばかりは給水して与えていましたが病み上がり期が過ぎた時位からキョーリンのミニペット沈下性をドライのまま一日3粒与えてしまい水槽も60㎝スタンダードに返してしまい僕の注意力の低下の原因でまた転覆させてしまいました。
    本来ならば本水槽に数ヵ月返さずにタライやプラ舟などのなるべく大容量の環境下にて餌も微量ずつを毎日、きちんと与えるやり方が良かったと思います。
    後悔あとを立たずです。
    本当に。
    またこれからの治療方を教えてください。
    後、消化の良い微量の餌と言うのは例えばいつも与えているミニペットを給水して柔らかくする方法やフレークなどで良いのでしょうか?
    今度は完治するまで数ヵ月間、水槽に返さず水深の負担を減らす為に大きめのタライ、プラ舟で治療しようと思います。
    今はタライに真水を入れて水作エイトMをろ過&エアレーション目的でタライに入れています。
    毎日、朝晩1回ずつ1日、計2回新しい真水に換えて水作エイトにてろ過しようと思います。
    また最善な治療方法など教えてください。
    いつもすみません。

    1. オリオンさん

      お送りした薬は転覆病にも効果があるので僕は転覆しかけの金魚が居た2箇所で試しているのですが、入手してからは、完全に転覆した金魚が居ないので安全かどうかの判断が出来るほど経験がないので、他に方法が無い場合で無い限り使わないほうが良いと思います。

      現時点ではマツカサの心配が無い限り新水100%の0.5%塩水浴で数日安定させ、その間、治療水槽を立ち上げて数日、濾過の沸いた水作エイトでまわして、金魚を塩水浴から移動し、その中でリハビリしながら安定させるこれまでの方法が安心です。 温度がどのように推移しているか分かりませんが、現在は梅雨ですので毎日襲ってくる低気圧の波も転覆しやすい条件として丸手の金魚を襲います。 ですので餌は毎日与えているものを吸水させてから何時もの半分以下の量でスタートしてください。 
      ※既に行われている方法があればそのまま継続してください
      ★参考までに夜間(明け方)の最低水温は何度ほどですか?

      それ以外は原因を探さないと何をすべきか判断できません。
      今日転覆したと言う事は 昨日まではどうでしたか?
      ◇夕方水面にプカプカし底に沈めなくなるタイプ?
      ◇左右のバランスが不安定で横向きにくるくる回るタイプ?
      ◇偽装転覆の時間が長く上下が逆で生活していたタイプ
      ◇何の予兆も無く突然転覆したタイプ?
      ◇その他 (詳しく記述してください)
      ★上記のどれに該当しますか?

      それから
      餌はどれくらい与えておられますか?
      できれば
      ★金魚の現在の体重を計測して教えてください。
      (計測できない場合は構いません)
      ★ミニペットとは緑色のパッケージの3mmほどのえさですか?

      さらに
      ★糞はどの程度していますか?
      たくさん、すこし、まったく・・・・

  13. 金魚部さん、こんにちは。
    金魚部さんからのご質問、まず分かる事から伝えます。
    ◇今日転覆したと言う事は昨日までどうだったか?
    昨日までは転覆せずにいましたが最初の0.5%塩水浴にて治してから水槽に戻り2回くらいお腹を上にした状態で見つけました。
    ◇夕方水面にプカプカし底に沈めないタイプ?
    いつも餌を食べる時以外は殆ど水面近くにじっとしている。
    ◇左右のバランスが不安定で横向きにくるくる回るタイプ?
    いつも飼育水槽内に泳ぐ時も含め左右のバランスが悪いのと体ごとくるくる回ったりして態勢が不安定。
    ◇偽装転覆の時間が長く上下が逆転にて生活していたタイプ?
    偽装転覆は今まで見た事が無くその代わりにいつも餌を食べる時以外は昼寝が多い。
    ◇何の予兆も無く突然転覆したタイプ?
    購入してトリートメントが終り導入初期から体勢が不安定気味。
    ◇その他
    産卵してタライの中にて妻と一緒に卵管を抑えながら治療した後から今いる金魚の中では群を抜いてすごく懐いている。
    手のひらの中で体ごと寄り添ってきたり何度も何度も手に近寄り甘えてくる。
    ◇餌はどれくらい与えていたか?
    いつも完治3ヶ月を目標に毎日、キョーリンのミニペット(沈下性)を3粒。
    もちろん病み上がり期はミニペットを給水して消化吸収良く与えた。
    しかし6月21日までたまに冷凍赤虫を微量付け加えた。
    ◇金魚の体重
    ルンバの体重:84㌘
    ◇糞はどの程度しますか?
    普通位です。
    よろしくお願い致します。

    2015年7月7日 2:48 pm に投稿
    金魚部さん、こんにちは。
    先程のご質問中での最低水温を記入する事を忘れました。
    最低水温:約23.4℃

    1. オリオンさん 素早いお返事ありがとうございます。
      おかげで、外出前にお返事できます。

      この金魚には赤虫は今後一切与えないでください。
      転覆病やマツカサなど内部に問題がある病気の履歴がある場合、人工餌だけ与えるほうが安心です。

      ここまでに頂いた情報から餌の量が1日に3粒なら消化不良ではないですね。

      その餌の重さは計算した事がないので分かりませんが1粒せいぜい0.05gくらいのはずです。
      ルンバちゃんが84gなので
      計算してみると 0.15g÷84g=0.0018 百分率で 0.18%つまり冬場の理想給餌量に近い数値なので夏場としては与えすぎとは考えられません。 むしろ少ないくらいです。
      ※1粒0.05gはあくまで仮定です。実際の平均質量が分かればより正確に判断できます。

      また左右バランスが狂う場合は先天的に浮き袋が小さかったのかもしれません。
      つまりキャパが低すぎて調整幅が殆ど無いのではないでしょうか?
      特に低気圧がボンボンやってくる梅雨に辛そうにする金魚は浮き袋のキャパが低い可能性があります。
      ※もちろん水質悪化など、別の要因で苦しんでいるケースもあるので他の条件も勘案しないといけませんけど。

      一時期気になったので、気圧計を購入してモニタしようかとも思いましたが、変動幅を気象庁の最も近い京都気象台の過去のデータで確認したところ、梅雨に限らず年中乱高下していたので、この数字だけで金魚の挙動がどうこうなるわけではないようなのでこの点はそれ以来調べてませんが、本では金魚の症状の悪化に気圧の影響もあると書かれてました。

      温度も正常ですし、今のところ原因は先天的な浮き袋の問題と梅雨の時期の不安定な気圧くらいしか考えられませんね。
      もしかすると治療の必要は無いケースかもしれません。
      しばらく天気とリンクさせて観察してみてください。

  14. 何度もすみません。
    今、新水100%の水をタライの中に入れて転覆魚を水温を合わせて入れて0.5%塩水を点滴法にて落としています。
    この0.5%塩水浴を数日行いそれまでに45㎝水槽を立ち上げてその中に水作エイトMを1個入れてみます。
    手持ちの空いた水槽は60㎝は無く45㎝か60㎝ワイドになりますがこの場合も飼育水のキャパシティが多い方が良いのでしょうか?
    一応、水作エイトMにてろ過バクテリアが居ますから45㎝でも良いのでしょうか?
    それから45㎝水槽にてリハビリしていく最初に入れる水は転覆魚が居た60㎝水槽の飼育水は使わず全て真水からの(スタート)立ち上げですか?
    初歩的なご質問になりましてすみません。
    0.5%塩水が点滴法にて混ざった後、今の時期12時間リセットにしていきます。
    よろしくお願い致します。

    1. オリオンさん

      >この場合も飼育水のキャパシティが多い方が良いのでしょうか?

      はい、多すぎるくらいが良いです。
      現在データを集めたり、過去の成功例や失敗例でデータのあるものを比べていますが、明らかに水は多いほうが急変からの死亡というケースが少ない、または皆無です。
      僕は長い間体重20gにつき10Lという基準で治療水量を決めてましたが明らかにこれでは足りなかったと判断するケースが出てきたので見直しをかける予定です。
      金魚が回復し続ける限り 20gにつき10Lはかなり妥当な水量だと言う自信がありましたが、粘膜を大量に出したり、変なにおいを出す液を分泌するケースでは足りなくなります。
      常に大きな容器を選んでください。

      また、数を重ねるうちに、12時間リセットや点滴による水合わせにも見直すべき点が見つかりました。
      ◇12時間では水が変わりすぎる問題
      ◇点滴では濃度が不均質のまま、長時間水質が安定しない問題
      が確認できています。
      これらも、今後改善策を考えて順次対応していく予定です。

  15. 金魚部さん、おはようございます。
    昨日は細かな対処法を教えて頂きありがとうございました。
    ◇12時間リセットの良い悪い?
    塩水浴時の点滴法による水質の安定?
    などは僕には分かりませんし金魚部さんのこれからのご研究の結果を期待致しています。

    後、分からない事があります。
    またご指導してください。
    質問1:今日からルンバが0.5%塩水浴中にプラ舟にて治療水槽を立ち上げたいと思っています。
    その場合は最初に入れる水はルンバの居た飼育水をそのままプラ舟に入れてバクテリアの湧いた水作エイトを投入するのか?

    質問2:治療中に与える消化吸収の良い餌と言うのは粒餌を給水して与えるのかフレークの様なタイプの餌なのか?

    質問3:与える餌の量は微量で良いか?

    質問4:飢餓転覆防止と体力維持の為、毎日少しずつの餌を与えるのか?

    質問5:0.5%塩水浴は後、何日くらい続けるのか?

    よろしくお願い致します。

    補足////
    今のルンバの状態はまだ完璧に真っ直ぐに体の安定感はありませんが自分の力で体勢を立て直してタライ中で泳いでいます。
    元気です。
    よろしくお願い致します。

    1. オリオンさん こんにちは。

      複数のコメントに分かれてしまい説明が正しく伝わらなくてすみませんでした。
      僕が思うのは、金魚の大きさに対する餌の量や温度から消化不良ではないので、消化不良の時に行う治療やリハビリは特に必要ないと言う事です。
      現在既に塩水に入れられているので、それは必要に応じて数日継続して環境に慣れた所で水槽に戻しても良いと思います。
      もちろんリハビリ水槽で様子を見ながら餌の量などを記録して厳格な管理をしても良いです。

      逆に、これまでに与えておられる餌が極端に少ない事を心配に思っています。
      夏の段階で転覆したり傾向が出るなら通常は秋には悪化してしまいます。
      それを避ける為に、僕は餌を「適量を毎日欠かさず与える」事で消化機能を上げて糞を良く出すコンディションにして秋に望むという方法をオススメしてきました。
      これは最初は微量で様子を見ていれば良いですが、温度が上がるにつれて適量にまであげて消化させることがリハビリになるので餌を少ないまま継続すると効果がありません。
      決して多く与える必要はありませんが、具体的な例のほうが分かりやすいので、1粒が0.05gと仮定して話しますが、その場合ですと、体重が82gなら現在6粒ほどは与えていないと秋に餌を半減させてしのぐなどの方法が選べなくなります。
      しかし、ここまで3粒でこられたなら急に倍に増やせませんので、この対応に関しては今後も無理なく継続していただき、調子がよければ3粒を4粒に上げて様子を見たりしていただければと思います。無理は禁物です。

      もう1つ餌が過小で起きる問題は水が腐るというものです。腐るには条件があり、単に餌を与えていないだけでは起きません。 餌が過小なのに、水換えを普通に週に1回のペースで行うと起きます。
      要するに 有機栄養細菌も無機栄養細菌も餌や金魚の排泄物が一定量あるからサイクルできるので、それが極度に減ればバクテリアも減ります。ここで水さえ換えなければプランクトンや苔が増え始めその崩壊からアンモニアを得たりそのものを分解する有機栄養細菌が出てきたりして安定させられます(庭の池のように)でも、ここで餌は少ない、金魚のアクティビティも最小の状態で水を換え続ければドミネントと言われる水の安定を守ってくれる有機栄養細菌や無機栄養細菌が全体的に少なくなりすぎて殆ど真水のようになるので挙動も真水と同じになり、この時期なら時間と共に腐敗細菌が増えやすくなります。バクテリアの世界はチーム対抗イス取りゲームのようなバランスを取りながらドミネントがその世界をコントロールするので金魚の味方となるバクテリアが減りすぎる問題に関しても気をつけて餌が少なすぎる場合は水換えを遅らせたり、その交換量を減らして調節する必要が出ます。僕は120cm水槽を維持した経験がないので分かりませんが、ここまでの経験では5Lコンテナが最も簡単にバランスでき、25Lコンテナ、30cmキューブ、60cm水槽と、水量が大きくなるほど安定させるまでの時間が長くかかる経験をしました。(一度安定すれば大きい水槽のほうが崩れにくく安心ですけど。)ですので120cm水槽の金魚に順次問題が出る場合は飼育数を少し増やして餌をより多く与える条件を作るなど(急にするとダメですが)徐々に適量を探る事も必要かもしれません。
      この点はふと気になっただけで、餌を全体的にそれなりの数投入されていれば問題ありませんので無視してください。 
      多すぎても少なすぎてもダメですので難しいですが、もし120cm水槽にトラブルが集中するようなら水量に対しての各項目の適量判定をしてみてください。

      話を戻しますが
      浮き袋が奇形なのか過小なのかは獣医さんを探してレントゲンを取ってもらうしか判別方法はありません。過去にフォーラムで見た例では多くの例で2つ目(後ろ)の浮き袋に問題が見つかっています。 僕自身3号の偽装転覆に関して浮き袋が今どのような状態か知りたいのでレントゲン撮影をどこかで依頼したいのですが、そう思ってからも行動に起こさないまま、だらだらと半年もの時間を経過させてしまい重症化してしまいました。
      ですのでその判定ができないかぎり正しい原因は分からないので適切な対応が選べませんが、餌が直接的な原因ではないなら、秋以降春の安定期まではヒーターで常時24℃以上を維持するような飼育を検討するなど、別の対応策を考える必要が出てきます。
      ヒーターに関しては、好きな温度に調整できるヒーターを自作して記事にする予定ですが、自作ものは作れる人と作れない人が出てしまうのでどうすればいいか検討中です。

      上記の3ヶ月リハビリで治す方法は原因が仲間からのストレスであれ、水温や水質であれ、消化不良と言う形で転覆した場合には有効ですが、浮き袋の異常や偽装転覆には効果がないのが現状です。ですので他の方法を検討される事をオススメしますが、加温以外に重要なのは運動不足にさせないことです。 2号は6ヶ月間浮き沈みでその問題が大きすぎて無理でしたが、3号は自力で泳ごうとさえすれば体力は維持できる状態なので、稚魚や当歳魚の小さいのを選んでは一緒に泳がせていました。(今は衰弱しているので襲われるから隔離してます)結果的に今回は単なる延命にしかなりませんでしたが、1年前はこの方法で2匹が回復しました。 同じくデカブツも仲間と共に泳ぐ事で徐々に回復した過去があるので、ストレスにならないコンパニオンが居れば混泳させるのも一考かと思います。

      単なる消化不良ではない場合は対応策が確立できていないので僕も何をすれば良いのか?分からない部分が多くありますが、今の段階からどうか 秋冬の加温 と 体力温存 の2つに関しては何か手を打てるように考えてみてください。
      僕自身の大きな後悔は、春になってからでも治せる と甘く考えていた事です。 早い段階で確実な対策を講じていれば・・・ 後悔先に立たずです。

      念のため質問へのお答えですが
      今後、リハビリ水槽を立ち上げる場合の参考になさってください
      1)濾過バクテリアのわいている水作エイトを利用
      2)水量は20gで10Lが最低基準、出来るだけこれよりも多くする
      3)利用する水は100%新水だと初期に水が腐る傾向があるので
      a)50%は安定した水槽から飼育水をもらい新水と混ぜて使う<←オススメ>
      ※1日目は粘膜の剥離や変な魚臭い液体を出すこともあるので2日目に水を入れ替える必要がある場合も想定して飼育水を準備してください。つまり1日目に全て使わないように温存してください。
      b)100%新水しか選べない場合は 有機栄養細菌を添加する
      ※この時、バクテリアの添加は規定量では多分多すぎるのでその半分で試してください。
      ※どうしても新水で対応すべき時だけ選んでください。安全性でいえば飼育水のほうが良いです。
      4)リハビリ中の餌は量を管理できるように与えた数が分かる粒餌にしてください そして記録していく事をオススメします。
      少し前に飼育記録用紙を独自にデザインしたのですが、日常の記録用なので、現在、病気の治療を記録する用紙を作成中です。
      完成したら記事か何かで公開して、希望者にプレゼントしようかと思っています。
      5)低温時など消化不良が疑われる場合は吸水して給餌、それ以外は普通に与えてください。
      あくまで普段はドライで与えて慣れさせておき、消化不良が悪化した時に吸水させるという逃げ道をのこしてください。
      6)量は
      a)毎日与えている量を塩浴中も維持していたならそのまま維持
      b)絶食などを行った場合は、微量から徐々に増やして慣れさせる。
      ※この場合、金魚が元気だと幾らでも食べてしまうので、元気さでは判断しないでください。
      糞のタイプ、泳ぎの確かさや力強さやバランスの安定感などを見ながら消化のレベルを高く維持してください
      7)塩水浴は1日でも3日でも構いませんが水に慣れていない弱った状態の金魚の場合は水質の急変で死なないように3日以上7日以内くらいで慣れたかどうかで判断してください。塩水浴に関して勉強して驚いたのは永久浴を0.5%もの高濃度で行うのは日本だけでした。時に日本では一時浴で1%などもありますがこのレベルになるとイソジン浴くらいのリスクがあるうえに、金魚がアレルギーになるリスクも高くなるようです。僕はこれまで何かあれば0.5%塩水浴していましたが回数を重ねすぎると塩水浴NG、つまりアレルギーになる金魚も出るらしいので気をつけてください。上手く利用すれば万能薬のような塩水ですが恐ろしい側面もあるようです。

  16. 金魚部さん、こんにちは。
    僕が今まで水槽の大きさ(飼育水のキャパシティ)やその水槽のサイズに何匹、どれくらいの大きさ(固体の体重)の金魚を飼育して良いか?
    季節季節の与える餌の量。
    バクテリアのサイクル。
    有機栄養バクテリア、無機栄養バクテリアがそれぞれどんな流れをとり仕事をしていくか?
    余りにも単独飼育にこだわり続けた事?
    などなど魚を水槽と言う決められた環境下で育てていく上での基礎的知識の欠落、経験不足が招いた結果でした。
    本当に金魚部さんには大切な事をいつも気が付かせて頂き感謝しています。
    これから水槽を取り巻く全てのサイクルの仕組みや意味を良く理解した上で初心に戻りまたアクアリウムを楽しんで行きたいと思います。

    今までは消化不良、転覆、マツカサを余りにも恐れてしまい1匹に与える餌の量やその金魚の大きさ、体重から割り出す比率などを軽視し過ぎていました。
    一時はストレスからくる病気などを減らそうと思い大き過ぎる水槽の中でそれに見合わない金魚の数や大きさで飼った事。週一回、3分の1の水換えを当て付けにしてしまい飼育水のバクテリアバランスを崩してしまった事。
    全てはサイクルの軽視の結果でした。

    金魚部さんの様に文章や言葉使いなど上手く伝えられず読みにくい文面になりご理解の方、お願い致します。

    今、上部フィルターのろ過槽にまた虹色に光る油膜の様な何だかねばついた水になっているフィルターがあります。
    これも水換えの周期が早すぎてバクテリアが少なくなった事による現象ですか?
    以前、お聞きした時に飼育水の富栄養化の心配があると聞きました。
    それから金魚の模様や色が抜けてしまう金魚が多いです。
    大きな立派な金魚が殆どなっています。
    金魚、一匹に対する餌の量が少ない為、栄養不足でもこの様になるのですか?
    色揚げタイプの餌やスピルリナなどの入っている餌は事前に調べて与えない様にしています。
    これからもよろしくお願い致します。

    1. オリオンさん こんばんは。
      油膜に関しては原因が分からない限りそれが何かは分かりません。 通常、餌を与えすぎれば油脂分が溶け出して水面に膜を作ったり、カスが多いとそれが解けてしまい水面に粘性の高い泡を形成したりしますが、逆に水が貧栄養化しすぎて腐ると 虹色ではなく つや消しの白ですが、イソフゾリアの死骸やバイオフィルムの残骸などが出ます。 一度ご覧になりたい場合は水道水をカルキヌキしてバケツに入れ部屋の片隅に数ヶ月放置してみてください。 基本的に白い物体が出来てきます。 これが黒いカビになると大きな問題になります。 これは虹色の油膜とは見た目が大きく違います。

  17. 金魚部さん、こんにちは。
    連続のご相談になりすみません。

    今、各水槽の上部フィルターのろ過槽を見ていて白い物質がかなり付いていましてやはり水換えのサイクルが短い為、バクテリアの数が減って飼育水が腐る現象(貧栄養化による)が確認されました。
    僕としては虹色の油膜に余り気をとられてしまい現状の状態を見落としていた様です。
    今、窓側の比較的太陽光が差し込む(普通に比べれば直射日光の時間は少ない)場所の90㎝ランチュウ水槽には体長9㎝から10㎝位のオランダシシガシラ5匹が暮らしていて60㎝ランチュウ水槽には5㎝未満のランチュウが3匹ずつ暮らしています。
    こちらは比較的、餌の量と金魚の数、それから排出されるアンモニアの量が安定しているらしく皆、病気になった事がありません。
    その水槽は何となく週一回3分の1が適当のサイクルと考えています。
    後は120㎝には琉金STが2匹だけ、残りの60㎝水槽の2匹ずつ出目金を飼っている1槽を除けば全てルンバ位のサイズの金魚を単独にて飼っている事を踏まえてやはり全体的に水換えのサイクルが早すぎる事も分かりました。
    まず比較的、安定した90、60㎝ランチュウ水槽を除き水換えのサイクルを遅らせてバクテリアの繁殖を待ってみようと思います。
    前にもお伝え致しました浄水器を使っていて塩素などは水槽に入れる前に汲み置きしてそこで再度はかり大丈夫だと確認した上で安全に真水で水換えをしています。
    手持ちに残りの金魚バイコム(使用期限内)とシマテックのPSBがありますがこの様なバクテリアの状態の時には役に立つ使い道はありますか?
    よろしくお願い致します。

    1. オリオンさん 太陽光も重要です。
      もし可能なら120cm水槽で安定させたいものを優先的に日当たりの良い場所に置いてみてください。安定感が増します。 ただし、苔や青水化などが進みやすくなりアオミドロなどに悩まされる事もあります。

      白い物体全てがバイオフィルムやイソフゾリアとは限りません。苔などは乾くと白くなります。他にも濾過バクテリアなどが大量に死ねば白い跡が残る事もあります。特に上部濾過の側面や水槽の縁に水がはねて乾くと白くなりますが、これは上記のような原因で起きており、貧栄養化とは別です。 違いを区別するにはイソフゾリアやバイオフィルムの残骸を実際に見る事が重要です。 水面にでる場合は定規などで集めるとロウソクが溶けたような見た目になります。(半透明の白です)一方で、液ハネで出る白は 絵の具の白を塗ったような、完全な白で透けません。

      大変お待たせしていますが、一部書き直したり追記したりしました。記事は間もなく出します。

  18. 金魚部さん、こんばんは。
    ご無沙汰しています。
    あれからインターネットによる金魚の情報の調べ方や水中フィルターの記事、楽しく読まさせて頂いています。
    黒シシガシラ琉金のルンバですが今、給餌後の後、昼過ぎ辺りから体勢がひっくり返ってしまいまた朝一番に水槽を見に行くと正常に戻っている状態です。
    2回目の転覆以降、餌はミニペットを4粒与えていましたがここ数日前からの転覆確認後、餌はミニペットを1粒にして極微量の餌にて与えている状態です。
    水深を浅くとる目的で水槽も60㎝スタンダード水槽から同じく60㎝水槽のランチュウ水槽にかえて飼育しています。
    ランチュウ水槽にかえたのはここ数日前からです。
    今、黒オランダシシガシラを同じ水槽に同居させています。
    これからは消化の良い餌(僕の場合、ミニペットを給水して1日1粒です)を毎日微量ずつ必ず与えてスポイトなので出来るだけ突ついて今の状態を気が付かせてやって行きたいと思っています。
    また金魚部さんからのアドバイスをお待ちしています。
    他の金魚達は皆元気にしています。
    よろしくお願い致します。

    1. オリオンさん こんばんは。
      それはお困りですね。
      水深を下げておられることも、餌を減らしておられることも良いと思いますが、
      Q1) オリオンさんからみて原因は何だと思われますか? 
      Q2) またその原因は除去されましたか?

      Q3) 糞はきちんと出ていますか?
      Q4) 糞が出ている場合、空気入りですか?

      朝に元に戻るという事は 餌か水質が怪しいですね。

      例として
      餌に問題があると思われるなら
      思い切って人工餌をやめてみるのも手です。
      その場合の選択肢ですが転覆病の治療で有名なものが2種類あります。
      プランクトンと野菜です。

      1)冷凍ミジンコ
      コストは高くなりますが手軽で栄養価も高く転覆病の治療に役立つ餌の代表です。 
      生きていればより良いですが冷凍でも構いません。
      冷凍ブラインでもOKですし 
      卵から育てたブラインシュリンプの幼生でもOKです。 
      ただしこの場合、冷凍赤虫はNGです。

      2)冷凍グリーンピース
      生だと調理が大変ですし、缶詰などは塩分が高すぎて食べませんので冷凍モノが良いです。これも金魚の消化不良の予防や治療に使用されてきた実績がありますので安心です。
      与え方ですが大きな金魚なら皮だけむいてそのまま与えれば食べます。皮は解凍の為に水に入れて10秒くらいが最も綺麗に取れます。
      小さな金魚の場合はフードプロセッサーで細かくしてから寒天などで固めて与える事になりますが、水質管理が出来るならそのまま入れても大丈夫です。

      これら1)と2)は混ぜても構いません。
      人工餌に含まれるタンパク質など消化の障害となっているものを与えない事で回復させる方法なので人工餌だけは与えないでください。
      人工餌のタンパク成分が原因ならこの2種類のダイエットで改善が見られるはずです。

      もちろん1)2)同様の効果が期待できる
      ◆水草
      ◆苔
      もオススメです。
      オリオンさんの場合は
      マリモもお持ちのようですのでそれらも入れておいてあげてください。

      原因が水質悪化などのストレスの場合
      この場合は餌は関係ないので現状維持で構いません。
      人工餌を与える場合は、このような状況下では真夏でも餌を事前に水に浸して柔らかくしてから与えてください。 改善してきたら徐々にドライにしていく方向で調整するのが良いと思います。

      水質が安定するように配慮しながら水を早めに換えてあげてください。
      ストレスが原因の場合は仲間は入れずに単独飼育するほうが治りやすいです。 もちろん突かれたりしないならOKです。

      Q5)泡とか匂いは大丈夫ですか?
      夕方に浮くのは水質悪化の場合、温度が関係しています。
      僕の環境では夜の7時ごろが最高水温です。
      そのタイミングで酸素が薄くなります。
      また産卵行動で精子とか出してれば水が泡立つと思います。
      金魚や濾過装置によって泡の立ち方も違いますがこれらを見たら水を半分以上換えてください。

      最後に少し気になったのですが
      >出来るだけ突ついて今の状態を気が付かせてやって行きたいと思っています

      これは偽装転覆の時の対応です。偽装ではなく本当に自力で元に戻れない金魚に行うと逆にストレスを与えるので行わないでください。

      (追記)
      完治した場合の今後ですが
      餌を減らして飼育したほうが良いです。
      僕は高齢の金魚などは体重の0.2%かそれ以下で飼育しています。
      意外にもその方が病気知らずで手間も掛かりません。
      転覆の傾向がある金魚は特に餌を少なく維持したほうが良いと思います。

  19. 金魚部さん、こんばんは。
    昨日はアドバイスありがとうございました。
    やはり今飼っている金魚のうち6匹の金魚が問題を抱えています。
    1匹ずつの状態を詳細に書きます。

    1:更紗ランチュウの場合
    給餌後、2〜3時間経つと毎日、背を出して浮いてしまい朝になると元気に仲間と泳いでいる。

    2:更紗オランダ2匹の場合
    これも給餌後、2〜3時間にて背を出して浮いてしまう。
    朝になると何もなかったかの様に元気で泳いでいる。

    3:白琉金STの場合
    導入以降、しばらく経つとややお尻上がりに泳いでいる為、餌の量を調節しながら飼っている状態。
    消化不良もしばしばあるので餌切りしたり夏場でも給水して餌を柔らかくして与えている。
    今は体勢も普通になり元気に泳いでいる。

    4:更紗琉金BTの場合
    導入したのが昨年の秋。
    我が家に来てすぐ産卵した。
    秋場、冬、真冬、春先、春終り位まで全体的に浮き気味になる。
    餌を食べようと水槽の底に潜る時に浮力に負けてしまい補食しずらい。
    今、夏場になり消化不良気味も治り水槽の底にある餌や水草、モス、マリモなども普通に突ついている。
    よく食べてよく糞をしている。
    我が家では一番体長の大きな金魚。
    購入した時点でエラがまくれている。

    5:ゼブラキャリコ琉金STの場合
    導入した昨年の秋からずっと気泡入りの糞が目立ち消化不良気味でいる。
    その後、やはり転覆してしまい最初の転覆なので0.5%塩水浴+数日間の絶食にて対応。
    転覆が治ってしばらくの間は人工餌(ミニペット沈下性)を四季に問わず給水しながら微量にて始め現在はミニペットをドライのまま与えている。
    時々、消化不良気味になった時に給水して与えている。
    完治目標期間(約3ヶ月間)まで後数週間。

    6:黒シシガシラ琉金の場合
    ◇ルンバの状態にて省略します。

    この様に餌が問題な場合と水質が問題な場合を良く自分で検証しまして今のところルンバにはグリーンピースと冷凍ミジンコを検討中です。
    冷凍ミジンコはキョーリンのを大分前に購入しまして手持ちであります。
    後から冷凍のグリーンピースを買ってきます。
    その時の寒天にて固める方法も教えて頂ければ幸いです。
    この様にまず水質改善をする場合はアンモニア、亜硝酸塩はもちろん濃度は
    0mg/Lにてクリアしているのが今ある金魚飼育水槽8槽、ベタ飼育水槽3槽なので後は硝酸塩濃度を気を付けて見ていき濾材なども清潔に保ち飼育水もバクテリアのバランスを見ながら換えていきたいと思っています。

    真夏の現在にフラフラする個体となると秋には重症化してしまうので頑張ってみます。

    1. オリオンさん こんばんは。
      大変なことになりましたね。
      先に原因を究明しないと解決できないので
      1つずつ確認してください
      答えていただかなくて構いません。
      問題が何か?探すのにご利用ください。
      6匹全て同じ事が原因とは限りませんし原因が1つとも限りません。
      まずはルンバに関して検討してみてください。

      1)過去3ヶ月ほどの間に病気など問題がありましたか?

      2)過去3ヶ月に新規導入魚は居ますか?

      3)最近産卵または精子の放出がありませんでしたか?

      4)匂い、濁り、泡が出ていませんでしたか?

      5)それぞれの問題魚に対して餌は体重比でどのくらい与えておられましたか?

      6)与えている餌の品質や保存状態は大丈夫ですか?

      7)3ヶ月以上手入れされていない底砂やアクセサリーや濾過装置はありませんか?

      8)水草は健全な色ですか?溶けていませんか?

      9)エアレーションは十分ですか?

      10)これら問題が起きているのは60cm以下の水槽ですか?
        それとも90cm以上ですか?

      11)ケンカは見なくても朝に尾びれが切れていたなどはありましたか?

      12)外から何か採取してきて食べさせたりしましたか?

      13)カルキヌキ以外に何か添加されていますか?

      14)水換えにご利用のバケツ、ポンプ、スポイトなどは清潔ですか?

      15)塩水浴や絶食などを行うと改善したりしましたか?

      16)pHは安定していますか

      17)前にクーラーの話をされていましたが、部屋の換気は行っておられますか?

      18)その他なんでも構いません、雑菌が増える原因がありませんか?

      今思いつくのはこれくらいです。
      また原因が分からない場合は
      問題が出た水槽での飼育をやめて
      完全に新しい環境(新規立ち上げ)に移すことで改善する事もあります。

      あまりあれこれ行うと弱らせて悪化の一途をたどりますので最善の策をよく検討してそれを継続するという方向で対応してください。

      まずは何を行うよりも先に
      上記の質問事項を参考に、過去の飼育記録から問題と思われることを全て抜き出してみて、その結果何が起きて、今何をするべきかと言う流れで考えてみてください。

      餌に関してですが、
      ミジンコがあるならそれでも構いませんが、大分前とはどのくらい大分前でしょうか?キョーリンのミジンコなら消費期限が記載されていますのでご確認ください。
      期限が切れている場合は捨てたほうが良いです。
      またこれをお読みの方でキョーリン以外のメーカーをお持ちなら個別包装されていないはずですので1年以上前なら捨ててください。
      プランクトンや野菜によるダイエットは排便作用を促進する事と人工餌に含まれるような動物性タンパク質が含まれ無い事により金魚の消化が弱っている場合でも消化しやすいので完全に切り替えて継続すれば効果があります。 僕は三世で試した経験がありますが、ミジンコだけでは高くなるので殆どはホウレンソウとかグリーンピース、そして水草でしたが弱る事無く元気に過ごしていました。完全に回復した現在も非常に元気です。この個体に関しては隔離して3ヶ月継続しました。(正直最初の2週間程度で治ったように思いましたが、ぶり返すと困るのでリハビリを兼ねて3ヶ月行いました。)

  20. 金魚部さん、こんにちは。
    先程はご返事、ありがとうございました。
    今、パソコンを見ながら質問事項に答えさせて頂きます。

    ルンバに関してです。

    1)過去3ヶ月ほどの間に病気など問題がありましたか?
    我が家にやって来たのが昨年の12月で60㎝水槽に導入した12月31日から白点、尾腐れ、赤班病などのポピュラーな病気などを始め産卵以外、一切していません。

    2)過去3ヶ月に新規導入魚は居ますか?
    はい。
    皆、他の水槽の導入魚です。
    今は黒オランダをコンパニオン役に混泳させています。つい最近です。
    ルンバは最初からこの黒オランダ合流まで昨年12月31日から単独飼育です。

    3)最近産卵または精子の放出がありませんでしたか?
    産卵は以前に1回程ありましたが最近には全くありません。

    4)匂い、濁り、泡がでていませんでしたか?
    匂い、濁りは無いですが以前お伝え致しました上部フィルターに虹色の物質が浮いていました。
    また今はその物質は無い状態です。

    5)それぞれの問題魚に対して餌は体重比でどのくらい与えていましたか?
    0.002〜0.004倍くらいです。
    僕も体重比に比べて与え過ぎは病気などのリスクを伴う為、少な目少な目に餌は与えており逆に栄養が完全に回っていないのか色抜けする(模様などが消える現象)事で逆に悩んでいます。

    6)与えている餌の品質や保存状態は大丈夫ですか?
    一応、最近に真空パックにて残りの餌を保存致しまして使う分だけプチ缶に入れてもちろん乾燥剤を入れて夜間は自室にバックなり移動しています。
    真空パックになっているこれから使う分は冷房の良く効いた自室にて保存しています。

    7)3ヶ月以上手入れされていない底砂やアクセサリーや濾過装置はありませんか?
    アクセサリーは水換えの度に水道水にて洗い底砂は大磯をベアタンクの上にパラッとまいた状態な為、いつも水槽の底が顔を見せている状態です。
    大磯じたいに付着するバクテリア、苔等は金魚が舐める為、あえて残した状態です。
    上部フィルターは僕も金魚部さんと同じくプラスチックの部分はつるつるに磨き後はヘドロの量にて調節している為、綺麗な方と思っています。
    水作エイトの交換ろ材は水換えの度ごとに飼育水の中でゆすぐ程度です。
    水作エイトのプラスチックの部分も上部フィルター同様綺麗にしています。

    8)水草は健全な色ですか?溶けていませんか?
    今はマツモ、カモンバ、アナカリス等はすぐに抜け出してしまうので使用せずチャームさんでウィローモス(タイルタイプやドームタイプ)を底に少しずつひき後はマリモを崩して食べさせています。
    数ヵ月前まではマツモやカモンバ、アナカリスを底にシェルタータイプのものにて置いていました。
    水草の色は少し経つと明るくなり手触りも堅めになりました。
    溶けてしまう事もよくありました。

    9)エアレーションは十分ですか?
    はい。強めだと思いますが容存酸素量は詳しく調べていません。

    10)これら問題が起きているのは60㎝以下の水槽ですか?それとも90㎝以上ですか?
    まず60㎝以下の水槽は60㎝ランチュウ水槽のロータイプまでが今、使っている一番小さな水槽です。
    コンテナやタライ、プラ舟での飼育はありません。
    60㎝ロータイプから60㎝スタンダード、90㎝ロータイプ、120㎝スタンダードにて問題が起きています。

    11)ケンカは見なくても朝に尾びれが切れていたなどはありましたか?
    全く無いです。

    12)外から何か採取してきて食べさせたりしましたか?
    全くありません。

    13)カルキ抜き以外に何か添加されていますか?
    全くありません。
    今は浄水器を使っていましてその時も水換えの時に塩素チェックしてから新水を入れています。

    14)水換えにご利用のバケツ、ポンプ、スポイトなどは清潔ですか?
    バケツは使わない時には水切りして逆に重ね置きしていてだいたい綺麗な方だと思います。
    ポンプのホースはまだ中まで掃除した事がありません。
    給餌に使用中のスポイトなどは汚れてきたらブラシにて汚れをかき出しています。

    15)塩水浴や絶食などを行うと改善したりしましたか?
    はい。
    塩水浴はルンバの場合、アレルギー的な事も全く無く改善しました。
    絶食にも過去、良い結果が出ています。

    16)PHは安定していますか?
    僕の場合、安定感のある方とも言えずたまに7.7位になる事もありますが中性の7.0から弱アルカリ性の7.5位が一番多く比較的に室温(水温)により上下変動しています。

    17)前にクーラーの話しがありましたが部屋の換気はしていますか?
    はい。
    金魚部さんからの教えに従いまだ暑さが酷く無い季節には1日中、金魚部屋の窓は全開しています。
    でも今のむしむしする季節には朝一番の時間帯の3〜4時間全開して後は29℃以下は下がらない様に気を付けて冷房を隣りのキッチンになるく着けています。

    18)その他なんでも構いません。雑菌が増える原因がありませんか?
    今の所、上部フィルターの物理ろ過関係が苦手だと思います。
    ストレーナーにはストッキングをちゃんと被せ余分な餌の断片なども進入ストップしているつもりですし上部フィルターのウールも汚れてきたら早目にローテーションを行い、リングろ材などもろ材ネットごと丸洗いしたりしていますしプラスチック部分は指先でこするとネバネバ感が無い位にしています。時々、インペラーの穴やモーターまわりも穴や隙間の中にブラシを入れて汚れ(ヘドロ)をかき出しています。

    ◇ひとつ重要な内容がルンバについてあります。非常に水面にて口をパクパクしていてそのまま見ているといつまでもパクパクしてしまいます。
    エラ機能や浮き袋機能に先天的な傷害があったかもしれません。

    ◇現時点での回答を書かせて頂きました。
    金魚部さん、読みずらい点が多々ありますがよろしくお願い致します。

    1. オリオンさん こんばんは。
      空気喰いの癖は直したほうが良いですね。
      基本的には水面をパクパクする癖が付いている場合と
      餌の匂いが水面に漂う場合とに分かれますが、
      前者の場合は何とか水槽の底をツクツクするように仕向ける必要があり、後者の場合は餌の一部(パウダーなど)が水面を浮遊するのを阻止しなくてはいけません。
      また夏場に多い問題として、高温時は溶存酸素が少なくなる事があり金魚がSOSとして水面をパクパクします。 大きな金魚程深刻で、放置すると死亡します。 餌が原因か酸素が原因かは見分けにくいですが、酸素が原因なら給餌に関係なく金魚は常に水槽の半分よりも上に居ます。 何故なら上のほうが酸素の濃度が高いからです。 溶存酸素を下げない為の対策は講じておられるようですが、水面をパクパクしている大きな金魚が居る場合は 溶存酸素の問題も頭の片隅に置いて観察&考察してあげてください。 溶存酸素を上げるには水面流動を上げる事と底の水を水面に上げるような循環が必要です。上部濾過装置をご利用の場合はストレーナーは最も長いジョイントで可能な限り低い位置から吸い込ませてください。

      あと心配なのは餌ですが、現在ご利用の餌は低タンパクで消化も良さそうなのですが、確認の為、一度ミジンコや水草や野菜のみを与えるダイエットで変化を確認してください。 この手のダイエットは水面の浮遊物や残臭も起こさないので上記の色々な問題もクリアするはずです。

      更にpHの乱高下なども完全には原因の候補から除外できません。
      ご利用の水道水の硬度が低いようなら硬度の安定化の為にカルシウムの添加なども必要かもしれません。 僕は現在 貝殻を濾過装置に入れたり、カルシウムの化合物を添加したりする方法を確認していますが、どの方法がベストなのかは未だ分かりません。

      多くの条件をかなり丁寧に対応されておられるようですので、何とか早期に原因が究明され楽しい金魚飼育に戻れる事を願います。
      まずは餌を変える事などから始めてみてはいかがでしょうか。

  21. 金魚部さん、こんにちは。
    昨日の夕方、ルンバを含め夕方浮き気味になる個体全てにグリーンピースを与えました。
    グリーンピースの給餌後、全く浮き気味にならず並行してルンバの居る水槽も容存酸素量を増やす目的でエアーの放出量を上げてやりました。
    今朝もグリーンピースを2個、間隔を開けてゆっくり食べさせてみました。
    以前より近ずいてもパクパクするエアー喰いもせず順調に糞も出して良くなりました。
    他の個体も与えてみましたが食い付きも良く美味しそうに口をモグモグしながら食べていました。
    昨日のコメントに書いたルンバを入れて6匹の金魚達も浮く気配は全く無く順調でいます。
    ルンバの居る60㎝ロータイプの水槽のストレーナーの長さを一番底に着く様にして以前より深いタイプのパイプに代えて60㎝スタンダード、90㎝ロータイプ、120㎝水槽にも一番底にストレーナーがくる様にしました。
    ルンバを始め一応、野菜ダイエットのメニューを過去に転覆した個体や浮き気味の体勢をとる金魚達にこれから与えて行きたいと思います。

    それから野菜ダイエットメニューに関わる質問ですがまたよろしくお願い致します。
    1)過去に転覆した金魚にはグリーンピースなど野菜ダイエット食はやはり微量ずつ毎日、給餌するので良いのですか?
    微量とは1日何個ぐらいまでですか?

    2)転覆とは関係ない個体には例えば人工餌50%、グリーンピース50%で混ぜて給餌しても良いのでしょうか?

    3)小さな金魚向きの細かくして与える場合の寒天での作り方はどうやるのですか?

    4)近いうちにホウレン草も与えてみたいのですが刃物野菜の場合、どの辺りを撰べば良いのですか?
    やはりお湯でゆでてから与えるのですか?
    よろしくお願い致します。

    1. オリオンさん こんにちは。
      順調なようで良かったですね。
      ただし安心しないでください。
      転覆病は慢性化した生活習慣から来るので、1日、2日で劇的に変わるようなものではないので良い結果が出たなら、それは何らかの原因が除去されたからです。勝負はこれからです。

      例えばこれまで浮遊していた餌のカスが無くなったのでエア喰いしなくなった・・・その結果夕方浮かなくなった・・・みたいな事が起きているだけです。
      つまりこの先も何ヶ月か良い状態を維持しないと直ぐに元に戻りますので今は確実にエア喰いをしないように習慣付けてあげてください。

      うまくいけば、このまま収束するかもしれませんが油断しないでください。
      野菜ダイエットはしばらく継続する事で金魚が消化したり糞を出したりする機能が改善され、よい状態に維持されるようになります。  個体差があると思いますので改善しても様子を見ながら2週間~1ヶ月は完全に人工餌抜きで野菜ダイエットを維持してください。その後様子を見ながら徐々に人工餌を与えてください。僕の場合は3ヶ月正常なら完治したと判断する事にしています。それまでに戻すと再発する事が多いからです。 ですが、野菜だけで3ヶ月は長いので最初の数週間だけ完全に人工餌を与えず、徐々に人工餌も与える方向で3ヶ月のプログラムを組んでください。

      ここで人工餌の選び方と与え方の注意ですが、問題が出ていない金魚はこれまでと同じ餌で同じ与え方でかまいません。 それらの金魚は以下の条件に影響されない金魚だから気にしなくて構わないといえます、しかし問題が出た金魚は
      ◇水面を浮遊する匂いに敏感
      ◇比較的食いしん坊
      ◇比較的調子が良い
      の1つ以上に該当する為、敏感に匂いを嗅ぎ取り餌を捜し求めてしまいます。このような金魚が水面に浮遊する餌の破片やにおい成分に反応するのを避ける為に2つの事を行うと良いと思います。
      ◆餌を軽く水に漬けてから与える
      海外でプリソークと呼ばれる方法で、既にこのブログでは浮上性の餌を沈下性に変えたり、消化しやすくする方法として紹介してきましたが、餌に付着している粉(水面に浮遊して匂いを出す)を洗い流す効果もあります。 ですのでプリソークしてからスポイトで沈んだ餌だけ取りだし与えれば粉は最小限に減らせます。

      ◆魚油などを多く含まない餌を選ぶ
      プリソークしても防げないのは油成分など水より軽い材料の浮遊です。これは大変難しい選択になりますが、高級餌になればなるほど魚油などが含まれます。これは時に匂い成分と共に水面を長く浮遊し金魚が永遠に餌があると思い水面をパクパクします。ですのでこの成分が含まれない、又は少量に抑えられている製品を選んでください。油系は匂いを含んだまま水面に漂いますので特に避けたいです。ガーリックなどの匂い成分は必ずしも水面に浮くとは限らず底に溜まる方向なら逆に有難い要素となりますし、そもそも全ての魚が浮遊物に反応する訳でもないので必ずしも魚油やガーリックが悪いものとは考えないでください。 今回のケースでは避けたいというだけです。

      ご質問の答えですが
      1)現在問題が無ければ特に行う必要はありませんが、
      グリーンピースやホウレンソウは人工餌では不足しやすい金魚に重要な栄養素を補給できます。
      水草や苔でも同じような効果がある為僕は水草や苔を食べさせることを推奨しています。
      なぜなら水草や苔は水を殆ど汚さないからです。
      生餌の場合は水を非常に汚します。
      ◆栄養価が高い
      ◆消化しやすい
      という金魚に対するメリットが
      水質管理では
      ◇水に溶け出しやすい
      というデメリットになります。
      ですので
      「良さそうだから全員に毎日あげよう」とは考えないでください。
      水槽をリセットするような問題が出る事がありますし、同時に全ての水槽で起きると殆どの金魚を病気にしてしまいます。
      また栄養価が高いといえども所詮1種類の野菜ですのであまり長期的にそれだけを与えるのは良くないのでミジンコなども併用してください。 
      海外には栄養バランスを考えた野菜だけのジェルフードの販売もあるので何とかして輸入できないか調べましたが日本はへんなエネルギー資源の販売会社が独占販売のライセンスを取得したまま販売せずに放置している為、現時点では購入する術がありません。

      2)あまりオススメしませんが、上記の注意事項を守り与えすぎない事を十分に注意してください。 
      幾ら与えても問題が出ないのは水草や苔だけです。 
      生餌は量を誤ると病気が出やすいので正常な金魚に対しては特に毎日与えるのは避けて、与えるなら時々与えるようにしてください。

      3)6匹も問題が出ているならこの方法は行わないで下さい。 
      状況が更に悪化すると思います。
      今は比較的安全な皮だけとって与える方法で対応してください。
      小さい金魚は口のサイズに合わせて小さく分けて与えてください。
       
      4)ホウレンソウは生のまま与えます。お湯で茹でると長く水中に入れて置けないので生が良いです。
      海外ではべジークリップという葉物野菜を固定するアクア用品が売られていますが、日本では魚に野菜を与える文化がないので販売されておらずこの方法が使えません。 僕は食べやすいようにハサミで3mm角くらいに刻んで与えます。
      ※グリーンピースは匂いが強くほぼ全ての金魚が好んで食べますがレタスやホウレンソウは匂いが弱いので食べない金魚も居ます。 ハサミで刻んで大量に落とす前に回収可能な1枚か2枚を落として食べることを確認してください。
      いずれにせよ食べないと判断したら直ぐに撤去してください。

  22. はじめまして、転覆オランダが、ストッキング素材でも転覆します(;´д`)もう2週間は、かるく転覆しています。転覆で、水から出てしまうお腹が内出血のように……

    1. じゅんさん こんにちは。
      どのような環境で飼育されているか不明です。
      分かる範囲で構いませんので
      (→)質問シート
      に環境に関してご記入ください。
      よって環境依存の事は不明ですので
      以下は一般論として書かせていただきます。

      心配ですね。
      秋冬は転覆の治療は上手くいきません。
      温度が低すぎるので金魚が回復するチャンスが無いからです。
      この時期を上手くやり過ごして春に治療すれば上手く行く事もありますが、僕は黒オランダ2匹をそのパターンで治そうとして手遅れで最終的に死なせてしまいました。
      だから方針を180度転換して新たな方法を模索中です。
      今、何かするなら

      1)獣医さんに診てもらう
      専門家の診断や治療を受けるのが最も安心です。
      僕自身もチャンスがあれば受診させようと考えていますが、未だ受診していません。
      よって値段や、その効果の程はまだレポートできません。

      2)ヒーターを使う
      実は、こちらを僕は現在進行形で実施しています。
      まだ経過観察中の新入りが1匹、温度変化に耐えられず転覆しました。

      当初の予定では獣医さんを受診してから「治療は無理です」と言われたらヒーター治療と考えてましたが、発作的にヒーター治療を始めてしまいました。
      現在未だ12日目なので記事にするには未だ時間が掛かりますが、この治療が成功しても失敗しても記事にする予定です。
      ちなみに現時点での経過ですが
      12℃~15℃からヒーターで2日かけて20℃に上げて様子を見ましたが改善しないので24℃に上げて様子を見ています。
      改善していませんが、悪化もしなくなりました。
      初日はバランスが取れなくて裏返る事が多かったのですが、現在はお尻が少し上に上がってしまうのを何とか制御しようとしているような毎日です。
      転覆治療は早くとも1ヶ月~3ヶ月かかるのでこの先どうなるか分かりませんが、これまでとは違うアイデアを取り入れて加温治療の可能性を探ってみるつもりです。
      メニューとしては
      ◆塩水浴&エプソムソルト浴(混合)
      ◆絶食
      ◆加温治療
      といったこれまで「諸刃の剣」として避けてきた方法も取り入れながらまずは正しい姿勢で泳ぐように矯正していきます。
      それが維持できたら数週間かけてその状態を固定し、金魚が慣れた所で無理なく徐々に下温していくという方法です。

      餌は人工餌を避けてミジンコ(加温している限りはアカムシもOK)と水草で体内にガスが溜まりにくいダイエットで体力を維持しますが、時々人工餌を与えます。
      タンパク質もゼロではダメですが大きく育てようと言うわけではないので最小限のメニューにして浮かない体作りのダイエットメニューにしています。

      最後に転覆病を治すには2つの事を治す必要があります

      1)浮いたりひっくり返ったりする原因の除去と元の状態の回復
      これは消化不良なら消化の良い餌を与えるとか、温度を上げるとかで徐々に治りますし、原因を正しく判断して除去する対応をすれば誰にでも治せます。

      2)金魚が泳ごうとする気力の回復
      問題はこちらで、体はほぼ治っても金魚が偽装転覆したまま正しい姿勢で泳ぐのを止めたり、1日中お腹を上にして浮かぶ事を「楽チン」と考えるようになってしまい転覆が固定してしまうとこれを治すのは容易ではないです。
      ストッキングで強制的に固定するのもこの癖を忘れさせようとする為ですが、一度強固に固定すると簡単には消えませんので、治療中も固定させ無い事を念頭に置いて実施してあげてください。
      またストッキングの固定も長期的に行うと弱るので他に手が無い場合は仕方ないですが極力別の方法で対応してください。

      必ず良い結果になるとは言えませんが、これまでの成功例の多くにコンパニオンを入れています。
      これは転覆金魚よりも小さくて体力の無い金魚を同じ治療タンクに入れて同居させる事で餌の時に競争したり、浮いたままの時にコンパニオンに突かれて体勢を直したりするので僕達がスポイトで教育的指導をしなくても大丈夫だったりします。
      好奇心旺盛なチビが居たら入れてみてください。(そのために金魚を購入するのはNGです。虫とか病気を持ち込まれたら対応すべき事が増えて逆効果です。)

      また、ある日突然回復する事もあります。

      いずれの場合も回復したら直ぐに安心せず、水槽に戻さずにその状態を2、3ヶ月維持するように現状を維持しながら固定させてください。
      この固定の作業が不十分だと再発し、多くの場合リバウンドを伴い以前より悪化します。
      何度も入退院を繰り返すと最後には救えないほど重症化する事がありますのでご注意ください。

  23. こんばんは。
    以前一回質問させていただいた者です。以前はお世話になりました。
    質問シートに書かせてもらった金魚なのですが、最近、餌を食べて1時間位経つと、金魚の体自体が浮いてしまい、沈みたさそうにして尾びれをバタバタさせて苦しそうに泳いでいます。その金魚は尾腐れ病に前までかかっていて尾びれしか残っておりません。
    餌は購入から1年以上経っているので餌が原因なのでしょうか?
    水槽は今当方受験で忙しく、掃除があまりできていません…
    何か改善することがありましたらアドバイスよろしくお願いします。

    SPEC SHEET

    問題が出た水槽サイズ(横)【cm】 17 cm
    問題が出た水槽サイズ(奥行)【cm】 14cm
    問題が出た水槽の水深【cm】 17cm
    その水槽を立ち上げてからの期間【年月】 1年1ヶ月
    問題が出た金魚の(尾を含まない)体の長さ【cm】 3.5cm
    その他同居人の金魚の(尾を含まない)体の長さ【cm】 3.5cmと5cm
    問題が出た金魚の体重【g】 5g位
    水換えの頻度と量【何日毎&何割交換】 1ヶ月半位&全て交換
    ◆濾過装置の種類 外掛式濾過装置
    ◆エアレーション なし
    ◆底砂 あり(大磯)
    ◆その他アクセサリー なし
    与えている餌の商品名 テトラフィン
    与えている餌の量 1掴みあるかないか位

     

    1. そらジローさん こんばんは。
      (餌)
      普通の餌でも1年経過していると金魚に与えるのは躊躇しますが、フレーク餌は半年でも状態が悪いと捨てています。
      薄く作られているので与えすぎを防止し、消化も良く良いのですが、薄く広げて作られるため空気に触れる面積が広く酸化しやすいので古いフレーク餌は与えないほうが良いです。
      量は問題ないですね。

      (水換え・水替え)
      1年以上経過しているなら水は安定していると思いますので、1ヶ月半で毎回全交換と言うことで、上手く管理できていればサイクルを維持できるとは思いますが、条件次第では水替えの前後で水質が大きく変わるので金魚が体を壊しやすいです。、問題が何も出ていなくて、皆が元気な時は多少は耐えられるので良いかもしれませんが、調子を崩しだしたら、もう少し小まめに換えて水換え前後の水質の差を小さくしてあげたほうが病気の金魚にはマイルドで優しい飼育になります。 酸素の溶け込みも良くなりますのでご検討ください。

      (酸素)
      酸素は病気に対抗する時に非常に重要な要素です。転覆してしまう金魚が消化不良を起こす理由の1つが酸欠で、もう1つが水質の悪化です。(温度はトリガーになりますが原因ではありません(またトップコンディションの金魚は同じ条件でも転覆しないです))
      このような低酸素になりやすい状態に長く入れられていると徐々に問題が慢性化するので最後には助けられなくなります。 そうしないためには水換えが重要ですし、更に飽和酸素量の8割程度の酸素が水中に維持できるようにエアレーションも行い酸素を溶け込ます事を強化したほうが良いです。 金魚はエラで水中から酸素を取りだすとき飽和酸素量に近いほど圧力差を低くして容易に酸素を取りだすことができるので、溶存酸素の総量だけではなく飽和量に近い量を維持する事も病気の金魚を回復させるのに重要ですのでご検討ください。

      (その他)
      ご自身でも書いておられますが、掃除ができていないのも問題が悪化する原因になりますので、勉強に疲れた時に気分転換として掃除するのも良いかもしれません。

  24. ご返信ありがとうございます。
    ついさっき餌をあげたのですがどうも餌を食べると沈みずらくなってしまうようです。沈むタイプの餌に切り替えた方がいいのでしょうか?
    よろしければアドバイスよろしくお願いします。

    1. そらジローさん こんばんは。
      沈下性餌が有効なのは、エア喰いが原因で浮き癖が付いた場合です。
      その傾向があるなら、特に餌が水面に無い時間でも水面をパクパクするようなら切り替えると徐々に水面ではなく底を探すようになるのでよいです。
      底砂を敷くのも同じ理由で効果的です。
      ただ低温時に消化不良になる場合には関係なので、原因が低温なのか水面をパクパクする事なのか?両方なのか?など良く観察してご判断ください。

      餌に関しては古いと書いておられましたので買い換えるのは良いかもしれません。劣化したタンパク質は問題が多いですから。(劣化しているかどうかは分かりませんが)

      フレーク餌は冬でも(水で柔らかくする事なく)そのまま与えられるので便利ですが、直ぐに劣化するので長期的に消費されずに残るなら粒餌のほうが良いですね。

      本当は低温になってから餌を変えるのは良くないらしいので同じ餌を新しく買うと言うのも1つの選択肢です。

      またこの機会に変えてしまおうとお考えなら
      タンパク質の種類にもよりますが40%以上も含まれる餌は消化に時間が掛かる餌です。
      新しく選ぶなら現状を考えるとタンパク質は30%台前半くらいが良いのではないでしょうか?
      動物性タンパク質は植物性よりも消化に時間を要する事が多く特に乾燥魚粉(フィッシュミール)はその傾向があるといわれますし、中でも質の悪い魚粉は問題が多いようです。
      餌を選ぶ時は単にタンパク質の比率を見るだけでなく植物性・動物性のおよその比率を原材料名を見て判断してください。基本ルールとして多く配合されているものから順に原材料名が書かれていますので前に出てくるほど多く入っています。

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