転沈館1号店開店


秋葉原の量販店のごとく稚魚水槽をオープンしていますが
また1つ新しく立ち上げました。
転覆や沈没の予備軍を集めた 転沈館1号店です。

もともとは4匹の稚魚が転覆のような泳ぎ方をしているのを見つけて塩浴したのが発端です
その時、ふと、もし今のうちに意図的に転覆させて消化機能や浮き袋の機能が弱いものが分かれば良いかもしれないと思い試してみました。
通常ならこの温度域では与えない粉餌をいつもより多く与えて 数時間後転覆初期のバタバタした泳ぎをするものを片っ端から掬い出して塩水浴させました。

少し可哀想かもしれませんが、
これであまりに弱いものだけは確定し他から隔離できました。
転覆に強いものを探して品種改良のように掛け合わせるようなことは考えていないので
勝ち抜き戦のように最後の数匹まで転覆をさせるのは避けて
軽く転覆する程度で行いました。 勿論個体差があるので完全にひっくり返るものも居ましたが、 このタイプ(消化不良)の転覆は塩水浴1日で元通りになるのでこの方法で 全体の約1割の約30匹を選ぶことが出来ました。
凄いと思ったのは青コンテナのメンバーです。1匹も転覆しませんでした。
流石に初期から過度な温度差に晒され続ける20リットル以下の容器で暑い日も寒い日も窓際で育ってきただけに 他の水槽の安定した環境に育った仔がバタバタ転げている中、全員が普通に泳いでいます。
逆に言えば他の水槽の仔達は初期の温度ストレスをかけ損ねたようです。
(→)温度などストレスが免疫システムなど魚を強くする研究 (未投稿です、後日投稿後リンクします)

転覆病の初期の症状をご存じない場合は以下の2つのビデオの魚の泳ぎを覚えておいて下さい。
これが出たら初期症状が出たという事です。


▲とにかく頭を下げてバタバタと泳いで沈もうとします
そうしないと体が浮いてしまうからです
最後には疲れて泳ぐのをやめてしまい浮きます


▲左右のバランスが取れずにフラフラします
このままだとひっくり返り転覆します
(このビデオは塩水浴中なのでこのままでも翌朝には治ります)

▼これが塩水浴で完治していく様子をビデオで記録したものです

転覆させてしまった稚魚たちも
現在は通常の生餌中心に戻したので、問題も無く元気良く泳いでいます。
今後も急激な温度変化でひっくり返るような仔はすべて転沈館勤務にします。


▲新しい水槽に戸惑いながらも徐々に慣れてきています。

今日の撮影です。元気に暴れるようになりました
▲今日の撮影です。元気に暴れるようになりました

単純に転覆したものや泳ぎがバタバタしたものを選んだだけですが
このメンバーの体形をみて驚きました。
こんなにも肥えた稚魚が各水槽に居たもんだなと思わず驚くほど
殆どがパツンパツンの風船のような体形が選ばれてきました。
去年は数が少なく餌を与えすぎたのでみんなこんな形をしてました。
太いコロコロの稚魚大集合です
▲太いコロコロの稚魚大集合です

今後様子を見ながら色柄が綺麗なものだけは残す予定ですが
転覆予備軍なんで厳重に監視していきます。