オランダシシガシラ4匹追加の巻

大和郡山市 金魚
近くの養殖場に金魚を見に行きました。

良さそうな個体がいれば将来 黒オランダと一緒に泳がせる為に買う予定で行ったので
最初は、金魚専門店のオランダを買う予定でしたが
日を改めて購入に行く途中、近くの養殖場さんを訪れて突然気が変わりました。

そこには沢山のオランダが居て
体長が3-4cmのもの、8cm程度のものなどがサイズ的に飼えそうで
魅力的に思えたので何匹か掬わせていただいて
比較して 春の産卵は無理だろうけど
体長が3-4cmのものに興味を持ち更に20匹ほど掬って比べてみました。
8cmのものなら産卵も可能でしょうけど
既に形が完成しているので
変化を見ながら育てる楽しみが少ないと感じたのも理由ですが
1番の理由は体長が3-4cmのもののコンディションにありました。
これを書くと変に思われるかもしれませんが
真面目な話、その理由とは それらの多くが
白点病や松かさ状態になっていたから です。

マツカサ病は簡単には治せないほどの重病と考える方と
簡単に治せると考える方が居られ
実際のところ何が正しいのか未経験の僕にはミステリアスな病気です。
いずれにしても知らないままこの先飼育を続けるのも怖い気がして
できればどのようなものか正しく把握したいと思っていましたが
もともとニュータンクシンドロームの象徴のような病気の為
飼育を始めて数年以上経過した安定環境ではなかなか出ないストレス系の病気なので
自分では経験する事無く現在に至っていました。
僕は松かさ病の治療経験と言えるものがなく
丹頂でそれらしきものが出ましたが1日で元に戻ったので多分違うだろうし
松かさ病の話を目にする度に「治療を学びたい」
「もし自分の大切な金魚に出た時に確実に治せる術を持ちたい」
と考えていました。
だから気にいった金魚で発病しているものが居れば
買ってでも治療してみたいと考えていました。
売られている個体でそのまま放置すれば死ぬ可能性が高いなら
尚更購入して治療して助ける機会を手にしたいと思っていました。

金魚ではこのような
わざわざ病魚を購入するという考え方は少数派というか
他の方が書かれているのを読んだ事すらありませんが
園芸では かなりの方がこのような考えで購入を決めたりして居られます。
園芸のブログなどではホームセンターから鉢花等を買って来る事を
レスキューしてきました とか 救出してきました 等と書かれることもよくあります。
僕もホームセンターで水のやりすぎで根腐れした洋ランを何度かレスキューしたことがあります。

話がそれましたが

他の池は状態も良く特に問題が出ていませんでしたが
このオランダの池だけかなりダメージが出ていました。
考えてみれば池は屋根こそあれ横からは風が吹き抜けるし
この時期は天候不順も直撃の屋外飼育で
しかも毎日多くのお客さんに網で掬われるので逃げ回るストレスも相当高いだろうと思います。
年中無休の金魚すくいに晒されている状態だからです。

巨大な金魚などは飼える環境を持つ人が少ないだろうから
多分掬う人も少なくてあまり網で追い回されないと思いますが
このオランダ達は小さいのでかなり多くの方が僕と同じように掬って選んでいかれると思います。
だからこそ掬ったからには何匹かは救出してあげたほうが良いかも?とか思いながら眺めていると
マツカサや白点の重症のもの、鱗が無くなっているもの等が目立ちました。
そこで上記のような事が頭に浮かび急遽予定を変更してここで購入する事にしました。

eva_01_1
▲最も松かさがひどかった1匹
大きく見えるかもしれませんが体長4cmと小さいです。

eva_01_松かさ
▲これだけ開いています

eva_02_1
▲メス確定で選んだ1匹

eva_02_detail
▲その松かさの度合い

結局、ほんの少し転覆傾向が出て お尻が上に上がる傾向のある個体が 
その状態のおかげで肛門の形からメスだと分かったので
まずはこの1匹を選びました。軽度の松かさ状態も出ています。
この池のオランダは小さくても全てがランチュウのような
立派なフンタンを持っており上見では
「あれ?もしかして、グレースジョーンズさんですか?」
と言うくらいカシラの角がシャープに出ていました。
僕はどちらかというと丸くて可愛いのが好みなので 
こんな色んな部分が出て複雑なエバンゲリオンみたいな顔ではなく
もう少しつるっとしたアンパンマンみたいな顔が良いので
極力まるみの残っているものを合計4匹買う事にしました。

本当は2匹で良かったのですが上見しかできず
僕にとって最重要の正面顔が良く分からないので選びきれずに4匹となりました。

基本的に形や泳ぎの美しさを楽しむ為に 模様や柄 は邪魔だと感じるので
素赤、全白、全黒、アルビノ等・・・一色の金魚しか買わない主義でしたが
以前に例外で購入した丹頂や紅頭以外では初めての二色金魚(更紗)の購入です。

hakuten_01
▲白点もかなり広がっています

hakuten_01d
▲白点の拡大図

治せる確証はありません。
僕はマツカサの治療経験も無くまだまだ不明な事が多くある素人なので
今回の4匹(2匹に松かさ、他の2匹も少しだけ開きかけ、4匹全てに白点病アリ)
を無事に育てられるかは未だ不明です。
今は4匹とも元気に泳いでいますが松かさの2匹は鱗が開いたままです。
まずは体力回復の為に塩水浴を数日行いましたが
塩水浴中も白点は徐々に目立つように増えてきたので
▼本日からメチレンブルーに入れて まずは白点病を完治させる予定です。
EVA_MBLUE
▲数日の塩水浴でここまで元気になりましたが 
松かさと白点病のダブル発病で見た目はボロボロの4匹です。

“オランダシシガシラ4匹追加の巻” への 4 件のフィードバック

  1. むふっ… オランダ獅子頭 かわゆす

    うちの獅子頭もようやく糞を引くようになりました。うちに来て半年いたって元気です。とはいえ金魚部さんの素赤くらい上から見ると松かさっぽいです。(購入時から)あまり糞が出ない仔のようで便秘がちなのかなって考えています。

    以前、琉金LTでココア浴を3日間したことがあります。(10Lの桶で1gのココア)全水換えを毎朝しました。初日~2日目まであり得ないくらい怖ろしい量の糞をしました。トグロを巻いていました。小さい身体のどこにこれだけの量が入っていたのかと驚いたくらいです。(3日目は糞なし)

    獅子頭もココア浴をしてみようか悩んで数ヶ月。今は元気なので自然に治癒すれば一番いいのかなと今のところ(怖くて)手を付けていません。餌の量はテトラ・ランチュウを一粒粉々にして朝だけ。極力餌の量を少なくしています。(水温も12度くらいと低いですし)

    ちなみにその琉金は飼育の仕方が悪かったようで衰弱死させてしまいました。気に入っていたのですが。

    1. 松かさ病の治療では
      ココア浴も薬浴とおなじくらいよく見ますね。
      僕は松かさ病も菌を退治する方向ではなく
      金魚の体力や治癒力を高めて治したいので
      まずはいつものように飼育水でリラックスさせて自然に治るか確認したいのですが
      普通なら 塩水浴数日>>>飼育水 という流れなのに
      もれなく白点病が付いてきたので 仕方なくメチレンブルーを間に入れました。
      今死んでしまうと白点病で死んだのか?松かさ病で死んだのか?も分からないので
      まずは白点病を治したいです。

      >悩んで数ヶ月
      それだけ長く問題なく生きていれば大丈夫じゃないでしょうか?
      僕の今回の4匹のうち2匹は上から見たときだけ松かさに見える程度ですが
      これらは開いてこない限り問題ないと判断しています。


      ▲残りの2匹です
      この程度なら放置していても治る例をネットで見たことがあるので
      今のところ松かさ予備軍として病気扱いしていません。
      ※松かさ状態 と呼ぶ事にしました。

      とは言え何事も経験なので
      僕も今回の4匹のケアが良否を問わず完了するまでは
      判断基準になる経験がないので
      色々な事が推測の域を出ませんが
      良い結果となるようにがんばりたいと思います。

      毎回導入直後は 毎朝の生存確認時にドキドキしますが
      今回ほど 毎朝 生きてるか?が心配な導入は初めてです。

  2. 8cmのものなら産卵も可能でしょうけど
    既に形が完成しているので
    変化を見ながら育てる楽しみが少ないと感じたのも理由

    形が完成したものもいいですが、やっぱり育てる楽しみは少ないですね。しかし私のうちでは大きな水槽が置けないというのも悲しい事実です。もしかすると私は現実逃避しているのでしょうか? (^^;

    (でも大きくなる事を見越して飼育数は極力少なくしています。)

    獅子頭君達の病気が改善したという朗報が聞けるよう願っています。

    それではまた (^o^)/

    1. 無理のない飼育範囲で楽しむのが一番ですね。
      僕は撮影に使用していた部屋を金魚に占領されているので
      春には本気で里親さん探しして・・・と思っています。

      >獅子頭君達の病気が改善したという朗報が聞けるよう願っています
      その為にレスキューしてきたので
      何とか死なせないようにがんばります。
      白点病の為に行う治療の約10日間は
      普通の水にメチレンブルーをいれただけになるので
      当然水質の乱高下が出てしまいます
      この間にニュータンクシンドロームの傾向が出ないように
      飼育水に入れるまではストレスを与えないように気をつけようと思います。

      PS
      お使いのクオートタグがWordpressのブログでは無効のようだったので
      こちらで標準装備されているタグに切り替えておきました。
      なんか変な斜体になりましたが・・・

コメントは受け付けていません。