ケーススタディ: ブライン無しのラクラク金魚稚魚飼育 経過報告

20140421_chigyo
▲本編と無関係ですが上の個体の浮き袋が分裂しそうです
 このようにして2つに分かれるのかぁ・・・と面白く思いました。
丈夫な浮き袋になりますように!

ハネた金魚をバケツにほり込んでいたら大きくなった
とか
水草に付いたままの卵が水草専用の水槽で勝手に孵化して育った
みたいな不要な金魚などに行われる事があっても
大切な金魚にはブラインで飼育
が、ほぼ常識だと思っていましたが
何でも試してみるものだと思いました。
予想外の良い結果に驚くと共に、意外な事も判明しました。

稚魚飼育では常識の1日3回以上の給餌が全く不要

何と言ってもこの点が本当に楽です。
ブラインを沸かさなくても良いだけでなく、3回どころか1回も餌を与えなくて良いですし、その為水も汚しません。

遅いと思っていた成長も後半は程よく成長

そもそもブラインは生きた餌なので稚魚を少しでも早く大きくする必要があれば最善の選択になります。
一方、プランクトンを中心とした飼育方法はある程度の大きさになるまでかなりの時間を要する選択肢と考えていました。
最初の2週間経過でブラインなら赤ムシを食べられる大きさまで育てられますが、プランクトンでは少なくとも4週間程必要でした。
しかし、その後は人工餌や赤ムシも与えられるのでその差は2週間程度ですので通常の趣味の飼育者なら何の問題も無いと思います。
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▲約4週間経過時

僕の場合は、大きくする事を全く急いでいませんのでこのまま様子を見てその他の特徴も観察から学びたいと考えています。

※ちなみに現在も 生まれたときと比べてさほど大きくなっていない個体もそれなりの数居ます。  上記はあくまで、良く食べる個体を対象にした記述です。

意外にも餓死しません

ここまでの観察で意外だった事がいくつかありますが
1つは 思ったほど死なない(餓死しない)という事で
結局あれから2匹死に計7匹が何らかの理由で死にましたがその後は死亡ゼロで現在に至ります。
ただし、大きくなると可愛そうで殺せないので、2週間目の段階で30匹程の弱そうなハリコは大きな金魚に食べさせることで選別しました。
色々考えた結果、安楽死も選べる中、この方法を選びました。
選んだのは成長が遅い仔で、スポイトで簡単に捕獲できた仔で
無事に逃げた仔などは小さくてもそのまま飼育しています。
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▲コンテナの1つを清掃した時にその中に居た稚魚たちです
 4週間ほど経過して全体的にこの程度の成長です。
 さほど大きくありませんが細いボウフラユスリカの幼虫は
 楽々食べるくらいのが2~3割くらい居ます。

またプランクトンの死骸で構成される油膜を大量に食べると孵化後4日目でも転覆する傾向が出るようでした。
中にはなんとも無く糞を出しているものも居ましたが、この時浮き袋よりも大きなガスをお腹に貯めていたものは全て選別対象にしました。
という事で、殆どランダムに選んだ約30匹を選別し、それ以外は現在も全て生きています。

奇妙なのは孵化後から現在まで大きくもならず、餓死もしないメンバーです。
正確には把握してませんが少なくとも5匹は居るようです。
彼らは今も壁や水草にペタッと張り付くことが出来るようで良く張り付いています。
あまり餌を探す気が無いようですので場合によっては選別します。
今回の考察では、餌を自力で食べ続ける金魚が必要なので そのような判断をしています。
<後日談>
これらは5匹だけで管理していたので餌が豊富に取れたのか
急に大きくなり現在は平均サイズを越えています。
この事から成長が遅い者だけを少数で管理する方法も併用しながら
全体をゆっくりと育てていきます。
</後日談>

また3匹ほどを青水に入れたまま5日間放置しましたが他には何の餌も無く死にませんでした。
ただし5日目には殆ど活動的な泳ぎをしなくなったので元の場所に戻しました。
戻す為に捕獲しようとしたときはやたらと元気に逃げ回りましたので餓死するような感じはありませんでした。
成長もしてません。
<後日談>
青水が悪いと言うわけではなく
エアレーション無しで飼育する事で
動きが極度に悪くなる事が他の条件でも観察されました。
ただし上記の5匹もエアレ無しで、
動きも極度に悪かったのですが
急に大きくなりましたので
動きの良さ と 成長 は比例関係には無く、
結局は 有効な餌の量 と 稚魚の数の多さ で
成長の早い遅いが決まると判断しました。
※ただし 同じ容器内では
動きの良さ と 成長 は、ほぼ比例関係にあります。
</後日談>

<追記>
記事を書いたのは数日前でしたが
本日1匹死にかけています。
ブログに
元気ですと書くと病気になる
死にませんと書くと死ぬ・・・そんな事が時々あるように思うのは僕だけでしょうか?
まあ、餓死ではないと思います。
ちなみに
水質検査全てゼロでOK
水換え数日前に実施済み
でしたが、おきてしまいました。
詳細は後日になりますが
今回の飼育法に起因したものではないと判断します。
根拠もあります。
</追記>
成長を促進したと思われる餌

今回は餓死する事も視野に入れていたので
やたらと餌になるものをコンテナに入れていたので何が効果的かはいまひとつ分かりません。
しかしコンテナごとに微妙に条件を違えていたので断定は出来なくとも予測は出来ます。

◆茶苔
これに覆われた水草(冬越ししたやつ)を入れていたコンテナの稚魚の成長スピードだけ極度に早かったです。
特に大きな稚魚の大半がこの水草の周りでパクパクしていたので
茶苔かそれに付いている何かを食べているようでした。
2014_chigyo_env_02
▲以前は泡を見ると酸素と考えていましたが
 これを見る限り 炭酸ガス(二酸化炭素)のような気がします。
あ、でも、やっぱり酸素かも・・・・藻から出てるのかモ?
・・・・と、そろそろお年頃なので
軽くオヤジギャグも練習してみる。

◆緑苔に付いている何か
緑苔も食べていたかもしれませんが見ていると苔はなくならず
それに付着している何かを食べているようでした。
天気の良い日などは上記の水草が無いコンテナでは殆どの稚魚が壁の緑苔をツクツクしてました。
金魚 稚魚
▲糞が完全に緑の場合はこの系統と考えています。
他にも 茶色(茶苔)と 白色半透明(プランクトン&死骸) が良く見られます。

◆プランクトン
目に見えないので分かりませんがせっせと青水の沈殿タンクから
プランクトンが多く沸いていると思われる油膜の直下のドロドロの水をスポイトで輸出していました。
どうしても油膜まで輸出してしまいますが、これらをパクパクする光景もよく目にしました。

◆青水
上記の実験でも餓死しなかったので役には立っていると思います。
長期的に放置すれば成長も確認できたかもしれませんが
僕の不備で苦しめて殺す事は避けたいので
青水だけで育てると言う実験は5日で中止しました。
今も他の餌との併用では使用中です

青水を除いて、いずれの場合も 金魚が餌と認識するまでにそれなりの時間を要する事も判明しました。
入れたら直ぐに食べるのはブラインのように目の前を動くような小さな生き物だけのようで
動かないものに関しては徐々に何かのきっかけで餌として認識している事が確認できました。
例: 茶苔を途中で追加したコンテナでそれを食べるようになるまで数日以上経過しました。
目は見えているけど匂いは未だ嗅げないのでしょうか?

と、ここまでが 孵化直後の餌の話です。

孵化してからしばらくは口の大きさが最重要

上記のようなものをチョイスしながらそれぞれの稚魚が昼夜問わず何かを食べているうちに徐々に大きくなり、遂にボウフラユスリカの幼虫も捕獲できるような口の大きさになると、ここからは見る見る成長をしていきます。
このことから 孵化してからの稚魚の口の大きさは当に生死を分かつほど大きな要因と考えられます。
口が一定サイズ以上まで成長するだけで 一気に餌の選択肢が増えるので ボウフラユスリカの幼虫や沈殿した単細胞藻など成長を促進する餌を24時間食べ放題になります。
2014_chigyo_ENV_boufura
▲このような形が出来たら大小様々なボウフラユスリカの幼虫が隠れています
小さいのは稚魚が食べますが大きいのは成魚にあげます。
生きたビタミンやアミノ源として人工餌では取り込みにくい栄養を補えるそうです。
注意としては赤ムシのような形のうちに与える事です。
幼虫というのか、ダースベーダーの顔みたいな硬そうな装甲で覆われたらあげないようにしています。

<追記>
上記は僕の誤認でした。ユスリカの幼虫という事で、ボウフラにはならないというのが正解です。
</追記>
餌を食べ続けるという生活習慣

この飼育法が優れている点の1つは
全ての餌が基本的に水中に入れたままで大丈夫なもの(池などに沈んでいるもの)なので入れたままで水質悪化が促進される恐れが少ないことです。
勿論、水草などは劣化させたものをわざわざ入れていますので、溶けてアンモニア源になると水質を悪化させるのでこの辺は量の調節など注意が必要ですし、稚魚も徐々に大きくなるとかなりの量の糞をするので、適切な頻度で水換えをしたり、安定して機能する生物濾過も必要になります。

そして、餌を24時間いつでも食べられることから期待しているのが
◆常に少量を食べて、どんどん消化して糞を出す
という健康な金魚に最も重要な生活習慣(転覆病になりにくい生活習慣)が身に付く事です。
消化能力もトップコンディションで保てる事を期待しています。

これはタイマーでも人力でも不可能なほどの細やかな調整を金魚自身が自然に行うので理想的といえます。
餌の量さえ十分に賄えるなら成魚でもこの飼育法で育てていきたいほどです。

逆に避けたいのが
◇一気に食べてしばらく動けなくなり、また食べる。
この食べては寝て食べては寝ての繰り返しは偽装転覆や本物の転覆病につながるので 僕としては避けたい習慣です。

顔デカ金魚への期待

また今回は一部、養殖場さんの稚魚の育て方を取り入れてみる事で
あの憧れの2cm以下で肉瘤がちょこっと載ったような金魚に育たないかなぁ・・・という希望も持っています。
外でなければ無理なのか? それとも他に条件があるのか?
疑問が多い事でもありますので 今回のこの方法が成功しても失敗しても
答えに近づく1歩となるので是非調べてみたいです。

また生餌の実験は中止します。
思いのほか緑餌(金魚部3種の神器)の効果が高いようなので
このままそれだけで何処までいけるのか?

人工餌とのリエゾンで初心者でも簡単&安全に金魚を卵から育てられる方法を試みます。
また人工餌という栄養バランスが整った餌を加える事での違いも確認したいと考えています。

ここまでの経過観察


▲何を食べているか気になり調べましたが
 なかなか決定的瞬間は撮れません。
 後半に何か口に入れたように見えます
 ちなみに対象は1cmほどのハリコなので
 ビデオの追尾はミリ単位の移動になり
 プロのビデオグラファーでも追えませんが
 コンピュータで追尾処理してみました。


▲茶苔を食べているところです
 口の動きまで捉えていますが何かを食べている事が見えません
 目が物凄く動くのが可愛いです。
 マクロ撮影した上にデジタルで600%に拡大していますので水草が大木に見えます。
 ほんの10年前はこのような処理はレンダリングに数日かかりましたが
 今や数分でできるとは驚きです。


▲藻がはって来たのでなかなか水草に近づけません
 途中自分の動きで目の前のバブルが動いた事に
 俊敏に反応して本能的に口に入れるのがプチ野生の王国ですw
 小バエが居ますがこれも餌になるらしいので入れたままです。
 流石に未だ食べられそうにはありません。

現状ですが
そこそこの大きさのものは全て大きな糞を出していますので
今後は餌を与えていないからと週一の水換えではなく
徐々に頻度を上げようと思います。
それにしても放置していてもここまで育つものだなぁ・・・と今更ですが感動しています。

「ケーススタディ: ブライン無しのラクラク金魚稚魚飼育 経過報告」への8件のフィードバック

  1. こんにちは、金魚部さん。

    ひゃ~ん、可愛い♪ ( ´艸`) ハリコちゃん、可愛いですねぇ~。
    目が可愛い。そう言えば、成魚になってもウインクしますものね。

    金魚飼育を始めるきっかけになった
    金魚すくい出身の「チビちゃん」なんですけど
    色変わり途中の、黒ぶちぶちトラ柄のちっちゃい子だったんです。

    あんなにちっちゃかった子が、2年たったこの春
    ほっぺたに追星いっぱいつけてビュンビュン泳いでいる姿を見るだけでも
    相当、愛しくてしかたがないのに
    こんなハリコから育てたら愛情もひとしおですよねぇ~。

    フラフラちゃんは、大きなおなかで絶賛産卵中ですけれど
    受精はさせないので、ぜひ金魚部さんちのハリコちゃん達の
    成長記録を共有させてください。
    お忙しくて大変だと思いますけど、楽しみにしています♪

    1. 蓮茶さん こんにちは。
      そうなんですよおおおぉおお。
      可愛くてもう今後は選別できないかもしれません。
      いったい何匹育てる羽目になるんだろう・・・と今から心配です。

      >ちびちゃん
      そうですか、金魚すくいからのスタートだったんですね。
      色変わり途中からなら、成長を見守りながら現在までお世話されているので、「殆ど私が育てた!」と言えますよね。

      最初のきっかけとなった金魚って本当に特別ですよね。
      僕の場合は既に死なせてしまいましたが
      素赤のオランダでした。
      その子孫が一世>二世>三世と繁殖により世代を重ねて拡大している事で
      今はもう居ないオランダの分も楽しませてくれています。
      特に最近、一世のデカブツの1匹が その素赤に似て来たのでうれしく思っています。

  2. こんにちは。
    旦那が金魚好きで、ピンポン4匹 オランダシシガシラ1匹、普通??の金魚とフナ飼ってます(・∀・)

    1ヶ月前ぐらいでしょうか、オランダシシガシラの肉瘤に傷??肉が出てるような感じで少しずつ広がってるように感じます(T^T)

    ピンポン以外は同じ水槽で飼ってるので、もしかすると他の子たちから噛まれたのかな??と思うのですが、治療ができればと思いまして尋ねさせて頂きました。

    1. シーターさん こんにちは。
      まず最初に、念のため書いておきますが
      僕は時々1ヶ月近くブログを開かないようにしてたりします。
      開いてしまうと頭の中がそちらに占拠されるからです。
      ですので仕事に集中すべき時はコメントを即座に返せないので
      飼育相談は受け付けていません。

      ただ、今回は偶然開いたらコメントがあったのでお答えしますが、次回はお答えするまでに1ヶ月以上かかってその間に手遅れになるかもしれませんので宜しくお願いいたします。

      前置きが長くなりましたが
      僕も大昔に似たような経験がありました。
      その時は琉金が犯人でしたが、その後の調べで 口が尖ったタイプの魚は肉瘤を突いて食べられるとフォーラムで知りました。
      でも元気なオランダとかの場合は大丈夫らしく、多くの場合は転覆などで弱って動かない時に餌と判断されてしまう事が原因のようです。

      これまでに学んだ2つの注意事項は
      ◆被害魚と加害魚を隔離する
      ◆被害魚が感染症にならないように水質管理を徹底する
      でした。
      この教えは他のケースでも重要と思うので今でも守っています。
      ちなみに当事の被害魚は全て転覆していた金魚で頭を下にしていたので
      下から突かれて食べられたようでした。
      感染症に関してはバクテリアによるものだけでなく寄生虫経由もあり、いずれも徐々に被害魚の体力を奪う事で問題が大きくなります。
      ですので水質を安定させて管理するか
      それが無理なら
      毎日水を換える方法でバクテリアを増えないように制御するか
      が有効と思います。
      あとはストレスを与えないように快適な温度の中、静かに時間を経過させてあげれば怪我は治ると思います。

      ちなみに僕はリュウキンの被害魚は全て死なせてしまいました。
      当時は水質管理とか金魚の体力とかの関わりが正しく理解できておらず
      何か処置をして直ぐに元気にならないと 別の方法を試みたりして・・・
      イジリ過ぎで余計に体力を失わせた事が多かったと反省しています。
      逆に、もう死にそうだ・・・仕方ない・・・と思って放置していると
      (意外にというのは金魚に悪いですが、)
      意外に死なずに元気なる事が多いです。
      ◆構いすぎ、イジリ過ぎにも注意してあげてください。
      治療するというイメージよりは 横で見守るとか看病するというイメージで
      環境だけ整えてあげてください。
      はやく完治するといいですね。

  3. 初めまして!といってもずいぶん前からちょこちょこお世話になっております。200万アクセスおめでとうございます。
    稚魚可愛いですねー!初めて稚魚を見つけたときの驚きと喜びがよみがえりました(笑)
    そういえば、見つけた稚魚をせっせと屋内水槽に移動させて粉餌をやっても全然大きくなりませんでしたが、屋外の青水タライで親から隠れながら大きくなった稚魚は、元気な上、屋内稚魚にくらべて2倍くらい大きいです。青水の中で小さい何かを食べながら育ったんでしょうか。私のようにブラインを湧かすのが壊滅的にヘタで面倒くさがりの人間は青水と藻に任せて放置するのが金魚にとっても一番いいのかも…

    1. ぱぴーさん ありがとうございます。
      そうですよね、ブラインは本当に大変ですよね。
      僕も過去2回の稚魚飼育は初期の段階をブラインで育てましたが
      朝起きてブラインが孵化していないと稚魚が餓死する!!!!と
      焦ったりして大変でしたが、今は毎朝コーヒー片手にゆったり見物です。

      外で飼われていたならボウフラユスリカの幼虫も食べていたかもしれませんね。
      今の時期なら外に出している殆どの水入り容器にボウフラの赤ちゃんユスリカの幼虫が出来ています。 今年は大量に仕込んでいるので全ての金魚にたらふく食べさせてあげられます。 

      稚魚も最近は徐々に大きくなったものからボウフラユスリカの幼虫を食べさせていますが
      食べっぷりを撮影するとパックマンみたいに
      次々と口に入れる凄い奴も出てきました。
      欧米で稚魚の餌の王様のように言われたり、
      赤ムシよりも遥かに早く大きくなるというのも納得です。
      1週間程度の給餌で、かなり太ってきました。

      僕も面倒くさがり人間なので
      この方法をより多くの面倒くさがり族の同士に
      インターネットという文明の利器を使って伝えたいと思っています。

  4. こんばんは。いつも楽しませて頂いております。
    晩夏〜初秋にかけての気温の不安定に触発されて、「できちゃった」稚魚たちの面倒を見始めてはや数カ月(2ヶ月位?)となります。
    面倒くさがりの自分はこちらの記事を根拠にブライン無しで育てていますが、そこそこ順調です。

    飼育にあたって用意したものは、親魚水槽の飼育水(1年目ですが現在安定中)と、産卵床となったホテイアオイとエアレーションです。
    ホテイは根に藻がいっぱい生えている状態でした。
    おそらくは、飼育水とともに稚魚たちに食料を提供してくれていることでしょう。
    このホテイですが、現在かろうじて生きているようです。
    水槽は2つに分けて、かたや弱めのエアレーションありの青水(こちらを初代としましょう)、かたやエアレ無しで、もこもこ状の藻が生えまくっている(こちらを2代目とします)という現状です。
    ホテイは2代目に入れてあります。
    親含め全て屋外飼育です。
    餌はフレーク状餌の「食べ終わったポテチの袋にくっついてる残りカス」状になったものを、一日に耳かき一杯程度給餌しております。
    食べ残しは出ますが2日もするとぐずぐずになったり藻になったりして消滅します。
    水換えは週に、全量の2割程度入れ替えています。
    その際に、取れそうな藻やぐずぐずは取り出していますが根こそぎ回収はしません(むしろ取らないほうが多いくらい)。

    孵化総数が多分50〜60匹くらいで、脱落はたぶん20も行かない、10数匹程度ですね。
    ブライン無しが直接の原因になったことはおそらくないと思います。
    ではなにが原因かというと、不明(ふと見たら死んでいた)と、共食い、飼い主の不手際です。

    不明については餓死の可能性もあって、これはブライン無しが関わっているかもしれません。
    といっても大半はまっすぐ泳げなかったり足取りがおぼつかない感じだったような気がしますが。
    共食いは、初代で複数回孵化させていたことがあり、一期生、二期生、・・・という具合に成長に差が出た結果で、これはある意味不手際です。
    余談ですが共食いを行った稚魚は他と比べて明らかに成長が早くなります。
    が、稚魚の口から稚魚が生えている光景はなかなかホラーでした。
    2代目の水槽ができたきっかけです。

    ちなみに、2代目では孵化は1度しか行わず、このあとは産卵があっても卵を回収しませんでした。
    これ以上増えてもあらゆる意味で飼育する余裕がなかったためです。

    不手際については、水槽の蓋を閉めきっていたために熱がこもり飼育水がお湯になってしまったことがあり、煮えてしまったものが1匹です。
    驚くべきことに、これによる脱落はこの1匹のみで同一の水槽内にいた他の稚魚は未だ健在です。
    具体的な温度は測定していませんが、隣の親魚水槽がそのとき35℃程度になっていましたがそれよりも明らかに熱いくらいでした。
    蓋については、通気性を確保したものを自作して対応済みです。
    何故蓋をしていたかというと、朝見たときにカエルが入っていたことがあって、そのとき一番育っていた稚魚がその日を境に行方不明になったためです。

    長くなりましたが、まとめると「ブライン無しでも稚魚飼育は可能」という、この記事の焼き直しのような内容となります。
    拙い文章ですが一例となれば、と思います。

    ・・・打っていて思いましたが、「程度」「くらい」などなどアバウトな表記が目立ちますね。
    いま特に後悔したのが孵化数と死亡数のカウントです。
    これがはっきりしているかどうかは結構致命的な気が。
    又の機会があればそのときはちゃんと勘定してみようと思います。
    諸々の水質パラメータも測定してみます。

    1. モーペルさん こんばんは。
      貴重な経験談を書いていただきありがとうございます。
      そうですね、僕も殆ど同意します。
      僕は四世の時は放置していても餓死させないために5Lコンテナに4匹とかで飼育したりしてましたが、過密にすると餌が足りなくて死にますので、この方法では過密飼育を避けないと餓死が出るはずです。
      更に言えば、動物プランクトンが増えにくい秋の産卵は餓死を出しやすいです。屋外なら虫が増えるから多少マシかもしれませんが。
      その点、春は温度が高く新しい命がどんどん芽吹くので餓死させる心配はかなり減ります。
      ドロドロの青水なら餓死はほぼ起きないという事になります。
      ※もちろん口の奇形とか浮き袋の異常、内臓の異常で孵化後死ぬ稚魚も少なからず居ます。

      養殖業者さんになる方々向けのテキストによると最高の稚魚餌はプランクトンという事になります。
      (流石にプロはコストも手間もかかるブラインなどちまちま沸かしませんのでw)
      最初(稚魚が虫みたいな時)はバクテリアの一部の種類や微生物も餌なのですが、成長と共に身になる餌として光合成プランクトン(青水にも含まれる)とZOOプランクトン(ミジンコなど)が豊富だと初期は容易に成長率5%を維持できるようです。
      これが少ない場合は、人工餌を補助的に加えるのですが、プロの場合は人工餌も一工夫して、発酵させたり腐らせたりしたものを混合して池に投げ入れるようです。つまり本来は成魚の餌になるものをわざわざ腐らせて、(稚魚に与えるのではなく)池の中のプランクトンが増えるようにその餌となるバクテリアや微生物を増やすようです。なかなか面白い目の付け所だと思いました。水量が少ないと水全体が腐敗しかねないので水槽レベルで同じ事は出来ませんが、これをヒントに培養コンテナという新たなアプローチも導入しています。

      僕は秋に3匹の稚魚が水草の栽培タンクで生まれて誰の子か分からないまま育てていますが、2匹は早々に餓死しましました。1匹は回収したのですが、もう1匹は残った1匹に食べられレしまったのか消えました。
      むかし、ブリーダーさんがたくさんの稚魚を育てる横で1匹だけ別の容器に入れて育ててみてたら驚く事が多く起きるからたくさんの事が学べますよと教えてくださいましたが、稚魚の単独飼育は本当に驚きます。
      秋の低温でも、餌も与えず放置していても、見るたびに大きくなり今回はアカムシすら与える事無くランチュウディスクを食べるサイズまで来ました。(ここまで短期間で大きくなるのは初めてです)

      稚魚なのに2泊3日の出張時も特に餌を与える事も無く放置していきましたが、餓死する事もなく帰ってきたらまたデカくなってて驚きました。

      この金魚は誰の子か分かりませんが、物凄く期待している点があります。それはコブの成長です。
      これまで琉金タイプばかり稚魚飼育してきたのですが、フンタンは出せてもコブの成長が上手くできませんでしたので来年からはオランダのみで稚魚飼育してデータを取る事に決めていますが、今回はもしかするとオランダの子かもしれない上に、思いのほか理想的なダイエットで育てられているのでコブが出てくれるかもと期待してます。
      デカブツの成長と共にコブが大きくなったので、体を大きくすれば出るのは分かりましたが、2cmくらいの体長でコブのある金魚が出来る事が夢なのでその実現に向けて1歩でも近づくためのヒントが見つかればと興奮しながら見ています。

      正確なデータに関しては次回以降でいいじゃないでしょうか。
      まずは本当にブライン無しで育つの?の確認を完了していただいたと言う事で、ありがとうございました。
      また次回は成長の早さ、遅さ、体形の違い等、水量を変えたり、過密度合いを変えて比べると面白いです。
      特に1匹飼育、途中からでも良いので成長の安定したのを選んでやってみてください。
      その早さにビビリます。

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