最近は徐々に日中が温かくなり金魚も元気モリモリですが
僕は昨年の春に飼育環境の見直しを始めたのが遅く
大切な金魚達を次々に死なせてしまうという問題を起こしてしまいました。
水槽を買い足し、過密の解消などに取り組み始めた矢先の事で
本当にショックでしたが、あれ以来飼育方法も見直したので
何とか現在まで 病気も死亡もゼロのまま来る事ができました。
100匹以上の金魚がいる事を考えると本当に嬉しい結果です。
でも
最近のように徐々に温度が上がると
バクテリアは秋冬の低温組が引退し、
春夏用の高温組に入れ替わる みずかわり の時期に入るので
アンモニアが急に出たり、濾過能力の低下から雑菌が急増したりと
問題が出やすいので 早めに行っておくと安心な対策を中心に3つほどご紹介いたします。
フィルターの清掃
冬場は低温で水も汚れ難いし、フィルターの清掃も痛いほどの低温の水で行うのが辛くて放置されがちですが
本格的に春になり温度が上昇する時まで放置すると問題が多いので
今のうちに一度清潔な状態に戻すように洗ったり
古いウールは半分だけでも新しいものに交換するなど
雑菌が急激に増えるようなチャンスを除去しておくのが良いと思います。
そんな事もあり、温度が上昇し始めた事を受けて全てのフィルター清掃を行いました。
▲これは古いバージョンの濾過装置の写真ですが分解すると・・・
▲このような感じでウールが汚れていて洗うと・・・
▲墨汁のような色になります
砂利などを敷いておられる場合はそれもこの機会に清潔にしておくのが理想的です。
一度に全てを洗うとバクテリアが居なくなると言われますが
この時期は みずかわり でどうせそんなに居ないので
僕は水槽や濾過装置を一気に全て洗う事にとにしてます。
しばらく(2週間~1ヶ月)すれば回復しますので
その間気になる方は餌を控えめにするとか、水換えをこまめにするとかすれば
問題は回避できるのでさらに安心です。
また苔が分厚い場合はこの機会に一度全てを取り除くのも安心ですが
嫌気層化しても太陽に当てていれば問題ないようなので
僕は特に除去せずそのままにして時々1面だけ掃除して金魚に食べさせ
また別の日に別の面を掃除して・・・の繰り返しで餌として与えながら
古いものが残らないように更新しています。
くどいですが
金魚にとっては生の苔や藻を超える餌は無いと信じています。
消化の早さやタンパク質やビタミンのバランスの点からも最高ですし
究極のエコサイクルで増えるのでお財布にも優しいですのでお勧めです。
水換え
アンモニア検査を定期的にしていれば分かると思いますが
この時期は数日で3.0mg/Lに上昇したりするほど
アンモニアが急に出る事があります。
記事に何度か書きましたがこれまでの検査から分かったのは
糞が大量に出たときなどはアンモニアが上昇しやすいですし
これが濾過バクテリアが入れ替わる時期に起きれば
アンモニアは急激に濃くなります。
これを避ける為にこの時期はこまめに水換えを行うことが重要です。
アンモニアは雑菌と違い透明なので水がキラキラしているからと安心は出来ません。
◆糞が大量に出た日
◆金魚が底で動かない・浮いたままじっとしている
等に該当する時は アンモニア検査するか
検査できない方は 水を換えるかしておく事をお勧めいたします。
高濃度のアンモニアは金魚の活性や病気に対する抵抗力を落としますので
気付かずに放置すれば 春にエラ病になる事もありますし
突然死んでしまうこともありますので濃度は基本的にゼロ
無理な時は少なくとも1.5mg/L以下を保つようにしてあげてください。
過密の解消
去年は間に合いませんでしたが、過密の解消も重要です。
秋から冬になるにつれて温度が下がり、
比較的過密状態でも酸欠も出ず、
水の急変も起きにくいのでかなり多めに入れていても問題なく飼育できます。
また程よいバランスで冬を向かえ春までにワンサイズ大きくなって
過密気味になっている水槽でも温度上昇が本格的に20℃近くなるまでは
問題がわかり難いですが、これらは温度が20度付近まで来ると
急激に問題化して 酸欠で死なせたり、
スパイクで水槽内が地獄絵図みたいになり
全ての金魚が瀕死の状態で底に沈んでひっくり返ったりします。
そうなる前に、水槽のサイズを大きくするか?
今のグループを2つ以上に分けて過密を解消してやる必要があります。
ちなみに地獄絵図のような状態になってから発見した場合は
薬も塩も使わず、カルキ抜きして温度をあわせた100%新水に半日ほど入れてやると
生き延びるだけの体力が残っている金魚は全て数時間から半日ほどで回復します。
その後十分に普通に泳ぐようなら塩水浴をするか?
地獄になっている水槽の水を全て捨てて新しく綺麗な水にして戻すか?
すれば1週間もあれば元気になります。
(ケーススタディ)過密のまま春になり数日の外泊から戻ると・・・
去年の例ですが
最初に発見した時は全滅したような雰囲気でしたが
何匹かは帰宅した僕を見て、ほぼ動けないのに最後の力を出して口をパクパクさせて助けを求めていました。
急いで対応する為に塩水浴も準備する暇も無くとりあえず
エアレーションでカルキ抜きした水に移動させました。
これがその直後に撮影したものです。
さすがに帰宅直後の水槽の地獄絵図の状態を悠長に撮影している場合ではなかったので
帰宅後ようやく全てを新しい水に入れて落ち着いてから撮影した最初の1枚がこれでした。
粘膜が全て落ちたようになり体を覆うものが何も無いので水槽内の苔やごみが
体に付着した金魚や写真のように鱗が白くなったものが多く居ました。
その後このサイズ(5L)では一晩もたないと判断し
20Lのコンテナに移し変えました。
死んでいるように見えますが生きています。
尾具されが酷く瀕死の状態でした。
次の日の朝です。
何とか全員が生還しました。
遠めには尾腐れも治ったように見えますが
近づくと尾腐れなどの外傷は昨日のままです。
早いものは真水に入れて数時間で泳ぎだしていましたが
数匹は動けないままでしたので朝には死ぬかも?と思っていましたが
全員無事に泳ぐようになりました。
温度は未だ高くない時期でしたが真水なので夕方に入れて
次の日の朝の9時でこれだけ泡が出ていたので、この後全ての水を新しくして
元気なものから順に綺麗にした水槽に移動しながら1週間ほどで全員を60cmに引越しさせました。
現在も皆元気に生きており この中の数匹はこのときの2倍ほどの巨漢になりました。
ちなみに、この地獄絵図の原因は過密によるアンモニア中毒や雑菌ですので
同じ大きさの水槽に同じメンバーで戻すのは避けたほうが良いと思います。
1匹でも死ねばその分の余裕ができた事になりますが
その余裕も夏までは持たないと思いますのでサイズの大きな水槽にするか?
2つ以上のグループに分けるか?して過密を解消するのが安心です。
その為、アンモニア中毒が疑われるなら水を全て入れ換えると安心ですし、
雑菌の繁殖が怪しいなら、フィルターや水槽も軽く洗うといいですが、消毒までする必要はありません。
映画に出てくるような繁殖力の強いバクテリアが水槽内に居れば別ですが
基本的に水を全て入れ換えれば殆どのケースはそれでOKですし
フィルターに餌などが残っていなければ種も無いので濾過バクテリアなどが増えると共に
そのバランスで安全レベルまで淘汰されると思います。
僕がこれまでの失敗から学んだこの3つの対策をしておけば
これから先の温度上昇期も安心して可愛い金魚ちゃん達と楽しく暮らしていけると思います。
春に悲しい思いをしないように
お早目の対応をお勧めいたします。
金魚部様 こんにちは
この時期寒くて放置していましたが、数日前にフィルター掃除をしました。
が、ちょっと気付くのと対応が遅かったために、琉金1匹が尾ぐされ病(やや重症)になってしまいました。
ひっくり返ったりはしていませんが、あまり動かずジッとしています。
水を半分強入れ替えて、今は同じ水槽内にケースを浮かべて他の金魚と隔離中です。
”みずかわり”という言葉をはじめて知りましたが、これからの時期特に注意してこまめに水替えしないとですね。
やっこさん、こんにちは。
お返事が遅れて申し訳ございません。
そうですね、温度が上昇する時期は雑菌が急に増えるkとが多いので
バクテリアのバランスが悪いと疑う時はまず水換えで対応するのが安心です。
温度が安定する夏までは気が抜けませんが
寒さを感じないほど温かくなれば、ほぼ安定すると思います。
僕のところでは今年は何故か一度もバクテリアが減らず
アンモニアは常にゼロで来ています。
水質検査するようになってから、このようなのは今年が初めてです。
毎回少し早めに行っている水換えが効いているのかもしれません。