【工作】水中ポンプ式ろ過装置ver.2.0

maxup_airation_zero
ここまでの溶存酸素に関する様々な結果を受けて自作の水中ポンプ式ろ過装置をより効率よく酸素を溶け込ませるように改造しました。

結果的には2つの法則
★エアレーションを最大にするには水面を最大限動かす事
★水槽水を対流させること(特に底の水を水面付近に運び続ける)

これを実現する事がエアレーションを効率よく上げる事になるので
濾過装置としては
◆下から水を吸い込み、上からピューって出す
という事が最も理にかなうことになるので
今後新たにデザインするものは基本的に
縦型で、下から吸水、上から放水 とします。

黒オランダ水槽の試行錯誤機
現時点でこの仕様になっているのはデータを取りながら
意外にイイかも?と思って残していた黒オランダの水槽の濾過装置のみです。
kuroorandapump_overall
これは試作品ですら無くて、デザインを考える為に色んな形で組みながら積み重ねているだけですが最終的に現在の形になりました。
現在は下に水作さぶとんと同じナイロンタワシを何枚か敷き
ここから水を吸い取り中のウールを通過させて上から出しています。
わざわざこのようにしているのは吸い込み口にはゴミや餌の破片が溜まる
いわゆる 物理濾過 部分なので
それを頻繁に飼い主が掃除するか?金魚に全て食べさせて掃除させるか?しないといけないので
金魚に食べさせることを重視している僕は初期のプロトタイプから様々なアイデアを試してきましたが
最初のアイデアは中に入る必要があり大きな金魚は入ってくれないのですが
露出タイプなら大きな金魚でも突けるので、最近は 吸い込み口に関しては この方向で実験をしてきました。

酸素に関して言えば
現時点では湧き水のように噴水になることが大きく水面を揺らしエアポンプでは実現できないレベルの酸素を取り込むのが最大のメリットなのでこれを重視しています。
kuroorandapump_upward
方向は 真上以外にも横に出したりして試しましたが
kuroorandapump_mod_by_elbow
水流を無駄に作らないことが重要な小さな金魚には真上が良いと思います。
見た目は酷いですがこれをベースに次期デザインを考えようと思っています。

製品の多くが採用しているシャワーのように水を上から落とすとか、横に出す方法とかは 夜間に音が気になると思うので
僕は下から湧き水のように出る方式を採用しています。

という事で早速新しいデザインをお披露目したいと思いましたが
手元に適切な太さ&長さの塩ビ管が無いので今回は
昔、オーバーフロー水槽で使っていた 雨樋(ブラック)を代用して
少し細めですがコンパクトな装置に仕上げてみます。 
約10分ほどで 既存のものを分解しながら新しい部品を作りながら濡れた手でカメラ撮影・・・で完成させましたのでいろんな意味で 粗い ですw

噴水式ろ過装置の作り方(手抜き編)
(   1   ) 雨樋を適当な長さに切る
(   2   ) 雨樋に2箇所ドリル穴を開ける
wpmod_02
 1つは吸盤を差し込んでこれで壁に取り付けます
wpmod_02b
 もう1つはこの雨樋の径が細すぎて水中ポンプが完全に中に入らないので
 エルボ部分から外に出すための穴です。
(   3   ) 水中ポンプを仕込む為のパッキンを作ります
 硬めで水を通さないスポンジ素材を切り抜いて作ります
 このように樋を強く押し付けて型を取り、切ります
wpmod_03a
wpmod_03b
wpmod_03c
(   4   ) ポンプも同じように押し付けて型を取り切りぬきます
(   5   ) 水中ポンプを中に仕込みます
wpmod_05
(   6   ) それらを雨樋に入れます
wpmod_06a
wpmod_06
これでウォータータイトなカバーが出来ましたが
中のモーター部分がむき出しです
wpmod_06b
モーター^回転部を露出させておくとゴミが絡んで止まり故障の原因になるので
ゴミが入らないように予防します
(   7   ) ナイロンタワシでフィルターを作ります
wpmod_07
(   8   ) 入れます
wpmod_08
ウールは分解してモーターに絡まりますがナイロンタワシはそうならないので
これでモーター部分が守られます
(   9   ) ウールをクルクル巻いて入れます
wpmod_09
(   10   ) エルボを取り付けて完成!です。
wpmod_10

試運転で想像通りの水面流動があるか確認
どうやらokのようです。
▼ご覧ください このうねり。水面部分で波の出るプールを営業できそうです。
 でも音は静かですし、中の金魚を見る限り余計な水流も発生してません。
shiunten
半日運転後、溶存酸素量を確認
▼ちなみに改造前は写真のように4.0mg/Lが多かったですが
air4
試運転後は黒オランダ水槽と同じ6.0mg/Lに上がったのでok!です、
でも写真撮り忘れ(・へ・)←マルチタスク苦手

イオニックも改造します
ionic_mod
同じく、横置きタイプのイオニックも放水口に延長パイプと共にエルボを付けて同じように噴水仕様に改良。
elbow_for_modification
こちらは夏だけ噴水仕様にしてそれ以外はエルボを外す事も簡単に出来ますし
角度調整も自由です
angle_above
▲真上
angle_slant
▲斜め前
pump_lower_water_surface
▲水換え中だと当に噴水ですが 普段は上まで水があるので湧き水のような見た目になります。

ドリックは後日に・・・
同じ改良をドリックにも行いたいのですがドリックはポンプが放水してからウールを通過するデザインなので
完全に再デザインしないと駄目ですし、その為の部品が手元に無いのでこちらは後日対応です。
現在ドリックを使用しているのは

◆60cm枠アリ水槽 57L オランダ1世のデカブツが2匹

◆60cmオールガラス水槽 64L 2世 コロコロ金魚ちゃん 約20匹

◆60cmオールガラス水槽 64L 2世 ミニミニ金魚ちゃん 約20匹

の3箇所ですが、
デカブツは大きくなりましたが2匹で57LはVIF扱いなのでOK
念のため苔を少し掃除しました。
2世コロコロ金魚はキューブの9匹以外に20匹以上居て皆25mm~30mm前後の準コロコロなのですが
今のところこのサイズでこの水量ならOKと考えます。
2世ミニミニ金魚は20mm以上が3匹、その他は産まれて15ヶ月経過した現在も20mm以下なので余裕と思います。

水作エイトSコンビナート
suisaku_con
また小さな容器で行っていた実験が全て終了したので1箇所に集約した水作エイトSコンビナートもあります。
綺麗に洗って乾かして保管しておけばいいのですが、直ぐに使うことが多いのでここに投げ込んでいるうちに4つになりましたw
これなら1つ2つ停止しても大丈夫です。

念のため、昼と朝の溶存酸素量の確認検査

後日、上記の3つの噴水式ろ過装置の溶存酸素量を
真昼に検査>>>そのまま夜を過ごさせて(明け方は無理なので)朝に検査
の2回検査で 最高と最低を調べてみました。
結果は予想通りというか装置が作動している限り大きな差は無いようです。
※この検査では水草や苔の影響もある状態で
 全て含んだ現状でどうなのか?を調べましたので
 個々の装置単独のパフォーマンスという事ではありません。

黒オランダ水槽
blkoranda_tank
◆苔は全体的に新しく薄く存在
◆水草はカボンバが10本程
◆直射日光は1日に数時間夕方頃のみ
◆噴水のパワーは中
※黒オランダ水槽のパワーユニットだけは少し水量が少ない機種です。

ランチュウ・アルビノ水槽
rancyu_albino_tank
◆苔は茶苔が中心で少し古い
◆水草は各水槽から 食い荒らされたものが大小8本ほど
◆直射日光は1日中当たります
◆噴水のパワーは最強(ノズル効果による)

エア喰いブラザーズ水槽
airsuckers_tank
◆苔は新しいもの古いもの、茶苔と緑苔が混在
◆水草は入れたら即完食されるのであまり存在していません
 サメに生肉を与える気持ちでこの日も綺麗な水草を数本投入しました
◆直射日光は今はあまり当たりませんが
 直前まで来ているので温度は大きく影響を受けます
 (1日中とても明るいです)
◆噴水のパワーは強

この状態で午後2時に計測したのが
o2_afternoon
左から 黒オランダ(32.8℃)・ランチュウ(34.2℃)・エア喰いBROS(34.0℃)
全て5mg/L以上6mg/L以下を示す濃さでした

次の日
起きて直ぐ(朝の7時半)に計測したのが
o2_morning
左から 黒オランダ(28.9℃)・ランチュウ(29.6℃)・エア喰いBROS(29.3℃)
全て5mg/L以上6mg/L以下を示す濃さでした

※()内の温度は全て水槽内の飼育水の温度です。

このように装置を24時間動かしている場合で
消費量を上回る酸素が溶けている限り
これまでと同じように1日の溶存酸素の濃度は殆ど同じになりました。

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“【工作】水中ポンプ式ろ過装置ver.2.0” への 10 件のフィードバック

  1. この記事を読み、メンテナンスの煩わしさはありますが、
    底面濾過は理に適っていると再度認識をいたしました。
    これからも自作の濾過装置を楽しみにしております。

    1. takeさん コメントありがとうございます。
      そうですね、僕は未だチャレンジしたことがありませんが
      底面濾過もエアリフトした水をうまく出せば同じように
      水面を大きく動かす事ができますね。

      底面濾過は本当に理にかなっていますし
      インテリア的にも目立つ部分が殆ど無いので
      底砂を敷く飼育には最適ですね。

      きれい好きで几帳面な性格で金魚の世話を定期的に欠かさずできる方ならいいでしょうね。
      僕はちょっと・・・いや、だいぶかけ離れているので手を出せないまま現在に至ります。

      仰るとおりメンテナンスが手間だと思いますので、
      底面濾過をきれいに維持している方はそれだけで
      きちんとした大人 な感じがして憧れます。

  2. はじめましておじゃまします。(*^^*)
    わが家も同じ濾過機をつかっています。こんな使い方(?工作)があるのかと、ワクワクしながら見てしまいました☆ お写真の後ろにチラチラ見える金魚ちゃんたちも可愛いですね。

    1. ゆりさん はじめまして。
      >わが家も同じ濾過機をつかっています
      じゃあイーロカ友ですねw
      この濾過器は小さくてもパワフルで、でも音は静かで消費電力も少なくてとても理想的ですね。
      僕にとっては他社製品よりも工作に使いやすいので気に入ってます。
      僕は大・中・小の3サイズ持っていますが
      小にあたるこのPF201が最も使いやすいので
      殆どの水槽はこの装置を使った自作ろ過装置で
      現在5台が我が家の水槽を24時間守ってくれています。
      イーロカ PF201
      ▲新たに4つ買い足して5個になりました。

  3. 真上に水を出す設置の時、石巻貝が穴に入り込んで水が吹き上がり部屋中をびしょ濡れにしたことがあります(;´д`)

    1. こんばんは かにゃんさん
      それは大変でしたね
      貝は居ませんが 僕も今後そのような事件があるかもしれないので気をつけます。
      何と言っても現在6台の噴水が稼働中なので1箇所くらい何か起きても不思議ではありません。
      そうなれば何か対策を考えて徐々により良い装置に改良していくつもりです。

  4. 自作を興味深く拝見しました
    当方関西在住で、ジャンボオランダ 黒らんちうを中心に室内飼育なので大変参考になりました

    1. 大阪こたろうさん こんばんは。
      お返事が遅れて申し訳ございません。
      水中ポンプ式ろ過装置ver.2.0は もう1つドリックバージョンがあり、そちらがお勧めですので 早いうちに投稿するように準備します。 改造は完了しており、これまでのろ過装置でベストの性能です。

  5. 金魚部さま

    以前、どんぶりからの卒業にアドバイスいただきました。
    その後、春頃転覆する子や、あご(?)の下が赤くなってしまったり、なんやかんやありながらも、記事を頼りに乗りきって、みんな元気に過ごしています。
    いつもありがとうございます。

    こちらの記事を参考にさせてもらい、自作濾過を作ってみました!
    …が、なかなかうまくいかず、あれこれ試行錯誤し、
    ・ポンプを筒の底部に配置
    ↑上部にポンプがあると、我が水槽では、なぜかすぐに水流が弱くなってしまったので
    ・筒を水面より20㎝ほど高くして滝(ほど激しくないですが)のように流れるようにしてみた
    ↑ポンプを底部に配置すると、水面がゆらいでくれないので、少しでも水を空気と触れさせて酸素を溶けさせたいという浅知恵です。
    ・ウールを積めこんだ筒に観葉植物をさして育てる
    ↑なんとなく、自然なサイクルが出来てそうな…浅知恵です

    こんな感じで、妙な楽しい水槽になっております。

    記事を読ませていただくと、上部濾過を廃止されて自作濾過に切り替えられたり、ベアタンクを卒業されてジャングルタンクにされたりなど、最善の環境に向けて進んで行かれる姿に感服しています。

    今、金魚部さまの水槽はどのような濾過を使われていますか?
    この記事のバージョンよりさらに進化しているのでは…と密かに思っています!

    1. りんご姫さん こんばんは。
      頂いたコメントを見て超特急で記事を書きました。
      (→)【工作】水中ポンプ式ろ過装置ver.2.2 ALT
      宜しければごらんください。

      りんご姫さんの予想通り 濾過装置もバージョンアップしまして、非常に満足しています。 更に誰でも作れるように下部を変更したのでバージョンは2.0から2.2に上げました。
      殆どは記事に書きましたが、これにより溶存酸素も高くなりながら安定した水質が維持できるのでかなり無敵です。 水作では崩壊してしまうような条件でも金魚が元気に暮らしています。

      ただ、今の時期などに餌を与えすぎたりして水槽の容量を超えるとろ過は安定してアンモニアも亜硝酸塩もゼロなのに赤班病が出る事件がおきました。 とはいえ差ほど多く与えたわけでは無いのですが雑菌が増えてしまったようです。 この事から、ろ過が安定していても雑菌が増える条件が整えば金魚が襲われるようです。 水を8割ほど入れ換えて元気な金魚を戻すとその金魚も数日後に赤班になりましたが 水質検査は依然 アンモニアゼロ、亜硝酸塩ゼロでした。 結局、濾材に何か湧いているかもしれないと判断し水槽も濾過装置も全て洗いました。 それが2つ目のビデオに出て来るデカブツの水槽です。 現在は皆元気にしています。

      更に追加で報告ですが、底砂は2箇所を残して全て撤去しました。黒オランダが弱った水槽2箇所もそうですし、他にも赤班が出た場所は全て石を敷いていたので関連が分からない現在は念のため確認用の2箇所を残して全撤去です。 きちんと掃除していれば問題ないと思いますが、僕のようにスボラ人間はどうも石の手入れが苦手かもしれません。 しばらくは苔の絨毯でも敷いておきます。

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