金魚の消化システムと給餌の関係

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最近頂いた いくつかのご相談に関係した事なので
参考にしていただこうと 急いでまとめました。

金魚の消化システム

まず最初に
金魚の消化の仕組み
餌を食べてから糞を出すまでですが

まず鯉のような口で餌を周りの水ごと口の中に吸い込む

口の奥に隠れている咽頭歯という4本の歯で餌を粉々にする
砕くと言うよりはクルクル回しながら削るような感じだそうです。
僕の飼育する中で最も大きなオランダでも
かなり小さな粒餌を必死でゴリゴリやっていますので
相当細かくしてから飲み込んでいると思います。

★この4本の歯はよく欠けて水槽に落ちていますが
特に問題はありません。 真後ろに同じく4本の新しい歯が控えており
折れたらそれを使うので問題ないようです。

★ちなみにこの直ぐ奥に味覚を感じる部位があり
金魚は 美味しいとか不味いとかの判断が出来ます。
金魚に味覚が無いと言うのは間違いです。

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▲参考の為 体がまだ透明な時期の稚魚の写真です

その直後に余分な水分を搾り出す食道があります。
これ以降は吸水しないので
ここまでにどれだけ分解しやすくなっていたか?が勝負です。
ですので事前にドライ餌を吸水して柔らかくして分解しやすくしておくとそれだけ消化が早くなります。

その後にあるのが餌をほんのわずかな時間保存しておけるスペースで
ここは必要に応じて3倍にまで膨れることが出来ます。
※これは胃ではないという事が既に確認されていますが
唯一の変形する場所で、浮き袋の直下なのでここに食べ物が残ったまま長い時間が経過すると
金魚がフラフラするのではないかと思います。
※他に変形する場所は無いそうです。
またこの部分で餌から脂質を脂肪酸やグリセロールに分解後吸収するプロセスがおきます。

その直後にあるのは更に細い管で、これは何倍に膨れるという機能は無く
ただただ細い管で、ココを通過する際にたんぱく質がアミノ酸に変換されて吸収されます。
同様に炭水化物は消化管に沿って分泌される酵素で糖類に分解されて吸収されます。
ちなみに
※金魚は糖分を分解できません。
ですので餌に砂糖を多量に含むような配合はNGです。
多少なら問題はありませんが、
あまり大量に与えると血中の糖分濃度が高くなりすぎて危険です。
活動に必要なエネルギーを作るのに重要な栄養素ですが
これは点滴のブドウ糖のような与え方はせず 
炭水化物から金魚が必要に応じて分解吸収するという方法で摂取させてあげてください。

最後に肛門付近に拡張されたシステムで
可能な限り多くの有用な栄養素やエネルギー(ビタミンやミネラル)を取り込み終了

取り込みきれなかったものは 糞や尿として排泄されます。

※栄養素の吸収される場所の説明には幾つかのバリエーションがありどれが正しいか分かりませんでした。
ですので場所に関しては誤りを含んでいる可能性があります。
今回の記事では餌の与え方の参考にしていただきたいだけですので
僕自身もそれ以上の事を厳密に知る必要が無い為突っ込んでは調べていません。

ココまでのプロセスは最良の条件下で約16時間
寒くなったりすると遅れたり止まったりします。
・・・という事ですが、
僕が自分で確認した結果
餌の種類によっては遥かに早く糞として出てきます。
実際の実験に使用された餌が何かは明言されていませんが
多分16時間というのは一般の人工餌をドライで与えた場合の平均的な処理時間ではないか?と推測します。

このような単純なシステムで金魚は餌から栄養を取りますが
簡単に言えば 工場のベルトコンベアーの流れ作業のようなもので
止まると問題発生!、大量に入ってくると処理できずにオーバーフロー!
といった風に、餌が多いとか、消化し難いとか、温度が低いとかだけで
直ぐにトラブルが出るようなシステムで金魚は生きています。

より分かりやすく想像しやすい例として
人間の場合の アルコールの処理 と似ていると考えると良いかもしれません。
一気に大量に体内に入れれば処理できる量を超えた分はそのまま処理されるまで体内に残ります。
その間 フラフラしたりします。
でも個人差があり フラフラしない人も居られますし、処理スピードが速い方や遅い方が居られます。
毎日、少量を摂取する程度なら 何の問題も出ずに生活できます。
また、量を多く取り続けていると処理能力が少し上がる事があります。
・・・と
このような点で人間のアルコール処理に似てる気がします。
金魚の体内での餌の処理の話もまさにこんな感じです。

給餌の基本ルール

だからこそ
給餌の基本ルールとして
◆一度に大量の餌を与えない
という事が非常に重要になります。
それ以外にも
◆温度が高い時間に消化機能がうまく作用するように
 餌は早い時間に与える。
★でも餌は1度にたくさん与えず、何度かに分けて少量ずつ与える。
eg)朝に大量に与えるより、同じ量を何度にも分けて朝から夕方まで与えるほうが負担は遥かに少ないそうです。
◆消化の良い餌を与える
僕は吸水率に注目して判断しています。
同じ材料なら乾燥餌よりも半生(ソフト)餌、それよりも生餌のほうが消化は良いです。
冬など消化に不安を感じる時は ご使用の餌を吸水させて柔らかくしてから与えると効果的です。
◆温度が低い時は控える
◆活動が鈍る夜には与えない(一部の夜餌はOK=苔など)

このように消化に負担を与えない細やかな給餌をしてやる必要があります。

また
◆水換えの直後は消化機能がフル稼働しないので
 暫く時間をおいてから与える
もしくは
 先に餌を与えてしばらく経過してから水を換える

◆薬浴など水質が大きく変わるときは48時間ほど与えない

◆全換水なら24時間ほど与えない

なども教科書どおりのルールですが守ると更に安心です。

また一度に与える量がどれくらいが適切で どれくらいが多いのかは
餌の種類や金魚のサイズやコンディションや飼育環境により大きく変わりますので
飼育しながら最適な1回の量というものを探してみてください。

自然から学ぶ金魚の消化システムに最適な餌

ここで角度を変えて
より実践的に金魚の消化システムを研究されている方々の意見として
自然の中の金魚の生態を観察して最適な餌に関して考えられた研究に関する記事を紹介します。

日本では金魚は人工的に作られたもので自然界には居ないという考え方で止まっていますが アメリカなどは既に政府機関の調査結果でも条件付で公的に金魚が野生に生息していると考えてこれらを含んで生態系を管理したり調査したりされています。 その為、野生の金魚を観察する事から様々な金魚の生体を探る研究も多いので興味のある方は探してみてください。 結構為になる情報が多いと思いますのでこのブログでも機会があればその都度ご紹介します。

という事で、それらの研究の1つの例ですが
金魚が他の魚達と共に自然な中に生きている場合に
見えてくる 金魚のポジション があります。
時には例外もありますが、多くの場合
金魚は他の魚を襲って食べる側ではなく
どちらかと言えば狙われる側(弱者)です。
これが消化とどのような関係があるか?ですが、
つまり金魚は
他の魚の稚魚や卵など肉食系の動物性タンパク質を口にする機会は
とても少なく、殆どの餌はそこらじゅうにある苔や水草という事になるそうです。
勿論、時にはラッキーで目の前に卵を産み落とされたり
稚魚が孵化した直後に自分達だけが其処にいる事もあるので
動物性のたんぱく質も時々は食べますが、
多くは苔などからとる植物性のタンパク質になるそうです。

そしてこれがまさに自然な金魚の食事で
殆どが植物性で時々動物性も混ざるというのが自然界での金魚のポジションに必然的に与えられるものなので
金魚の体も最初からこのようなバランスの餌を処理する事に最適化されているという事なので
このような配合の給餌を心がければ金魚は無理なく健康的に長生きできるそうです。

また、金魚は雑食ですので 虫なども含め口に入るものの多くを食べている事も分かっているようですが
全体的に見て比率が低いのでこの記事ではその部分に関しては省略します。
餌を与える際にはこの記事に出てくるものだけでなく
できる限り多くの種類の栄養素を取れるように種類を多く与えてあげてください。
特に生餌の場合は10種類以下に偏りがちになると思いますので
金魚が消化できないとされているものや、pHを大きく変えてしまうものを避けて
より多くのものを与えてあげてください。

苔:必要な栄養の多くを絶妙なバランスで含む脅威の餌
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その中でも主食となるのが苔ですが
金魚の為にあるような内容と言うか
成分構成が凄いんです。
タンパク質が低く金魚の消化に負担が少ないのですが
金魚が活動していく事や体を作る事に必要なレベルは十分に足りている上に
ビタミンやミネラルも豊富に含む
まさに金魚にベストの餌と言われています。

※ちなみに金魚の餌に必要と考えられている
 たんぱく質の量の一例ですが
稚魚用には60-80%
若い金魚や卵を作っているメスには40-60%
それ以外では 
1歳から3歳なら 35-40%、
3歳以上で 25-30%
あれば十分という事で
この辺が苔のタンパク質と近い数字です。

※この事からも分かりますが
産卵前のメスには十分なタンパク質を与えておく必要がありますし、
産まれて泳ぎだした稚魚も常に餌を与えて居ないと成長不良に陥りやすくなります。
稚魚は転覆しても過度の絶食は危険ですのでご注意ください。

逆に、稚魚や育ち盛りの金魚、卵を持つメス以外は
年間を通じてさほど高たんぱくの餌を与えなくても良いということです。

極論で言えば苔だけで金魚は育つという事で
この苔は金魚の排泄物がアンモニア>亜硝酸塩>硝酸塩>苔となるので
究極のエコというかリサイクルというか、
このサイクルにより硝酸塩も減少しますので良い事だらけです。
※それでも水槽の場合は水量が限られていますので水を換える必要があります。

ですので、水だけ換えていれば何も加えずに金魚が生きていけるという事が言えるのです。
もちろん時々赤ムシやブラインなど動物性のたんぱく質も与えるのは良いそうです。

この究極の餌を金魚に手軽に与える為に世界中で苔や海草成分等を
主成分にした餌が試されてきましたが結果は全てNG
やはり乾燥させた時点でメリットは無くなりデメリットばかりが出てしまうようです。
そもそも苔の良い点は単なる成分構成だけでなく、
◆大量の水分を含んでいる事や分解しやすい構造である事
そして何よりも重要なのは自然の苔は生きているので
◆水槽に入れても(水槽で生えても)水を劣化させない事や
◆壁に張り付いているので簡単には取れず金魚が一気喰い出来無い事
など、その全てが金魚の体にベストに出来ているようです。

僕も個人的に生餌を色々と試しながら苔の代わりを探しましたが
緑黄色野菜のピューレなど近いものはあっても
結局 苔のように 
生きているので入れておいても水を汚さない という部分はクリアできず
苔の代わりを探す事は諦めました。

バランスや手軽さを考えるなら:人工餌
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消化しやすいのは植物性のタンパク質ですが
吸収しやすい、アミノ酸が取り込みやすい のは動物性という意見もあるようなので
出来る限り偏らないようにバランスよく両者を取らせていく事も重要なようです。
多くの人工餌はこの辺を大変よく考えて配合されていますが
生餌を自分で配合されている方はご注意ください。

また人工餌の中には 小麦粉不使用 なので 消化が良い とかを強調したマーケティングで流通しているものもありますが
根本的に誤った認識ですので しっかりと
フィッシュミール(動物性タンパク質)と 小麦粉(植物性タンパク質)がバランスよく配合されているものを選んでください。
所詮ドライ餌の消化の良し悪しには大きな差はありません。
水分量の多い生餌に比べれば どのドライ餌も消化の悪い餌になってしまうからです。
※小麦粉は良質の植物性タンパク質を含む重要な材料です。
※小麦粉が配合されていなくても他の植物性タンパク質が程よく配合されていれば総合餌として毎日与えても問題はありません。
※植物性たんぱく質が全く配合されていないものは補助的に与える餌です。
 それだけではバランスが悪いので別の餌や苔で補ってあげてください。

消化をよくしたいときは 吸水させて柔らかくすれば良いので
配合バラスの正しい製品をお選びください。

ついでに:赤ムシ
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冷凍の赤ムシも非常に良い餌です。
昔は全ての金魚に毎日与えていましたが
今は大所帯なので 毎日与えると
我が家の金魚エンゲル係数が大変な事になるので
特定の金魚以外は 時々与えることにしています。

ほぼ9割が水分で、タンパク質が約7%と非常に低タンパクな餌です。
この水分というのは赤ムシの体液で栄養分が多く含まれています。
つまり栄養が最も負担無く吸収できる状態で金魚に与えられるので
稚魚などに与えると効果覿面でグングン大きくなります。

しかしこの栄養カプセルのような餌の外側を構成する赤ムシの皮が冬などの低温時には消化不良が出やすいので
赤ムシは消化が悪い餌 と真逆の事が言われることもあります。

どちらも正しい事ですのでこれらを適切に判断して
特に低温時には消化能力の落ちている金魚には与えないなどの配慮が必要ですが
金魚が元気なら特に気にするほどのレベルではなく
通常は 消化吸収の良い餌 と考えて大丈夫です。

また殆どが液体である事がこの記事に関係があります。

赤ムシの栄養を最大に金魚に取り込ませたい場合は
◆他の餌を与える前に与える
これは金魚ではなく栄養学の本から学んだ事ですが
このようなタイプの食品は
朝一番に摂取する必要があります。
というのも液体と言う状態だと、体内に留まること無く、吸収しきれないものは全て尿としてそのまま体外に出てしまうからです。
ですので、お腹に何もプロセスすべきものが残っていない状態で与えれば
最大限まで吸収することができます。
逆に固形餌が先に体内にあれば
吸収が間に合わないものは全て尿として出るので吸収率は極度に低下すると言う事になるようです。
◆一度に与えすぎない。
同様に 一度に大量に与える事も効率が悪いと言えますので
適度な量を適度な間隔をあけて与える事が最も経済的で高効率な与え方になります。
上記と同じく 大量に与えても 吸収できない分は全て尿として流れ出すので勿体無いのです。

極度に大きくする事を望む方以外は
朝に赤ムシを少し与えて、その後 人工餌を与える
という給餌メニューが経済的で良いということです。

※皮の消化が悪いなら中身だけ・・・というのは、やめておくほうが良いです
ミンチにして与えるだけでも問題は多いくらいですので
できる限り水中に赤い液体が溶け出さないように与えてください。
少量なら問題ありません。
どうしても大量に溶け出すような与え方をする場合はその後に必ず水を換えて下さい。
苔など水槽内で生きているものを除いて
消化吸収が良い餌全ては 水を汚しやすい餌です。
簡単に分解するものほど簡単に水中に溶け込んで富栄養化させてしまうので要注意です。
餌は無事に金魚の口に入って初めて有効なので それまでに飼育水に溶け出すのはNGです。
富栄養化がすすめば雑菌の繁殖、バイオフィルムの増大、油膜や水切れのわるい泡の増大(酸素が溶けにくくなります)など書ききれないほどの問題が出ますのでご注意ください。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

このように金魚は餌を体内に長く留めれば問題が出やすい特殊な体ですので
出来るだけ少量の餌を何度も与えて
消化機能を最善の状態にキープできるようにしてあげてください。

ただしあまり神経質になる必要はありません。
安全側にたって考えた場合の話ですので
現在の給餌方法で金魚が元気ならそれが一番です。
給餌方法に関して問題を抱えて悩んでおられる方の参考になればと思っています。
ですので問題が無ければそのままで良いと思います。

また転覆病が出ていなくても
苔や藻は金魚の体の構造に適した餌ですのでお勧めです。

水草もこれからの春夏シーズンはいいですね。
重りを付けて沈めると食べやすいので金魚に喜ばれます。

こんなこと されますけど・・・
matsumo_eaten
▲ ガーデナー(植木職人)金魚参上!  「ワシら、これで食っとるねん」の巻

「金魚の消化システムと給餌の関係」への10件のフィードバック

  1. 最後の写真とコメント、くすくす笑ってしまいました。

    ウチの金魚、浮草(アオウキクサ)は食べますけどカモンバやアナカリスはむしってまでは食べないです。

    なんでだろ~。

    1. 僕はスパルタ教育で食べさせていますが
      水草や苔は食べない金魚も多いですね。
      特に普段から
      匂いの強い美味しい餌をお腹一杯食べさせていれば
      高校生の男子が、すき焼きで肉しか食べないくらい
      食べませんよね。

  2. ご無沙汰しています。
    改めてお礼方々、ご報告申し上げます。

    お陰様でウチの龍ちゃんはスッカリ良くなりました。
    あれから3週間程度は不安定な状態で、時々やや浮きぎみでしたが、その後すっかりそれもなくなり、元気に泳いでいます。

    あれ以来、朝と夕方に小さな餌を8粒ずつ落として、水温は26度程度に保っています。
    もう少し安定して温かくなったら、ヒーターを外してみようかな?と考えているところです。

    今回はまた詳細なご説明をありがとうございます。
    夕方の餌を忘れていて午後8時や、酷い時は10時に餌を与えていたので、うっかりしないように、また万一ウッカリしたら、3粒程度にしておいて、しばらくお部屋を明るくしておこうかなと思っています。

    ところで恐縮ですが、もう一つ質問です。
    先日、丸3日留守にしたために、その間車で五分のところに預けたのですが、その方がいいのか、断食でもいいのか迷いました。
    どのように判断したらいいですか?
    食べられる水草を入れて放置でも大丈夫ですか?
    よろしくお願いしますm(_ _)m

    1. >また万一ウッカリしたら、3粒程度にしておいて、
      >しばらくお部屋を明るくしておこうかなと思っています。
      記事には関係しないので書いていませんが
      これはあまり良くない給餌方法です。
      もし万一ウッカリされたら
      その時は その餌をスキップされたほうが安心です。
      薬で言えば ステロイドの服用法のような感じです。
      忘れたらスキップが吉です。

      また、電気を付けるのは意味が無いそうです。
      動物は全て体内時計や太陽光や環境温度で “1日” というサイクルを作りますので
      人間も同じですが、電気をつけているから夜中でも内蔵が活発に働くと言う事はありません。
      遅い時間に餌を与えていないと気が付いたら
      その日はスキップしてください。
      稚魚などで 餌を抜くのがどうしても気になる場合は、
      次の日 早起きして早朝に与えてあげてください。

      > 先日、丸3日留守にしたために、
      >その間車で五分のところに預けたのですが、
      >その方がいいのか、断食でもいいのか迷いました。
      金魚の年齢やサイズによります。
      稚魚のように産まれて間もない場合は
      1日餌を抜くだけでも弱る事があるようです。
      特に要注意なのが過密飼育時で
      与えているつもりでも特定の稚魚だけ食べていない為に衰弱死することもあるようです。

      面倒を見てくださる方が居られるならお願いしたほうが安心ですね。
      (場合によっては水換えまでお願いする事になると思いますが)

      僕は稚魚が転覆した時、3日間絶食して弱らせました。
      1日で水槽に戻したグループは全て完治しましたが
      転覆病を完璧に治そうと思って塩水浴を3日に延長した
      数匹はそのまま衰弱して転覆が固定しました。
      現在も タンジェリン君と呼んでいる コロコロ体形の1匹が同じミスで沈没したまま固定しています。
      泳いでいるうちに水槽に戻していれば今も元気に泳いでいたと思いますので残念ですが、当時加温治療中で温度差があったので急に水槽に入れられず他の金魚(ビューラーちゃん)が治るまでつき合わさせたのが間違いでした。

      一方、体長が5cmを超えるような金魚とか 体重が40gを超えるような金魚なら
      数日はおろか 1週間餌を与えなくても全く問題なく生きています。
      金魚もある程度心得ているので数日餌をもらえないと無駄にエネルギーを消費しないように泳がなくなります。

      よく
      旅行の前に餌を多めに与えて行くとか
      ゆっくり溶けて餌が出てくるタブレットを使うとかありますが
      これらは数日後にアンモニアとなって水槽内を汚します。
      その量が1.5mg/L程度までにおさまればバクテリアが消費してゼロになると思いますが
      一気に3.0mg/Lを超えるくらいまで上昇すればバクテリアの働きは鈍り下手すれば下がらなくなり
      旅行中アンモニア地獄が続く事にもなりますので
      僕はやりません。

      出る前にろ材や水がベストな状態になるように計画的に(事前にろ過の掃除をして)、直前に1/3など 必要な量を新しい水にしておけば そのまま長期的に放置できます。
      僕はこれまで1週間までは放置したまま家に戻らない事が度々ありましたが問題が出ていませんでした。
      しかし
      この1年は 過密飼育 したり 小さなサイズ(2cm以下)にキープしたり していたおかげで数日の放置でも問題が出やすくなっていたので
      この1ヶ月ほどで 過密飼育を解消し 以前のように1週間程度放置できる飼育レベルに改善しました。

      このように
      この件は、金魚の大きさ、年齢、飼育環境など
      全ての条件をうまくコーディネートしないと安心できませんので
      確実な事を知るには 真夏などの過酷な条件下で実際に家に居られる間に
      何もせず1週間観察してみれば分かります。
      もし何か問題が出れば そこで観察を中止して問題を解決すればよいので
      このように事前に確認しておけば
      旅行中にぶっつけ本番で金魚の命をかけて試す必要はありませんので安心です。

      > 食べられる水草を入れて放置でも大丈夫ですか?
      水草や苔を食べられるように金魚を仕込んでおくと
      旅行中も絶食にはなりませんので いいアイデアですね。
      この場合は糞の量などを勘案してアンモニア濃度が異常に高くならない十分な水量があればそれで旅行中は何とかなります。

      少し話題がそれますが
      また水量が多ければ 万が一 旅行中に停電などでエアレーションや濾過が停止しても
      死亡させずに済む可能性も高くなりますので更に安心です。
      僕はこれまで不注意でエアレーションのチューブが抜けていたり
      掃除の時にコンセントを抜いたまま刺し忘れたりしていますが
      問題が出た事がありませんでした。
      ですので基本的に過密飼育をしないだけでもかなり安全になります。

      また帰宅後の注意ですが
      長い間餌を与えていない場合は
      冬眠後と同じように消化能力も落ちていますので
      消化の良い餌を少量だけ恐る恐るあげて
      きちんと食べるようならそれを数日繰り返してから
      徐々に餌を増やすなどしていけば問題なくもとの状態に戻せます。
      同様に水中のバクテリアも瀕死の状態ですので
      急にアンモニア源を多く入れると処理できないのでアンモニアの数値が急激に上昇し別の問題も出ますのでご注意ください。
      このように
      急に餌を与えると怖い事になると思いますのでご注意ください。

  3. 金魚部さま

    いつもご丁寧にありがとうございます。
    参考にさせていただき、まずは早速水草を入れてみます。
    マーサという素敵なお店が近所にあります(^^)

    ところで、お水が濁らない鉢をご存知でしたか?
    信楽焼らしいのですが嵯峨の二尊院の門前にある陶器屋さんにとっても安く(サイズにより2500〜4500円)売っています。
    お友達の庭先で、年に一度しかお水換えをせずフィルターも入れず湧き水かのような透明度の中、メダカを沢山飼っているので、ずっと気になっていたのですが昨日夫と出かけてみました。

    入り口からみると陶器屋さんというより、お庭がきれいな民家風ギャラリーのようで趣のある陶器が沢山。
    新緑が綺麗で絶好のお散歩コースなのでオススメです。
    (是非嵯峨の美しい新緑や竹林のお写真もアップしてくださいね。)

    店主によると釉薬が(ゆうやく)が表面にないから透明度を保てるのだそうですが、なぜでしょう?科学的にピンと来ませんよね?ひょっとしたらバクテリアが住み易いのですかね?

    メダカが飼えるならば金魚も飼えるのでしょうか?試薬を使いながら、お外のつくばいにいるコメットさんを入れてみようと計画しています。
    現在の緑色のお水を入れると元も子もないので^^;全く新しいお水に先にメダカを入れてしばらくしてからコメットさんも入れてみて、試薬でモニタリングするということでいいでしょうか?
    ウチのメダカとコメットのニコちゃんはつくばいに溜まる雨水にわくボウフラを退治してくれています。真冬に氷が水面とつくばいの底に張って・・・即ち氷の中にパックされても元気です^^; 夏は石が焼けるし、冬は凍てつく中で、あり得ないくらい健康なコメットさんです。

    またまた長くなってしまい失礼しました。
    またご報告に上がりますね。

    1. 龍ちゃんの母さん こんばんは。

      >嵯峨
      嵯峨、いいですねぇ。
      若い頃は近づく事も無く TVのサスペンス劇場で時々見る程度でしたが
      最近は嵯峨と聞くだけで、行ってみたくなる年頃になりました。
      あの辺りは本当に綺麗で時間の流れもゆったりしていて好きです。
      2年前に着物の撮影の仕事で訪れましたが素敵空間ですよね。
      僕は現在共同住宅暮らしなので睡蓮鉢での飼育はしていませんが
      きちんとした庭のある家に住む時はそのような趣のある飼い方も検討したいと思います。
      そのときには是非そのお店にも寄せていただきます。

      >釉薬が(ゆうやく)が表面にないから透明度を保てるのだそうですが、なぜでしょう?

      釉薬が塗られているとツルツルのガラスのような仕上がりになりますが
      素焼きだと土のテクスチャがそのまま出るので 
      多孔質のザラザラした仕上がりになります。
      だから初期のバクテリアの棲家として最適と言われます。
      外で飼う場合で、エアレーションも濾過も無い場合
      酸素を運ぶ飼育水に触れている部分が広いほど濾過能力も上がりますので
      この睡蓮鉢のように飼育水に触れている部分が広いほど濾過能力が高くなるので良さそうですね。

      >全く新しいお水に先にメダカを入れてしばらくしてからコメットさんも入れてみて、
      >試薬でモニタリングするということでいいでしょうか?

      いいえ、既に安全に魚を飼育できておられるので
      その水を使って立ち上げるのが
      早くて、確実で、安全で、手間要らずです。
      立ち上げ実験の記事は時間的に実験が出来ないので断念しましたが
      まとめ記事か何かを書いて、早々に1番最初の立ち上げ実験の結果を投稿したいのですがあとまわしになっています。
      飼育水の件は早々に確認実験してみますのでもう少しお待ちください。

  4. 金魚部さま

    ありがとうございますm(_ _)m

    >いいえ、既に安全に魚を飼育できておられるのでその水を使って立ち上げるのが早くて、確実で、安全で、手間要らずです。

    つくばいの中の緑色のお水を入れるといいのですね(^^)
    この、単につくばいで勝手に緑色になったお水は ひょっとしてこちらでお書きのいわゆる「青水」ということですか?

    青水のところの書き込みを拝読して大変興味深くお勉強中ですが、イマイチ ピンと来ることができず・・・とにかくまずは今の飼育水を入れて様子を観察してみようと思います。
    睡蓮鉢にいれると緑色が透明になってくれると期待しつつ(^^)♪
    もしゆっくりでも透明になるならば魅力的で不思議な力ですね。
    それとも日照を一時的に遮断して透明にしてから睡蓮鉢に日照を与えてもお水は透明のまま?などと興味が湧いています(^^)

    ちなみに夏は3m×4m、深さ70cmくらいのビニールプールをお庭に作りますが、すぐに真緑になるのですが^^;
    このプールも小学校のプールも素焼きで作ったら緑色にならないのかな??

    (その二尊院そばの陶器屋さん(小陶苑)は、信楽焼の職人さんが、飲み水を保存する技術としてミャンマーで技術指導して焼いている睡蓮鉢を売っているので安いそうです)

    いろいろ楽しませていただきありがとうございます♪

    1. 龍ちゃんの母さん こんばんは。
      お返事が遅くなって申し訳ありませんでした・

      そうです、青水を種にすれば良いですし
      透明の飼育水があればそれを種にされてもokです。
      青水は光の入らない場所に数日置いておけば透明になります。
      でも48時間ブラックアウト理論は間違っていると言うのを読んだので
      現在どれくらいかかるのか確認実験中です。
      既に光を閉ざして4日目ですが未だ透明ではありません。

      ちなみに睡蓮鉢の多孔質の件ですが
      バクテリアが増えやすいと言う事で、
      青水にならないと言う事ではありません。
      多分、普通にこれまでどおり飼育されていれば
      透明でスタートしても青水になると思います。

      しかし少しのポイントさえ押さえれば透明を維持する事は出来ると思います。

      青水、苔、藻、水草・・・これらは全て硝酸塩を栄養にして増えます。
      また自然に存在する全ての水には量の差こそあれ硝酸塩が含まれています。
      ですのでこれらは条件が合えばある日突然自然発生することがあります。
      何が最大勢力になるか?で透明か青水かも決まります。

      全てのケースを書くと長くなりますので
      青水化させない方法だけに関してザッと書きますと

      ◆苔など他の勢力を安定させる
      これができれば青水化は阻止できますし最大勢力がドーンと居座れば
      安定感がとてもありますので管理が楽です。 
       バクテリアで言えば
       濾過バクテリアが最大勢力としてドーンと居る事で
       他の雑菌が急に増えたり出来ないのと同じです。
      ご友人の睡蓮鉢はどうのタイプの勢力に守られているか分かりませんが
      苔が全面を覆うとか、中にビオトープのように何か植えられているとか、水草が山盛り入れられているとか・・・何かあるはずです。
      青水の勢力が優勢にならない条件が出来ているはずですので
      次回観察の機会があればこの点を良くご覧ください。
      (メダカと金魚はアンモニアの生成量が大きく違いますので、ご友人と条件を同じにしても駄目かもしれませんが、あくまで参考としてご確認ください。)

      また苔が全面にあれば青水が出来ないのか?といえばNOです。
      苔が消費しても余るほど硝酸塩が水中に高濃度であれば青水も増えることが出来ますのでこの場合は青水化することもあります。 この場合は以下の条件である 頻繁に水を換える が必要です。

      ◆水草を植える
      ということで同じですが
      水草も よくあるパターンなので書いておきますが
      ビオトープのように何かを植える
      特に成長の良い水草を植えれば硝酸塩をどんどん吸うので
      青水化は阻止しやすいです。
      同様にホテイソウなどを浮かべるのもマイナーですが多少は助けになるはずです。

      ◆頻繁に水を換える
      硝酸塩を減らせば青水は出来にくくなりますので
      他の勢力に消費させられない間は人力で捨てる事になります。
      つまり 水換え です。
      水を頻繁に換えて
      餌>糞>アンモニア>亜硝酸塩>硝酸塩
      というサイクルで作られる最終の産物である硝酸塩を捨ててしまうのが目的です。

      ◆太陽を直接当てない
      本末転倒になるかもしれませんが
      日陰に置けば青水化はマシになります。
      上記の2つの条件ほど完全なコントロールは出来ませんが多少効果ありです。

      また苔などが十分に増えていれば太陽が当たっても青水化を予防できますが
      硝酸塩が大量にあれば限界がありますし
      当てすぎて温度が上がりすぎて苔や藻が死ぬような条件になると
      分解して濃い濃い青水になります。(経験談)
      先日、藻を採取しようとベランダを見たらボロボロに分解して死んでいて
      青水とボウフラだけになっていました。(外には金魚は居ません。水だけです)
      主勢力が何であれ、死ねばアンモニア源となり青水となる流れがよく見られます。
      金魚は入れていませんが入れていれば別の変化も起きるかもしれません。

      ◆餌を与えすぎない・金魚を入れすぎない
      メダカと違い金魚は大量にアンモニアを出しますので
      青水化させやすいといえます。
      ですので餌を減らしてアンモニアの総量を減らす、
      金魚を減らして同じく総量を減らす と必然的に青水が必要とする硝酸塩も減りますので効果ありです。

      簡単にポイントだけで申し訳ありませんが
      このような点に配慮すれば
      望んでおられる結果が手に入ると思います。
      全てをする必要はありませんが、
      問題が出たとき このどれかが破られていないか確認なさってください。

      と、色々書きましたが
      苔を生やすか水草を植えるという事 & 水換え の2点で制御できると思いますが
      僕自身、殆ど外と言えるほど太陽は1日中当たる場所で飼育していても 金魚は全て室内ですし、 外での経験は青水、苔、藻を栽培しているだけで金魚は入れていませんので 経験的には 7割、8割くらいのところまでしか分からないので 金魚の居る場所に雨が降るとか 未経験の条件もありその点に関してはカバーできませんが 現時点で分かる事を書かせていただきまました。

      実際に飼育を始められて何か分かれば是非教えてください。
      お待ちしています。

      >ミャンマーで技術指導
      母が長年、洋ラン栽培用の植木鉢を発注していた方も廃業して
      同じく技術指導にいかれました。
      寂しいですが、これも時代の流れですね。

  5. 青水と透明な水の中で起こっているコト、とてもお勉強になります。
    お忙しい中、ご丁寧にありがとうございます。

    素焼きの睡蓮鉢、現在適当なサイズの入荷待ちですが、ご報告できることがあれば張り切って致します(^^)
    お友達の家のも もう一度見せてもらいに伺う予定です。

    一旦完全に転覆、エラも口も動きが止まって、エアレーションの波に浮遊し、死んでしまったと思われた龍ちゃんですが(一度泣いたのに笑)、こちらのサイトのおかげで水温を上げるという対処を知り(早合点して冬だというのに床暖房で急に上げてしまいましたが)、半日で奇跡の回復を遂げてからは、すっかり元気になっていたので、4日前の朝に25度(微調整はできないタイプ)のヒーターを外しました。
    書き込みを読んで、日中の温度差が少なくなるのを待つことができたと思います。(ウチは最近の高気密の家なので室内は日中もまだひんやりしており、夜間もさほどは冷えません)
    またヒーターは温室育ちの軟弱さを育てて次の病気に勝ちにくくなると知らなければ、年中ヒーターをつけたままにしておくところでした。

    昨日はこちらでお勉強したことをもとに、夫が水槽の三面を黒いアクリルシートでカバーしてくれました。
    実は先日の留守に近所に預けて依頼、今まで私達に寄って来ていた龍ちゃんが、近づくと少し緊張したようすになっていたのですが、囲ってあげてからはのびのびとした感じになり、黒い壁のせいかはわかりませんが泳ぎも活発になりました。自分の姿が鏡のように映るのを歓迎しているようにも見えます。

    また色々な水草があるので迷いましたが、金魚に最適!という水草をマーサさんで買って入れてみました。一部茎だけになっているので食べているようです。

    水槽のお手入れ、餌やりの注意点もこちらでのガイダンスに沿うようにしてから安心感があって嬉しいです(^^)

    最近小学3年生の次女が、ご近所の金魚が沈もうとして浮上するようすを発見、転覆病こ兆しだということを教えてあげられました。悪化防止のために取り敢えず古〜い餌を買い替え、量も適当だったのを注意するそうです。

    いろいろとありがとうございました
    m(_ _)m

    1. 龍ちゃんの母さん こんにちは
      お返事が遅くなり大変申し訳ありません。

      龍ちゃん元気になってよかったですね。

      >青水
      青水を透明にする実験も2回行い完了していますので
      できる限り早く記事にします。

      >黒い壁
      いいですね。
      金魚も落ち着くので喜んでいると思います。
      僕は自分の金魚には背面(バックスクリーン)だけおなじような黒い壁にしています。
      サイドも作ろうと思いながらだらだらと時間が経過しています。
      水槽の壁ですが苔さえ生えさせられれば 更に金魚には最適な環境になります。
      苔は餌にもなりますし、どうもこの色や光の反射の無さが色を濃くするようで
      苔を採取して食べさせているだけの金魚よりも壁が苔で覆われている金魚の色が遥かに赤くなります。
      金魚を赤くするのは太陽光線だと思っていましたがどうやら優先順位では1位ではないようです。

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