上部ろ過装置のメンテナンスとその周期

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上部ろ過に関してご質問いただいたのですが、上部ろ過を引退させて今後記事を書く機会も減ると思いますのでこれは投稿記事でお答えさせていただきます。

名無しさんから頂いたご質問内容です。


いつも拝見させていただいています。このたび初めてコメントさせていただきます。 60cm水槽で、おそらく記事の物と同じ上部フィルターを使っているのですが、モーター部分の掃除はどれくらいの頻度でするものですか?初めて使うので、メンテナンスの頻度というか、方法というか、いまいちピンと来なくて・・・。 それと、水替えはあまりしないほうがいいと良く聞きますが、金魚って糞が多いですよね。こまめにとってやらなくては、という気になってしまうのです。実際のところ糞とか、しばしは放置しといていいものなんでしょうか。「数か月に一回くらいしか水替えしない」という人もいるようで、なんだか不思議です。 アドバイスいただけると幸いです。

 

名無しさん こんにちは。
そうですねメーカー表記では
1ヶ月に1回はポンプ部分を分解清掃するようにと書かれています。
夏はそれくらいで点検していましたが
実際冬は3ヶ月放置していた事もあります。
ここまでの経験で分かったのは

◆青水飼育だとメンテナンスの周期を長く出来る
理由は 殆どの糞(ヘドロ)は青水に分解されるので
3ヵ月後にあけてもモーター部に何も残っていない事が多かったです
◆餌を控えていればメンテナンスの周期を長く出来る
同じくヘドロが無い状況になるので
◆水換えを頻繁に行っていればメンテナンスの周期を長く出来る
貧栄養化され水槽に苔が出ないほど硝酸塩濃度が低く保てていれば
殆ど掃除は不要です。たまに開けて点検はしたほうが良いですが何も無いと思います。
◆吸い込み口(ストレーナー)にストッキングを被せると
100均などで売られている台所の三角コーナー用のストッキング素材で水を吸い込む場所をカバーすれば糞は粉々になるまで中に入らないのでメンテナンスの時期を遅らせる事ができます。
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▲ノーマル (純正仕様)
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▲ストッキングチューン後 (powered by HKS ←大嘘)
これで細かな餌も吸い込まなくなるので餌を金魚が全て食べられるので水質悪化やヘドロの増大も予防できてお勧めです。

清掃部分は凸凹と言うよりも穴のようなものが多いので
子供用の歯ブラシか? 大人用でもヘッドの小さな物か? それ以外ならヘッドをのこぎりで細く切断するか?
このどれかで穴に入る大きさにして以下のように洗えば隠れたヘドロや問題物質が欠き出せます。
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もちろんインペラーもきれいにしてください。
この時、小さなゴムのパーツだけは無くさないようにしてください。
別売りされていないのでこれが無くなれば
2000円以上する水中ポンプユニットまるごとお買い上げの刑になります。
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前の記事にも少し書きましたが
◇底砂
底砂を入れていると細かな砂でインペラーの磨耗が促進されポンプの寿命は短くなるようです。
同じくメンテナンスの周期も早くなります。
◇水草
同様に水草が枯れて散乱すると全て吸い込まれて中でとんでもない事になりモーターを止めることがあります。
実家の母がやっていました。 
これはとても危険なので水草を入れるときは枯れ出したら直ぐに撤去したり細かな破片は極力取り除いてください。

その他水換えに関しては別記事を作成中でその中に全てまとめようとしていますが
長文になりすぎて放置気味です。
時間が取れるときに何とかしようと思っています。
それまでお待ちいただくのもなんですので少しだけ

>水替えはあまりしないほうがいいと良く聞きますが
邪魔臭がりの方がそのように勘違いしてしまい流布されているのだと思いますが
研究者などでそのような考えを持つ方はおられません。
僕も飼育1年目は換えない方が水がキラキラしてる!匂わない!とか思っていたので良く分かります。
本気でそのように信じていた一人です。
実際これは間違った認識のようで、
正しくは
少量を頻繁に換える
のがベストですが
それは流石に邪魔臭いので1週間に1/3という法則が提唱されています。
これはこれだけすれば大丈夫と言う意味ではなく
これでサイクルが成立するように過密にならない金魚の数や大きさ
(=逆に言えば水槽のサイズや水量)
そして問題が出ない餌の種類や量で飼育しましょうと言う意味ですので
これらの何かを守れない場合は更に多くの水を換える必要があるので
より高頻度に換える事になります。

金魚が元気ならたいていはOKですが
弱って殆ど動けない場合等は頻繁に少量の水を換えながら正常化させないと死ぬ確率が上がるなど
水の変化=環境の変化なので 病気などで弱っている時や温度変化の大きな時期などはより細やかな管理が必要になります。

>糞とか、しばしは放置しといていいものなんでしょうか。
餌は直ぐに出さないとカビが出て良くありませんが
糞はしばらくは放置していても大丈夫です。
カビの原因になる栄養分は殆ど金魚が吸い取っているのでカビは出ません。
ただ1日で大量に糞が出たときはアンモニアも大量に出ている事が殆どです。
こんな時こそ
水を少しでも換えておくと安心です。

また糞はそのまま放置すればいずれは金魚が食べて粉々にして
それを上部ろ過が吸い込んでその蓄積がヘドロになるというプロセスに乗りますので
気が付く範囲で取り除くほうが装置のメンテナンスの周期をのばせるので良いです。
またそれが出来ない場合は
上部ろ過のウールを頻繁に点検してヘドロが酷くなったらブラシで落とすか軽く洗うと良いです。
※ヘドロは必ずしも悪者ではありません。
ヘドロはバクテリアの餌の備蓄庫&バクテリアの家とも言えますので
全てを綺麗に除去するのは良くありません。
常に少しだけ残っているくらいがバクテリアのバランスを保つのに良いです。
※でも、古いヘドロは雑菌も増えやすくなるので
1ヶ月~2ヶ月に1回はろ過装置の清掃を行い
プラスチック部分のネバネバを全て洗い流し
ヘドロも古いほうのウールは捨てて新しくするなど
世代交代させながら受け継ぐと安全で確実です。

この装置のウールは2段重ねですが
下に新しいものを入れておくと早くバクテリアが増えます。
取り替えるときは上を捨てて、下に新しいウールを入れ
前回入れたウールを今度は上に移動・・・の繰り返しでローテーションします。
基本的には下が汚れやすくヘドロも多くなりますがこのようにまわせば問題が出難いです。
ですので上に載せる前に軽く洗うかブラシで余分なものを落とします。

安定感が魅力の上部ろ過装置ですので
うまくメンテナンスしてお楽しみください。

最後に、
最近はなかなか
皆さんから頂いた様々な質問やアイデアの提案の全てを記事にしてUPできず申し訳ありません。
サイフォンの水換えのアイデアなどは 
目からうろこのすばらしいアイデアなので
記事にするか迷いましたが
結局オリジナルの記事の本文に紹介文を挿入することで1箇所にまとめました。
検索で来られる方が多いので多くの方の目に触れると思いますが
これまで多くの追加情報も追記で処理してきたので
リアルタイムで記事を読んでいただいている方々の多くには
お伝えできていないのではないだろうか?という不安もあります。

最新のコメントはトップページの右側のアクセスカウンターの直ぐ下にリストがありますので興味のある方はここを確認していただくと最新のコメントが分かります。
最近は多くのコメントを頂き直ぐに流れるので設定できる最大の15件まで表示されるように変更しました。

 

「上部ろ過装置のメンテナンスとその周期」への6件のフィードバック

  1. こんばんは、金魚部さん。

    いえいえ、ちゃ~んとチェックしておりますとも!
    一通り目を通した「金魚飼育マニュアル」も
    追記を見つけてはニヤニヤしておりますよん♪ (^_^)v

    我家のやり方ってあると思うのです。
    それでOKな毎日が続くと、知らず知らずに、いつの間にか
    基本から遠~く離れた我流の位置にいたりするのは怖いので
    ときどき読み返しては確認していま~す♪

    そうそう、掃除道具に使える品々を
    ドラッグストアーの介護コーナーでよく見つけますよ。
    「ブラシ状の耳かき」とか「枝の長い綿棒」とか(笑)
    ちょっとお買い物のついでに、のぞいてみてくださいな。

    1. 蓮茶さん こんばんは。
      管理画面の情報から判断すると
      最新記事を読んでいただいている方々の数の
      1割前後の方がコメントの部分も別途読んでいただいているように思います。
      蓮茶さんは その中の1人なんですね。

      ドラッグストアですか?
      僕が最も縁の無いお店の1つかもしれません。
      僕は国民健康保険でワリカン負けするほど病気にならない生き物なので
      怪我でもしないといかないです。
      ホームセンターの中の薬局に
      ほうれん草入りのベビーフードを買いに行った時と
      引っ越してきた時に掃除用のアルコールを買いに行った時以外行ってません。
      >介護コーナー
      そんなコーナーまであるんですか?
      マツキヨ等の本物のドラッグストアの店舗は入った事がありません。
      ビクトリアズシークレットの店舗と同じくらい入り難い気がします。←言い過ぎ?
      今度近くに行ったら勇気を出して入ってみます。
      ドラッグストアに・・・です。

  2. こんなに早く、詳しく、しかも記事にしていただけるなんて、感動しました。
    とっても勉強になります。金魚部さんは私の教科書のようなサイトなので、いつも参考にさせていただいていたのですが、今回も助かりました。
    本当にありがとうございます。ずっと気になっていたけど聞く相手もいなくて悩んでいたのです。
    全てスッキリしました。
    この連休にでもちょっとばらして、どれくらい汚れてるか見てみます。それで今後のペースの目安にもなるでしょうし。
    これからも可愛い金魚たちを大事に育てていきます。
    本当にありがとうございました。
    また更新楽しみにしています。

    1. 名無しさん こんばんは。
      いえいえ、そんないいものではありません。
      知識不足の所や誤解している所も多く
      毎回 とても痛い目に逢いながら学んでいます。

      >どれくらい汚れてるか見てみます。
      そうですね。
      これは結構個人差もあると思いますし
      夏は特に汚れるのが早いので1年間様子を見ながら
      ご自分のメンテナンスのペースをご確認ください。
      これからも宜しくお願いいたします。

      PS
      書き忘れていましたが検索のdupe(複製)ペナルティを避ける為に
      こちらの記事にコピーさせていただいたコメントのオリジナルのほうは非表示に致しました。

  3. 金魚部さん、おはようございます。

    上部フィルターのろ過槽のバスケット
    (今、120/90㎝で使っているモデルはK社製のスーパーターボZ+です)の下に溜まった細かな粒状の砂の様な物は定期的(例えば2ヶ月に1回とか?)で取り去った方が良いのでしょうか?
    以前、上部フィルターのろ材の定期的なメンテの時に一緒にその溜まった砂の様な物を全て洗い落としていましたがこれもバクテリアのかたまりで本当は洗わない方が良いのでしょうか?

    またその事を疑問に持ちながらいつも上部フィルターのメンテの時に作業しています。
    また教えて頂きたいのですが宜しくお願い致します。

    1. オリオン さん こんにちは。
      濾過装置は水流が無い場所に雑菌の繁殖が起きやすいので不潔にならない事が重要です。 ヘドロ関係は濾過バクテリアの棲家であり餌なので綺麗に除去しすぎるのは問題です。 これらはそもそも水流がある限り問題ないのですが分厚くなると水流が無い部分が出来るので長期的に放置すると病気が出やすくなります。 だからと言って常にピカピカにしていると濾過能力はとても低くなりアンモニア地獄になるので結局程度の問題という事で 不潔にならない程度にメンテナンスする事 が重要です。 

      上部ろ過時代、僕は濾過装置のプラスチック部分は全てピカピカに洗う派で、濾材のヘドロの量で調整するようにしてました。 そしてその濾材は必ず古いものを1枚捨てて新しいものを下に入れるというローテーションで常に古過ぎる濾材を持ち越さないように注意してました。 長期的に放置したままになる部分は無くすように注意したほうが良いと思います。

      ちなみに水流がおきにくい スポンジフィルタ、水作エイト(及び類似品)、底面濾過は頻繁なメンテナンスが必要で、怠れば病気が出やすくなります。 逆は外部式ろ過装置で、ポンプで強制的に水流を起こすのでヘドロがかなり蓄積しても水流により酸素が供給される為問題が出にくいようです。 僕はこの事から全ての上部ろ過装置を廃止して水中ポンプ式の濾過装置に替えました。 頻繁なメンテナンスが不要なだけではなく、必要な時もメンテナンスは約1分で終わるので楽です。

      メンテナンスの頻度や程度は水質検査で濾過能力が維持できているか?を調べながら決めると良いと思います。 というのも 綺麗に洗う という定義も人それぞれですので 数値化できる尺度ではない為、結局 アンモニアが出ていないか? きちんと硝酸塩が出ているか? 時に亜硝酸塩が出たりしてないか?(濾過の崩壊)などを確認すれば 洗いすぎが確認できますし、 金魚が底で動かなくなるとか病気が良く出るようになれば洗い足りない(頻度・丁寧さ)を疑う必要が出ます。

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