【工作】自作水中ポンプ式ろ過装置 プロトタイプ

wpf_zero
最近の悩みは 観賞 よりも 飼育 に偏りだしている事でしたが
ここで一気に観賞に方向転換する事に決めました!
これまでは瘤や頭部の育成用に残してきた水槽の壁の苔も全て洗いとり
昔のように綺麗なガラス面で構成された苔のないベアタンクに戻しました。
気持ちいいいいいいーーーーぃです。
苔に関しては一部の水槽だけ全面に生やして暫くはそこから全ての水槽に供給します。

そして時間もできたのでようやく本格的に
自作水中ポンプ式濾過装置
を作ろうとホームセンターに材料を見に行きました。

前回のこますじ
wpf_syogouki
(→)水中ポンプ式ろ過装置(没バージョン)
詳しい解説などは上記リンクをご覧ください。
   
去年、最も信頼してきた上部濾過よりも更に安定して機能し
多くの稚魚の命を守ってくれた
自作水中ポンプ式の濾過装置の
メリットは
◆水圧がかかるので詰まりにくい
◆その為メンテナンスが長期間要らない
◆だから濾過能力が高い時期を長くキープできる
◆ろ材にウールやスポンジを使えばコンパクトなのに強力な濾過能力
◆水が落ちる音や泡がゴボる音が出ない
◆うまくやればエアレーションも不要
◆全てが水槽内なので自作によくある水漏れ事故がない
◆ストレートに水圧がかかりデッドスポットが出ない
等の利点や機能はそのままに
見た目を 観賞用 にする為にプロトタイプを作り直す事にしました。
これを暫く運用して何か問題があれば随時改良して最終的には上部ろ過を全て廃止してこの濾過装置に入れ替える事を目標にがんばります。

デザインバリエーションは数案考えましたが
機能や見た目で、まずはこれを選びました。

このように僕にとっては夢のようなスペックです。

エアレーションが不要というのは
夏から平均体長2cmの2世達を入れて
初号機で確認してきました。
溶存酸素が危なくなれば即中止するつもりでしたが
意外にも楽勝で4mg/LをクリアしてOKでした。
見た目ではエアレーションは嫌いではないのですが
上見が楽しみ難い事や時々夜に音がうるさい事等もあるので
全面的に廃止すると言う選択肢が可能なのか?を模索しています。

音が出ないのは水中なので当たり前ですが
上部ろ過やエアレーションの音が夜中に気になる事が
時々あるので期待しています。

ろ材は何でもOKですがせっかく水圧をかけて詰まりにくく出来るのに
リングろ材とか入れるのは勿体無いので
ウールやスポンジをお勧めします。
ちなみに今回ご紹介するサイズで上部ろ過と同じ量のウールが入ります。

デザインもエルボなどを利用して曲げたりするともっと
コンパクトにできる事もありますがその一方で
水流が強い場所や弱い場所が出来てしまい
最悪のケースでは死のゾーン(デッドスポット)ができてしまい
嫌気環境化してしまうと猛毒が出る事もあります。
過去に自作した大きな外部濾過装置などは全てこの水流の問題で失敗しました。
ですので今回もそのような問題を予防する為
デッドスポットがでないストレートな水流デザインにこだわりました。

長期的にメンテナンス(洗浄クリーニング)が要らないので
洗浄でバクテリアを洗い流す回数が減るので
長い間信頼できる高い濾過能力を維持できます。

初号機のメンテナンスは約6ヶ月していませんでしたが
この記事の直前に分解してみたところ
最後部の水が噴出す部分に詰めたウールがヘドロでドロドロになり
部分的に詰まってきた為、一部の生きた穴から出る水流が初期よりかなり速くなっていました。
こうなればメンテナンスが必要です。

デザイン

今回のアイデアを簡単に紹介しますと
配管用のパイプを使う事ですっきりとしたデザインを実現するのですが
配管パイプの接合部はそのままだと如何にも工業製品という見た目になります。
このような形をわざと露出して見せるデザインは80年代頃に流行したスタイルなので今やるには時代的に微妙な感じがするので
今回は接合部などを全てパイプ内部に組み込むことで見た目をすっきりとさせて
現代風の無機質・無国籍なデザインとしました。

露出するデザイン案も1つ考えました
そちらはリングが不要なので材料さえ全て購入すれば
殆どコツが要らずに完成するのでDIYが苦手な方にも良いと思いますが
まだ制作していません。

勿論これまで同様、メンテナンス時には全て分解して清掃できるように
グルーやシリコンは使用せず摩擦力のみで組み立てるように設計しました。

色に関しては黒が良かったのですが
このサイズの黒がHCに無かったのでこのまま行きます。
また僕の計画としてはいずれにしてもボディは
春には濃い緑色の苔に覆われてしまうはずで
その苔は部分的に金魚が食べるので
金魚たちによって独特の模様が作られることを楽しみにしています。
koke_eaten
▲金魚が食べたことでできた模様です

【 材料 】
使うのは
◆配管パイプ 1本
 ↑
ここからリングを4つ切り出します。
その後残りを適切な長さに切ります。
◆水中ポンプS 1個
◆ろうと 1個
◆接続用にゴムホース 1cm
◆排出部に園芸用のネット
◆吸入口カバーにナイロンたわし
◆ろ材は ウール、スポンジ等
です。

※水中ポンプはSサイズで様子を見ようと思います。
というのもこれまでLやMを利用して60cm水槽や40Lコンテナをろ過してきましたが
どうもオーバースペックというかパワーがありすぎる気がしていました。
また今回のものはこれまでのコーラのペットボトルとは違い
かなり気密性が高く保てるのでSでも詰まらずいけそうな気がしています。
運用して無利だと判断すればMに変更します。
ちなみにこの装置のろ過対象は60cm水槽です。

【 作り方 】
アイデアは非常に単純で
パイプそのものを輪切りにして
その一部を切り取りパイプ内に摩擦力で固定し
そこに各種のパーツを止めるだけです。

※以下の工程で 切断部は必要に応じて綺麗にヤスリかけしてください。

wpf_1
( 1 )
まず最初にパイプから1cm程度のリングを4本切り出します。
予備を作っておくのも良いと思いますので可能なら6~8本あるとOKです。

( 2 )
リングを全て取ったら残ったパイプを水槽の高さより
少し短い長さに切ります。
これは好みで調整してください。
※特にエアレーションを省く場合は想定水面との差を大きくしないでください。

( 3 )
先ほど切り取ったリングを写真のように加工します。
いきなり丁度のサイズに切るのは困難ですので大きめに切り出して
パイプに押し込んでみて入らない場合は少しずつ切り取って調整してください。
ベストなサイズの時でも容易にはパイプの内部に入りません。
簡単に入るようならそれは既に失敗です。
wpf_3_a
▲切断しただけでは長すぎるのでこの重複部分を無くします
wpf_3_b
▲このようにピッタリと入るようにします

( 4 )
何とかがんばって( 3 )のベストなサイズを割り出して
それを4つ作ってください。
wpf_3
▲4つ必要です

wpf_5
( 5 )
パイプの下部を斜めにカットします。
ここから金魚が入って餌の破片などを綺麗に食べてくれます。
切る前に底に正三角形があると想像してその三角に触れないように切り取ってください。
三角の部分まで切るとバランスが取れなくなり自立しなくなります。

wpf_6_1
wpf_6_2
( 6 )
ろうともパイプに入るように余分な部分を切り取ります。
適当でOKですがリングで挟めるようにしないと固定できませんので
パイプより小さく、リングより大きくなるように加工してください。

wpf_7
( 7 )
園芸ネットこれも同じように
パイプより小さく、リングより大きくなるように加工してください。
は事前にパイプに入る大きさに切っておきます。

wpf_8_1

wpf_8_2

wpf_8_3
( 8 )
水中ポンプを取り付けます
この時ホースを切り取り巻くと間が綺麗に埋まります
吸水口は写真のようにのこぎりで短く切り
ナイロンたわしを写真のように加工して取り付けます
※ここは重要です。
この部分が無いと糞がそのままの大きさで内部に進入しヘドロの処理が遅れます。
また餌の進入は腐敗を起こすのでメンテナンス周期を極度に短くしますので注意してください。
かならず細かな目のもので餌や糞が大きいまま内部に入らないようにしてください。

( 9 )
組み立てです。
リング、ろうと、リングの順にパイプ内に固定します。
wpf_9_1
▲下から見た場合
wpf_9_2
▲上から見た場合

( 10 )
上からお好きなろ材を入れて
蓋になる部分に
リング、園芸用ネット、リングの順で固定すれば完成です。
wpf_10_1
▲ウールを選びました
wpf_10_2
▲これで蓋をします
wpf_10_3
▲完成

制作もパイプの切断のみできれば
組み立ては超簡単なので
ほぼ誰にでも作れると思います。
またドリルで穴を開けたりしませんので
加工精度も要求されませんので
丁寧に切って綺麗にヤスリかけすれば
初めての方でも既製品のような完成度が得られる
というのがこのデザインの狙いです。

※パイプの切断が苦手な方や不可能な方は
ホームセンターで切ってもらえるサービスなどを探してください。
でも斜めの切断やリングの調整やろうとなどは自分で切る事になりますので
この部分に不安を覚える方はこのデザインはスルーしてください。

※このパイプはキャニスターとして機能するので圧力がかかります。
メンテナンスの直前の時期は徐々にウールやスポンジが詰まるので圧力もとても大きくなるので
リングの摩擦力が非常に重要になります。
可能な限りリングはきつくなるように大きめに作ってください。
(少し入れ難いくらいが丁度良いです)
水圧や空気圧はじわじわと作用し、かなりの破壊力があります。
ガバガバなら1ヶ月持たないと思います。
(ここだけは少しコツが要ります。
 不安な方は失敗する分も見込んでリングを多めに作ってください)
無理ならホットグルーやシリコンで接着する事になります。

今回水を吸い込むのは下部に開けたこの斜めの切り込みです。
スリットでもドリル穴でもOKですが見た目を美しくする事以外に
金魚が入れるようにしてこの中に溜まる餌の食べ残しなどを綺麗に食べてもらうのが狙いです。

下から入った水は上から出ますが
ここが更なるポイントで、この水が湧き水のように水面を揺らす為
エアレーションが不要になるという計算です。
※初号機でのテスト結果を元に書いています。
※まだ長期運用していないのでこのままうまく行くかは未確認です。
※特に水面と吐き出し口との差がどの程度までOKか未だ調査していません。
※過密飼育や過剰な餌やりを予定されている場合はこの部分は機能しません。
 そのような場合は普通にエアレーションも併用してください。

このような単純な仕組みですが
これをサポートする為にアイデアを思いついた夏頃からエアレーション無しの飼育実験も複数種行い安全性を確認してきました。
プロトタイプ自体を運用して再確認するまでは分かりませんが上記のようなスペックが出せるように取り組む予定です。
※つまり今後問題が出れば
 予告無くデザイン変更を実施しますw
※この記事はプロトタイプに関するもので
 未解決の問題を含んでいる可能性があります。
 これは未だ完成バージョンではありません。

これから金魚を入れて暫く運用して何かあればレポートします。
うまく行けばいよいよ上部ろ過を廃止して
静かで水の音がしない生活に戻る予定です。

wpf_zero2
▲ちょっとサイズ的にデカかったかもしれません

「【工作】自作水中ポンプ式ろ過装置 プロトタイプ」への2件のフィードバック

  1. 随分すっきりした形になりましたね。
    これなら十分に観賞にも耐えますね。もっといろんな色があれば良いんでしょうけど。
    上がすっきりしてるし、余分な配管もない。これなら置き場所も選べますね。
    水流も上手く殺せそうだし、強制濾過なら小さくても性能良いですもんね。
    見せる濾過ってのはあんまり考えたこと無かったんで、勉強になりました。

    1. Fabergeさん、ありがとうございます。
      最初は隠す案も考えましたが
      水槽のサイズが代わると使えないのは不便ですしね
      また水槽に穴を開けたらそれ以外に2度と使用できないし
      何よりもこれまでに作ってきた自作品の殆どは
      製品に比べると洗いにくくてメンテナンスが大変だったので
      今回はメンテナンスの楽さも重視してこうなりました。
      ポンプがSサイズなのは少し心配ですが夏場に性能を見て
      改良の余地があれば改良したり、小型化できるようなら更に小さくしたり
      いろいろ楽しみながら育てていこうと思っています。

コメントは受け付けていません。