自作ろ過装置 水中ろ過装置編(没バージョン)


自作にありがちな水漏れ事故が無く安全!
高効率のろ過能力! 
そんな自作 ろ過装置のアイデアです。
本来は美しいデザインを考えてそれを公開する予定でしたが、先日のアンモニア地獄の時
この ろ過装置の水槽の水質だけは安定しており、
最も信頼できるろ過能力があると分かったので、
自作派の方の参考になればと思い、一度没にしましたが投稿します。

あまりに見た目が悪く、不法投棄されたゴミのようなルックスなので
本当は再デザインすべきですが、実力がかなり高い事と
現在、デザインしたり材料を吟味しにお店に出かけている時間が無い事と、
検索で連日 水質関連や 自作ろ過装置関連が 増えているので
参考になればと
手持ちの材料で5分ほどで作ったこのバージョンをご紹介する事にしました。

まず、その前に このろ過が何故有効なのかを理解していただけるように
ろ過の種類を3つに分けてそのパワーの違いに関して簡単にご説明します。

1)エアリフト方式
水中を上昇する空気が作る水流を利用してフィルターに水を通す方式で
投げ込み式ろ過器やスポンジフィルターに使われていますが、
最もパワーが弱い為、少し目詰まりすると機能がほぼ停止してしまうのが弱点ですが、
ろ過能力の低さとは逆にエアーさえあれば電源も無く設置できて屋外でも安心な手軽さがあります。
この方式は水をろ過して浄化するのではなく、腐らせないようにキープするような役目に最適です。

2)重力落下方式
上部フィルターなどに採用される方式で一度ポンプで水を上げてそれを上から重力で落としてフィルターの中を通過させる方式です。 重力で水が落ちる力で通すのでエアリフトよりは強力ですが、これも目詰まりしてくると徐々に効率は落ちてしまい、最後にはオーバーフロー穴から水が流れ出します。
しかしメンテナンスさえしていれば非常に安定した高い水質浄化能力があるので水槽などでは適度な水換えだけで安心してサイクルさせられます。

3)水中ポンプ方式
これは水中ポンプのパワー(又は水圧)を利用して強制的に水をフィルター内に通過させる方式で、市販品では外部フィルターや水道の浄水器などに採用されています。
今回自作の水中フィルターはこのパワフルな方式に該当します。
パワーは主としてポンプの吸い上げ能力(水圧)と、ろ材の抵抗(密度)に依存します。
ただし水圧をかけるため耐久性が保証できるキャニスターでないと、
いずれ水が漏れてきます。
その為、自作では通常はキャニスターの選択に成否がかかってきますが
今回は外部ではなく水中、
つまり水中にそれを配置する事で漏れるという事故の問題をクリアーします。
(漏れても其処は水槽内なので無問題です)
     ↑ 
ここが僕の今回のお勧めポイントです
こうするだけで
パワフルな ろ過装置をリスク無く利用できるという発想の転換です。

また、この方式はメンテナンスが多少悪くて目詰まりしても
水圧のおかげで無理やり穴をこじ開けて通水するので効率が落ちにくく、
特に ろ過能力がMAXになる中が少し汚れたような(目詰まりした)状態でも
問題なく ろ過が機能するため、
他の方式では問題が出やすいような状況下での処理能力はとても高くなります。

そんな事もあり、今回&前回の2回のアンモニアの問題が出たときも
特に大きな数値を示さず安定していたこのろ過システムに改めて注目してみる事にしました。
何と言っても急激に糞が増え、上部ろ過まで詰まってしまった時も
問題なく通常通り機能していましたので驚きました。(もちろんその時点では青水ではなく透明飼育水でした。)

一度没にしましたが、ブログに出すことも考えて写真だけは撮影しておいたのでそれを使って作り方を説明します。

まずは黒い炭酸入りの魔法の水(通称コーラ)の空の1.5Lボトルを2つ準備して
写真のように切ります。(1つを半分ではなく2つでこのようなパーツを作ります)
この世界一有名なクビレの部分を利用して外れないカプセルを作るためです。
※下のパーツを上のパーツに押し込めば引っ張っても外れないキャニスターになります。


次にキャップ部分にホースを通す為の穴を開けます。
ホースより少し小さめの穴を開けると水圧がかかっても外れなくなります。
※精度はこのレベルで十分です。理由は後半に書きます。


ホースを無理やり穴に通します


ペットボトルの上部にこのホースつきのキャップを装着します。


この上半分のようなパーツには重りとして石を詰めますがバラバラになるとメンテナンスが面倒なのでストッキング素材に詰めて口を縛ります。空間が空く場合はスポンジでも入れておいて下さい。
写真では軽石が入っていますがこれでは浮いてしまいNGでした。
このあと重い底砂に変更しました。


下に当たるパーツはウールを詰めます。ここが重要なろ過になります。
あとはクビレを利用して片方を反対側に入れればクビレの形状のおかげで引っ張っても外れなくなります。
水圧がかかるのでこのような機構にすることが重要です。 さもないと水圧で簡単に外れてしまいます。
メンテで外す時は親指を隙間から入れて中側のペットボトルを押しなが引けば簡単に外れます。


水圧がかかりこの底の部分からポンプの水が出る仕組みなので出来るだけ多くの穴を開けて出てくる水の勢いが弱くなるように分散させます。
特に稚魚などに使用する際は十分に分散する為に可能な限り多くの穴を開けてください。


このように360度全てに穴を沢山開けておきます。
写真は途中です。稚魚用なので実際はこの3倍ほど穴が開いています。


今回はイーロカのシリーズの水中ポンプ3種のうち 最大のもの(大) と中くらいのもの(中) 2種を使いました。
(つまり2セット作りました)
(大)は60cm水槽に、(中)は40Lコンテナに設置しました。


40Lコンテナは狭いので中でも水流が強すぎて1ヶ月ほど使用した時に
尾の閉じがひどく促進されたのでこちらは分解して別のろ過に変えました。
(→)自作投げ込み式ろ過装置 エアリフトタイプ
直ぐに立ち上がるように古いろ材を新しいろ材の前に入れています。


60cm水槽に設置した頃、こちらは青水化の最中で設置後直ぐに濃い青水になり中が見えなくなりましたが
何度もメンテナンスの度に驚いたのは 糞が全くない事、ろ材が全く目詰まりしていないことでした。
青水が透明になると糞は残るようになりましたが一度洗っただけで現在までノーメンテナンスで水質を安定レベルで維持しています。 最上部の写真がその1度だけメンテナンスした時の写真です。
そして通常の見た目ですが下の写真のように苔が付いてドロドロした見た目ですが
中はいたって正常なのがこの水圧のかかるシステムの特徴です。 
しかし流石に長い間放置したので今日2回目の洗浄を行いました。
ちょっとドロドロでしたが特に中でカビが発生したりも無く水流が常にあった事を示していました。

ここまで使用しての感想ですが
◆ろ過部分のサイズ
餌を与えすぎる期間は水換えでアンモニアを排除するのでろ過には依存しませんし
それ以外の通常の期間においては
ペットボトルは1.5Lでなくても十分かと思います。
というのも底の部分のウールだけで十分です。
500mLなどもあると思うので60cm水槽までならそのくらいで十分です。
もちろん他のキャニスターを探すのも自作の楽しみです。
◆水中モーター
今回使用した3種のサイズのイーロカの(大)と(中)は丁度良い水量だと思いました。
どちらもそこそこ良い結果が出ます。
残念ながら40Lコンテナが狭すぎて(中)でも水流が緩和できませんでしたが
(小)では弱すぎてパワーが不十分というか (小)ならもう少しきちんとした水圧が漏れずにかけられるキャニスターとホースジョイント(コネクター)でないと駄目です。
(大)や(中)はパワフルな為そこらじゅうから水が漏れて水圧が下がろうとも十分な余裕がある為、上手く機能しました。
◆デザイン
見た目の問題以外に配置のしにくさの問題がありました。
やはりろ過部分をもっとコンパクトにするほうが自由度が高くなると思います。
特に稚魚に使用する際は水流を如何に無くす配置が可能かが重要です。
◆メンテナンス性
何度かタンク内を洗うために外に出し分解しましたが
何時も中が綺麗だったので
今回含めて2回しか洗っていませんが、石をストッキングに詰めたり
ほぼワンタッチで外れるように考えた為メンテはとても楽です。
◆ろ過効率
今回はホースの接続やペットボトルの接続もゆるく
そこから少し水が漏れるような簡単な設計ですが
ストレートに入ってそのまま出るデザインのため
効率は悪くないと思います。
やはりコンパクトにする為 曲げたり、ジョイントを増やしたりして
水流を複雑にしていくと徐々に長期使用で問題が出たりしがちで
これは水圧のかかる装置の宿命なので、この点がキーになると思いますが
上記のようにパワーにゆとりのある水中ポンプを選ぶ限り
多少のロスは問題ないかと思います。
◆水中ポンプ吸引部
水中ポンプが水を吸い込む部分ですがここは物理ろ過というか
餌などを極力中に入れないようなバリケードが必要です。
というのも外に留まる限り、えさは金魚が食べてくれます。
中に入れればそれはこのシステムにとって
分解すべき仕事が増えることを意味しますので、
可能な限り餌は中に入らないようにしてください。
僕は吸引部分にナイロンたわしを張り巡らせてうまくいきました。
ウール(綿)やスポンジは必ず肉痩せしますので注意です。
同様に稚魚を吸い込むような事故はあってはならないので
必ず何か処置してください。
ちなみに付属の黒いナイロンのたわしのようなものは餌が絡んで汚くなるのでNGです。
◇ホースジョイント
過去に大きな自作外部ろ過装置を作ったとき
水漏れだけは嫌なのでかなり調べてパッキンを各ジョイントに入れたりしました。
その時、凄いと思ったのは園芸用のホースジョイントです。
これらは水道の圧力がかかっても漏れない設計なのでホースジョイントとしてはかなり信頼できます。
ちなみにキャニスターは20リットルポリタンク(キャンプ用で口が大きいヤツ)を使いました。
水は一度も漏れませんでしたが内部の循環が悪く、腐った水が発生したので1ヶ月で没にし、パーツに分解しました。 ここで使用しているホースはその時の残り物です。(水圧に強いやつです)

原理はいたってシンプルなので、この基本原理を利用して
自作派の方はオリジナルの水中ろ過装置を作ってみてください。
僕も時間が出来れば再デザインしたものを作って公開したいと思っています。

《補足》
上記のイーロカのサイズと商品番号に関して
PF701 ←(大)
PF381 ←(中)
PF201 ←(小) です。
また (小) はホース内径が9mm
(大) と (中) はホース内径が12mmなので
接続ホースを選ぶ時も注意してください。

ホースは 外径-内径表示が多く 15-12 などと表示されている場合は小さいほうの数字が内径です。

他社製品でも同じようなシリーズが多くありますのでその場合は
同じように接続ホースの内径を調べてからホースをお選びください。

 
関連リンク
(→)【工作】自作水中ポンプ式ろ過装置 プロトタイプ
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「自作ろ過装置 水中ろ過装置編(没バージョン)」への6件のフィードバック

  1. こんにちわ。自作!すごいですね!私はソーラー濾過装置を作ろうとして駄目にしましたf(^^;電化製品の知識もないのにやるもんじゃないですね。

    そろそろ冬の加温無加温について記事があると嬉しいです。アイデアがあればお願いいたします。私の様な金魚一年目初心者の読者は特に頼りにしてると思います。

    よろしくお願いいたします(^_^)

    1. ソーラーですか?
      奇抜でかっこいいですね。
      殺菌とかもできるようなシステムでしょうか?

      僕のは水が出てくる先にろ材を詰め込んで最後部から水が出てくるだけのシンプルなものなので簡単に作れますよ。

      そろそろ寒くなってきて
      転覆病のキーワードも数が遂に白点病を越えてきたので
      消化の良い餌など冬に向けた記事を書こうとデータを急いで採取中です。
      加温無加温ですか?
      それはいいアイデアですね
      完全に書こうとしている記事リストから抜けていました。w
      早速書いてみます。
      アイデアありがとうございます!(・-・)

  2. そんな格好良いもんじゃないですよぉ!

    外の鉢が無濾過無エアレーションだったので日中だけ物理濾過(夜は止まるので生物濾過は見込めない?)、エアレーションが出来たらと思ったんですが上手くいかがずf(^^;

    今は淡水大シジミで濾過を、ソーラー噴水でエアレーション問題を解決させました。

    加温無加温の話は加温すれば防げる病気もあるし冬も餌もやれて楽しいですが、寒いのに夏同じ様な水換え頻度では温度調整とかもありちょっと面倒で、春の産卵に影響しそうじゃないですか?だからといって無加温で金魚も寝たきりじゃ鑑賞魚としてどうなの?と思いまして。よろしくお願いいたします(^_^)

    1. なるほど、電源としてのソーラーでしたか。
      噴水楽しそうですね。

      加温無加温のネタは時間のあるうちにと
      先ほど書き上げました
      水換え頻度など多少ご期待と違うかもしれませんが僕バージョンです。
      あとは関連部分の写真を撮影とかして、何度か読み直して、修正して、数日後には投稿したいです。 

  3. これはパワーがありそうな濾過ですね。
    ある程度圧かけとけば目詰まりや溜まり部の腐敗も少ないですし。
    何より、水深が浅くても使えそうなところがいい。

    うちは全部流動ろ材にしちゃいましたけど、亀のベビー用に
    このアイデアは使えそうなんで、アレンジして作ってみようかな。

    1. 是非亀ちゃんに作ってあげてください。
      僕は人のアクア系の工作を見るのが好きなので
      楽しみにしています。
      自分では作らないような装置でも工作は
      なんか見てると何時もワクワクさせられるんです。
      特にFabergeさんのは全てスケールがデカイので楽しみです。

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