ケーススタディ:稚魚の死因 中毒死(2)

《2014.06.15 SOME contents have been revised》

同じミスを繰り返してしまいました。
アンモニア中毒?です。
しかも追加でまた2匹死にました。(計3匹の死亡です。)
2日前に書いた記事を書き直して投稿します。

油断していたのは
◇3日に一度以内に半分の水を換えている事、
◇温度が30℃以下になって以来、水質が安定している事
この2点で十分な予防措置が講じられているつもりでした。
よって、完全に安心していましたが、犯したミスがコケの時と同じものでした。

前に生えさの投稿をして、直後に安全が確認できたので全ての水槽の主食を無糖プリンに切り替えました。
毎日、面白いように大量の糞が出てこれはかなり期待ができると喜んでいた3日目に1匹の稚魚が浮いていました。
朝には全く問題がありませんでしたが、プリンを与えて数時間後の昼前に死亡しました。
その日中に全ての水槽の大量水換えを実施しましたが2日後に2匹追加で死にました。
多分、既に助からないレベルに居たのに気付かず放置してしまったと思います。

外傷も無く死因は水質だろうとまずは検査したところ大量のアンモニアが出ました。


アンモニア 3.0mg/L
亜硝酸塩 ゼロ
硝酸塩 25mg/L
しかも今回はpHも7ではなく6.0を示しました。
前回の35℃の時は、pHは7のままで下降していませんでしたので
高温でアンモニウムイオンがアンモニアになったのだろうと考えていましたが
今回は温度が28℃でした。
これまでpHは何度計測しても7以外示さないことが多かったので、僕としては6.0は凄く気になる数値ですが酸性側です。

こうなったのはコケの時と同じと書きましたが、上に書いた油断に加えて、僕の中で卵の黄身は水質を悪化させやすいから注意、苔はコケなのでまあOKみたいなイメージがあり油断してアンモニアを大量に出してしまいましたが、今回も実験でプリンは長く水中に入れていてもカビが出にくくて安心という油断がありました。
実際の素材が何で出来ていても、消化されて糞が大量に出ればアンモニアもそれに比例して出てしまうので
今回は消化が良い事を確認できた時点でこの事態を予測すべきでした。 糞の量も普段の数倍以上出ているのでアンモニアも相当出ていたのだと、今は想像できます。
結局、僕が与えないといけないので苔ほど継続的に与えられないのですが、消化の早さは想像以上に早いので大量の糞が出るようになりました。
この結果30℃以下でもアンモニアが処理できないレベルで発生して、一種のスパイクになり濃度の高まりを加速させたと思います。 水は頻繁に換えている為、亜硝酸塩も硝酸塩も殆ど検出されて居ないことからアンモニアだけが急に増えたと分かります。 

ここ最近は安定している上に水を早め早めに換えていたので検査もしていませんでしたが温度に関係なく餌のやりすぎでも数日でアンモニアのレベルが過剰になると分かったので今後は注意していきます。
アンモニアレベルに関する注意をまとめておきますと
◆35℃など高水温時は30℃以下とは比べられないスピードでアンモニアが出るので注意です。
◆この時、アンモニアは高温すぎてアンモニウムイオンとして存在できない為毒性の高いアンモニアになり易いです。
◆30℃以下の快適ゾーンでも糞が普段の3倍、4倍と大量に出る場合は、アンモニアも大量に出ていると考える必要があります。
◆大量の糞が分解されると 投げ込み式ろ過、スポンジフィルターは機能しなくなり易く洗浄などのメンテナンスで目詰まり防止の必要があります。
◆上部ろ過も重力式のため同じく目詰まりするとオーバーフロー穴から水が出たりして機能低下します。
◆水中ポンプの吸い込み口に何かを巻いている方は、ここも目詰まりの原因になるので注意です。
◇いずれの場合も、ろ材を清潔に保つ事、水をこまめに交換することで最悪の事態になる前に予防できます。

ここに書いた◆の内、35℃の例以外の全てが今回問題として出ました。
特にろ過の詰まりの早さはこれまでに経験したことが無いほどのスピードで3日前に洗ったスポンジが目詰まりしました。 大量の餌>大量の糞=アンモニア濃度上昇、フィルター目詰まり、水質悪化 です。

長く無事故で来られていたのでこの死亡した稚魚には特に申し訳ないというか、ここまで大きくなって中毒死させるとは情けないです。
ちなみに、同じ水槽にはもっと小さな固体も数匹居ますが問題が出ず、死んだのは中くらいの大きさの固体でした。 これも今回初めてで、これまでは体の小さな(体重の軽い)固体から順にやられていましたが、これくらいの大きさになると徐々に教科書どおりとはならず個体差もあるのかな?と考えています。 おなかもぷくっと膨れて可愛く成長していたのに申し訳ないです。


▲3日目に不合格者水槽で発見した死魚 まだ生きているかのように綺麗な状態でした


▲5日目に不合格者水槽で発見した死魚 目が出ているようにも見えます


▲5日目に合格者水槽で発見した死魚 最も状態がひどく、お腹が他の魚に食べられて一部ありませんでした。
これは前の晩には死んでいたのだろうと思います。

また前回の中毒死の時は目が赤くなりましたが、今回は1匹も赤くなりませんでしたので
目が赤くなることは中毒死とは関係ないと判断することにしました。
2匹目の写真の目が少し赤く見えますがこれが唯一赤くなった部位で前回のように充血したようにはなっていません。

それにしても、高温時は全く猶予が無いなぁと思いました。
春先なら、何らかのサインがあってそれを見て対応しても間に合いましたが
今回は何も気付くことなく死亡しているのを発見という流れになりました。
もちろん何かのサインは出ていたはずなのでそれは見逃したと思いますが
朝一番の餌やり前には1匹も浮いていなかったので、朝の餌やりでとどめを刺す結果になってしまいました。
後日死んだ2匹も朝の時点でスポイトで糞を吸いだしているときは気付きませんでしたが昼に浮いていました。

ここまで何とか綱渡りで大量死だけは防いできましたが、去年の32匹は1匹も殺さず危なげも無く当歳魚にできたので、1匹も殺さず成長させるには、自分の能力的には多分あれくらいか、もう少し多い50匹くらいが限界かな?と思います。 現在は友人が連れて帰った10匹とこれまでに死亡した10数匹を引いても合計で300匹以上居ますが、この数は自分の能力を大きく超えていると考えないといけないので、そろそろ決断の時かと思っています。

(追記)
最後に、一部誤解していてアンモニウムイオンがアンモニアになる条件を取り違えていました。
結果的に大量のアンモニアによる問題というのは間違いないと判断していますが
どうもこのアンモニウムイオンがアンモニアになる条件がいまひとつ分からなくなりました。
高温 というのは条件の1つのようですが 何℃なのか?
アルカリ性に傾くと・・・というのも今回は逆だったので検証できませんでした。
現在この部分がグレーゾーンです。
(追記の追記)
その後の調べでアンモニアが猛毒かする基準等が分かりました
(→)アンモニア中毒 治療法&予防法

「ケーススタディ:稚魚の死因 中毒死(2)」への2件のフィードバック

  1. 夏場は基本的に安定するんですけど、崩れる時は一気に来るんですよねぇ。
    夏場のアンモニアと酸欠、あと大雨後の水道水は注意した方が良いですね。

    とは言っても、うちでも稚魚を1匹残らず育てられているわけじゃないです。
    ハネ以外に殺してしまう魚はでます。弱い魚のふるい落としと考えていますが。
    それで納得しない金魚部さんの熱心さには感服します。

    1. 確かに弱くて死んでいくのですが
      これが300匹ではなく30匹なら目が行き届くので
      死なせないで済んだだろうと思うんです。
      つまり僕の場合は死なせる事に強い罪悪感があるんです。

      その元をたどれば、やはりあれだけ気に入っていた金魚たちを次々に死なせてしまった後悔があります。
      都合のいい話ですが、
      もし今、これまでに死なせた金魚たちをお店で見て
      今日から飼い始めていれば結果は大きく違っただろうと思います。
      大して珍しい種類は居ませんが、やはり同じ固体は2度と出てこないので結局僕にとってはどれも特殊な種類の珍しい金魚と変わりが無いんです。
      金魚を創ろうとすればこのような感情論は捨てて目的のフォルムや色などを追求する事になるので、ドラマに出てくる陶芸家のように釜から出てきた作品の色が気に入らないとを全て割ってしまうように
      気に入らない仔しか出ないと全て殺してしまうとか・・やはり僕には向かないと思うんです。
      何を重視するかというポイントの違いで、皆が同じように金魚に魅了されている事には変わりないと思いますが、
      金魚を作出する事に熱意を傾ける方々はその方向でがんばっていただいて、僕は皆さんと同じくらいの情熱を、誰かが生み出してくださった金魚を育てる事に傾けたいと思います。

コメントは受け付けていません。