金魚の相談:外傷がある金魚に関して


金魚の治療に関する質問をいただきました。
これまではコメント欄でそのまま回答してきましたが
今回も文章が長くなるのと、コメント欄では文字の装飾やレイアウトがプレビューできない仕様なので投稿にて回答させていただきます。

また同じ経験をされた方からのアドバイスや
経験談から、ここは違う、こうしたほうがいい!というアドバイスや追加情報など
色々な視点から多くの情報をコメント欄に入れていただけると質問者さんにも、読まれている方にも より多くの選択肢ができて良いと思っていますので、経験のある方は、お気軽にコメントいただけると有難いです。

以下maikoさんより頂きました質問です。

《質問内容》
金魚の病気についてお聞きしてもいいでしょうか(;;)
金魚のおなかあたりに傷があって、いろいろ考えた結果穴あき病らしいなと思ったのですが、追いかけまわしたりしていた金魚なので、暴れてついた傷なのだろうかとか思うと、薬を使うのが何となく怖いです・・・
様子はすごく元気そうなんです。
昨日気付いたのですが、今日も傷が拡大している様子はありません。
12cmくらいの金魚で、キズは5mmくらいです。
とりあえず塩浴はさせてもいいかな…と思い、ほかの水槽に移していま少しずつ塩を入れています。
もし穴あき病ではなかったとしても観パラdを金魚に使って負担はないでしょうか。

 

《回答》
外傷は人間から見るととても痛々しくて 何とかしてあげなくては!!!と感じてしまいますが
◆金魚が元気で
◆患部が拡大していないことが確認できているなら
塩水浴もせず、
水だけ普段よりも頻繁に換えて清潔で快適な環境を維持してあげてはどうでしょうか?
もちろん、今回は既に塩浴されているので この機会を利用して、それを戻す時に下に記載しています感染症の予防に関して準備を整えてから戻されれば病魚への負担も少ないかと思います。

エラ病や松かさ病のように早期対応しないと手遅れになるものとは違い
外傷は水さえ清潔に維持してあげれば治ると思いますので
写真などを撮って比較しながら患部が拡大していないことだけ
数日おきに確認すれば良いと思います。
※唯一怖いのは感染症を併発して急に悪化する事です。
そのため水質だけは重点管理してあげてください。
感染症予防はやりすぎて困る事は無いので以下のような措置を行うと安心です。

◆餌からの感染を予防
もこの治療の間は 粉餌など殺菌処理されたものか植物性の餌のみを与え
赤ムシなど動物性の餌は避けると感染症の可能性を低く抑えられます。
◆温度変化を抑える
また患部がある間は 急な温度変化で他の魚ならかからないような病気にでも感染するかもしれませんので
昼の温度上昇や夜の温度低下も注意して治療中は温度変化も普段より緩慢にしてあげてください。
◆頻繁な水換え
最も重要です。
治療中は普段より少し頻繁に水を換えてください。
予防を効果的にするには半分から全てを入れ換えるくらいが必要です。
頻度は魚の大きさによりますが極端な例で言えば
水槽が大きく魚が小さい場合は1週間より短い間隔(3日とか4日)で、
水槽が小さく魚が大きい場合はほぼ毎日半分程度換えるような感じです。
あくまで水槽のサイズ、金魚のサイズ、餌の量や種類で変わるので上記の目安もいい加減な目安にしかなりませんが
大きく水を換える必要があるというイメージが伝わればと思います。
※これは僕のこれまでの実験で予防の効果を出すにはこれくらいの大量の入れ替えが必要というだけですので
必ずしもこれだけの量を入れ換えなくても感染しないケースも多いと思いますので適度と思う量を交換してください。
※そして、感染症らしきものが出たら、水換えが足りていないサインなので更に頻繁に水を換えてあげてください。
(この場合は、ゴミが何処かに溜まっている可能性も考えてみてください)
※また、大量換水を行うと決められた場合でも、あまり金魚に負担を与える状況になる場合は、大きな容器に移して水換えの回数を減らせるように対応してあげてください。
※金魚の為に行う水換えですので金魚の負担にならないように温度だけはきちんと合わせてあげてください。
◆フィルターの掃除
水をいくら換えてもフィルターにヘドロのような糞や餌の塊が残っていると問題が出ます。
大量に水を換える事が分かっているのでこの時期にフィルターを交換したり綺麗に洗いすぎると
水が濁ったり、悪化しやすくなり逆効果なので、フィルターにドロドロのものが付いていればそれだけ洗い落とすか何かで除去してある程度清潔にしてあげて下さい。
しかし、この加減は慣れないと難しいので、良く分からない場合は洗いすぎるよりは、放置して水換えを頻繁にするほうが安全です。
とは言え、カビの元やドロドロのものがあると分かっているなら除去してください。
同様にアクセサリー類、底砂などあれば清潔な状態で迎えてあげてください。
◆混泳を避ける
他の魚が居れば病魚をバスケットで隔離したり、別の場所に移動して混泳をさけると更に安心です。
患部を突かれたりすることから守れます。

これまでも 真っ赤なできものができたり、穴あき病のように凹んだ部分が出来たりしたことがありましたが
金魚が元気な限り環境を変化させず、悪化もさせなければ全て治りました。
底に沈んで動かないなどの場合は、何らかの処置が必要ですが、
元気ならそれを維持してあげる事で自力で回復すると思います。

>観パラdを金魚に使って負担
全ての薬は金魚に負担を与えます。
また薬は病原菌を微量に混入して作られるものや抵抗物質で戦わせるものなので
簡単に言えば、使えば使うほど効かなくなります。
ですので本当に必要な時にしっかりと作用が期待できるように普段は極力使用しないことをお勧めします。
人間なら(絶対に絶対にやってはいけませんが)水で効かないならアルコールと共に服用したりして効かなくなった薬の効果を高める方法もありますが、金魚にはその手は使えないので薬は大切にその時のために温存したほうが良いです。
もちろんmaikoさんが 今回がその時だと判断される場合は迷わず使用すれば良いと思います。
何時かは使うために存在するのでベストなタイミングで判断してください。

これらはあくまで 僕の考えですが
自分の金魚に起これば、このような事に注意しながら見守ります。
また下手に構いすぎない事、いろいろ試さない事も早期完治への早道です。

関連リンク
薬を使わず病気や怪我を治した例等です
(→)ケーススタディ:転覆してからお腹が膨らみ風船のようになる病気
(→)ケーススタディ:薬を使わない尾腐れ病の治療(産卵後の琉金編)
(→)ケーススタディ: メスを安易にオスと合流させると大変な事になります
(→)ケーススタディ:鱗の再生ってこれでOK?
(→)金魚アンモニアvs自動水換え

最後に、元気でも急変したり、死にかけていても放置していれば完治したりと
見て分かりやすい条件以外に多くの見え難い条件も潜んでいますので
個々のケースに於いて少しでも多くの条件を勘案して判断してください。
具体的には

水槽のサイズ、水の量、水深、水温&その変化、水の汚れ、ろ材の汚れ、青水/更水、バクテリアの状態、餌の種類・量・頻度、糞の量や状態、水換えのやり方・量・頻度、魚の年齢・大きさ・種類、混泳の有無、水の流れの強さ、酸素の量や供給方法、太陽光の直射の有無、水道水/湧き水、室内/屋外、その他金魚に与えているストレスとその種類など・・・・ 

 
まだまだ色々な事を勘案して判断すべきですのでここの書いていることはそのほんの一部の条件に対する事のみです。

より多くの条件に関しての判断が実行しやすいように僕のほうではケーススタディなどを通じてより多くの見え難い条件に関して、僕の気付く範囲で書いていくようにしています。

しかし、僕は未だ未だ病気もその他の事も経験した回数が少ないのでもっといろいろな問題が潜んでいたりすると思います。 ここに書いていることの中にベストではない考え方や間違った認識も含まれているかもしれません。
ですのでこのブログでは答えを提供するのではなく、
何が正しいか?の判断の前に、まず、それら個々の条件などに関して気づく事が重要だと思いますので、それらに気づく事や、より良い判断の為の手助けが出来ればと思います。

今回の質問さんのケースと暫時していても何かが違えば対応も変わると思いますので、くれぐれも ご注意ください。

「金魚の相談:外傷がある金魚に関して」への14件のフィードバック

  1. こんなに丁寧に解答していただいて、本当にありがとうございます。
    本当に感謝です。
    昨日ペットショップや金魚の店などで、金魚の様子を説明しても
    「弱い個体もいますから。」とか「それは難しいと思いますわ~」
    という風に言われて、何がいけなかったのか?死んでしまうのか?といろいろ不安だったので、いろいろ経験を教えていただけて本当に良かったです。
    やっぱり、昨日あわてて薬を入れてしまわなくてよかったです。

    金魚は今日もやはり元気に泳いでいましたし、
    エサも与えたら口いっぱいに入れてもぐもぐしていました!(かわいい…)
    見た感じはやはり元気そうです。
    傷も昨日は血が滲んだようになっていて、いろいろ心配になったのですが、
    今日は元の白いウロコの色に似たような色になってきていたので、ちょっと安心かなと思います。
    傷も大きくなっているようには見えません。

    これからまた2,3日様子を見て、塩水を薄くしていって最終的に元の水槽に戻せるようにがんばります。
    ちゃんと治ったらまた連絡させていただきます。

    ほんとうにありがとうございました(><)!!!!!

    1. いえいえ、こちらこそ。
      あくまで分かる範囲での回答ですが少しでも多くのことを観察して、問題が出れば早めに対応して治してあげて下さい。

      ちなみにその血が滲んだようになるのは、今後も出るかもしれませんが、金魚が元気なら見た目ほど問題はありません。
      しかし、水が汚れているサインでもあるので半分くらいは換えて清潔にしてあげてください。
      完全に治るまでは全く安心できないのも外傷の怖い部分なので、もう大丈夫!とは思わないでください。
      アンモニア等の中毒以外では水を全て入れ換えるような対応は不要だと思いますが、こまめに水だけは換えてあげてください。

      ここまでは飼育水での話です。
      塩水浴中は毎日、全て新しいものに入れ換えるほうが安心です。
      理由は
      ◇塩水は痛みやすい
      ◇バクテリアが居ないので部分的に残す意味が無い
      ◇粘膜など再生時に水中に古いものを放出している
      ◇尿や糞などアンモニア源が溜まっている
      などです。

      また水を換えても直ぐに治らない事のほうが多いので心配せず数日は見守ってあげてください。
      つまり最初によく検討してから治療方針を決めて一度スタートしたら、あれこれ試さず、その状態でしばらく見守ってあげてください。 心配のあまり次々と、何種類もの方法を試すと悪い方向に向かいやすくなります。 それだけに最初の判断を誤らないようにじっくり考えてから治療してあげてください。

      もし何か問題が出ればこの投稿にコメントしてください。

    2. こんにちは。
      今日、いよいよ傷はきえました(TT)★
      ほんとうにうれしいです、よかったです。
      いまも元気そうにしています。
      水だけしっかり換えて、キレイにだけ保っています。

      ほんとうに、一緒に考えてくださってありがとうございました!

    3. こんにちは
      それは良かったですね。
      見た目の傷さえ消えれば安心です。
      それにしても凄く早い回復ですね。
      多分僕が想像していたよりは軽症だったのでしょう。
      念のため数日から1週間ほど様子を見て問題なければ普段の生活に戻してあげてください。 

    4. もとの色が白いので見にくいのですが、やっぱりうろこが剥がれてるみたいです。
      出血は止まった様子です(^-^)

      私的には衝撃なくらいの傷だったのですが、過保護すぎたんですかね・・・
      なんか申し訳ないです。
      でもほんとうに、ありがとうございましたーーー!

    5. うろこは少し時間がかかると思いますが生えてきますよ。
      僕の白オランダの時に怖かったのは、
      その剥がれた部分にデキモノが出てしまったことです。 
      イボなら見た目が悪いけど
      金魚には良くあることなので仕方ないと思いましたが、
      綺麗な水で管理していると徐々に消えました。 
      つまりイボでは無かったので危ないところでした。
      金魚は鱗が無いと粘膜だけでは感染を防げないので、
      餌や水質には気をつけて見守ってあげてください。 
      温度が急に低下したり、上昇したりすると
      また赤い充血がでたりデキモノが出たりしやすくなります。
      鱗が完全に再生されて隙間がなくなるまで注意してください。

  2. またまた、こんにちわ。

    先日ウチでお迎えした金魚にも傷がありました。傷は鮮血色で充血し鱗が二枚ほど浮いていました。売主様によれば郵送のストレスによる内臓疾患によるものとのこと。

    隔離環境→室外日陰、天日乾燥して1ヶ月以上保管してあった40㎝水槽に水20㍑(新水に0.3%天然塩を添加、毎時10g添加して徐々に濃度を上げました)、新品の水作Mでエアレーション、絶食で3日で治りました。赤黒くなり薄いピンクになり消えました。その後は半分換
    水し、次の日に全換水しました。餌は徐々に増やす様に言われています。

    売主様はもぅ30年魚類を扱われていてその指導で治療しました。

    今までは充血なんてみたらあたふたしちゃって助けられるものも助けられずにいましたが今回は簡単になおりました。

    やっぱり清潔と自然の力、金魚の治癒力ですね。

    1. こんにちわ
      かにゃんさんの場合は鱗が浮いてしまったのを治された例ですね。 
      完治してよかったですね。 
      僕も同じように思うんですが病気も怪我もできるなら金魚の治癒力で治すのが一番ですね。 
      僕達はその為の環境を整えてあげるのに徹するのがいいです。
      最初は何でも塩だけで治せると聞いて全く信じていませんでしたが、手遅れになる前に対処すれば、殆どは塩で治せるようですね。 
      と、言っても僕はまだあまり多くの病気を経験して無いので全てが治せるかは分かりませんけど・・・

    2. 鑑賞魚を扱って30年の方も薬と同じくらい塩が有効だから薬は使わない様言われました。

      また、こちらの記事にもありましたが塩水に弱い固体、真水に戻した時にショックが出る固体もいるらしく濃度は少しずつ上げたり下げたりが鉄則の様です。

      私も初心者だったので病気にしたら死も間近とコワくて仕方ありませんでしたが今回は金魚の生命力を見させていただきました。

      質問者様の金魚も元気になられた様で良かったです(*^^*)

    3. そうですよね。僕も琉金が産卵後の合流でボロボロになった時は死ぬと思いましたし浮いているのを発見した時は恐怖を感じました。 それでも清潔な環境で安静にしておくと元通りに元気になるので金魚は凄いです。 動物は植物とは違いパーツを失うと2度と生えてこないものですが、金魚は植物のように再生するパーツが多いです。 
      最後になりましたが、いつもコメントありがとうございます。
      そちらにお礼に行ければと思うのですが会員制のようでそれも叶わず申し訳なく思っています。 ほんとうにありがとうございます。

  3. こんにちわ

    私は粗忽な飼い主なので、何度か金魚に怪我をさせています。

    どうやら、健康な金魚の軽微な外傷(鱗が少数剥がれたとか、擦りむいたとか)は、特に何かしなくても大丈夫な感じですね。

    でも、まだ免疫力がしっかりしていない幼い魚は、経験がないのでわかりませんが、そうもいかないだろうと思います。

    うちは屋外飼育ですから、様々な生き物が中に落ちます。

    たいていは金魚に食われますが、それでも虫の溺死体が沈んでいるのは日常茶飯事で、そういう意味では雑菌は常に発生しています。

    丈夫な品種だからでもありましょうが、そんな環境でも、軽微な外傷は普段どおりの世話以外何もしなくても自然治癒していきます。

    おそらく傷は、金魚自身の粘液によって水中の雑菌から護られているのだと思います。

    小さな傷で日和見感染が起きたなら、それは「無理な飼い方をしていませんか?」という警告なのかもしれませんね。

    1. 居眠り猫さん コメントありがとうございます。
      外で飼うのは未経験で分かりませんが
      室内とは比べられない程過酷な印象がありますね。
      感染は普通は起きませんが、温度変化などで水質が急変したり金魚が傷を負っている限り常に可能性があるようです。
      粘膜が完全に再生されていても危険だという例も何件か見たことがありますので傷がある限り安心しないほうが良いと考えています。
      フォーラムなどではアンチバクテリアを食べさせたり、注射して感染予防する例も出ていますが僕はそこまで”攻め”の飼育が出来ないので、可能な限り ”護り”の飼育で予防しようと考えています。
      もちろん、経験も浅い為、ご指摘の通り無理がある飼育方法を行っている事もあるかもしれません。
      貴重なご意見ありがとうございます。

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