ケーススタディ:オーバーフローによるアンモニアが減らない場合の対応


このような時期に全換水をしてもアンモニア濃度は減らず1日で60リットル内に1.5mg/Lを示すまでに上がりました。

ろくに餌も与えていないのに・・・金魚がアンモニア発生器と呼ばれる理由です。

普段から餌は控えめにしか与えませんが、昨日は赤ムシを1ブロックだけを各60cm水槽に1個ずつ入れて仲良く皆で分けて食べてもらいました。
そして今朝の測定で 前回問題が出た3つの60cm水槽全てで 1.5mg/L を検出。 アウトです。

この場合の対策として

1)水を換える

2)ろ過を増やす

3)水量を増やす

4)魚の数を減らす

が考えられますが、1)は既に全換水して効果が無かったのでサイクルがキープできずNG
2)も試したいですが、気になるのは3)なのでこれを今回試します。

その結果次第では 最終手段の 4)を実行します。


まずは各種実験を行う為にデザインしたオーバーフローシステムの出番です。
これは エア喰いを気にしていた時にデザインしたので 60cm水槽でも使用できるように高さや幅を決めています。
このように木製の台を60cmの上部に設置し タンクCを載せてすべてを繋げば
60+40=100リットルの循環システムが完成します。
これで100リットルに体長5cmが7匹として十分な水量になるのでこの状態でアンモニアがゼロになるかしらべようと思います。
ろ材は追加していませんが、いつもどおり重りとして小石を少々、ポンプの吸い込み口に物理ろ過としてのウールを少々くわえました。
原因が酸素不足なら改善すると思いますし、ろ過不足ならろ材を追加しない限り改善しないと思うので限界点を見極めたいです。


▲使用したのはイーロカのMサイズの水中ポンプです
これとLサイズは12mmのホースが直結できるので便利です。

前回書き忘れましたが このシステムは停電や地震、また僕の不注意によるトラブル時に最悪の状態になるのを避けるためのフェールセーフデザインというものを採用しています。
前回は圧力がかかる部分をホースで行い水漏れを予防することだけふれましたが、


▲ポンプは可能な限り水面付近に装着し、水漏れが出ても少量でそれ以上水が吸いだせないようにしています。
※もし底のほうに付けていれば、トラブルの際に水槽の水が殆ど無くなるまで出続けることを意味します。

またCに入るホースも水中とは縁を切り、停電時にこのホースから上部タンクCの水が全て60cm水槽に流れ込むというサイフォン問題を予防しています。
このように、考えられる多くの状況での水漏れ事故は設計段階で処理していますので安心です。


▲またオーバーフロー管からの騒音問題も今回は新たにベント管を設けて対応しました。
住宅に使われているものと同じ原理で不快なゴボゴボ音を消しています。
※念のための補足ですが、ベントVent=ベンチレーションVentilationです。”曲げるBent” という意味のベントではありません。
今回はポンプもMサイズなので音が気になるようならサイレンサーも付ける予定でしたが、特に気になるレベルの騒音は無く
コロコロコロ・・・という聞こうとすれば、かすかに聞こえる音が出るだけで、
これは単独で録音してCDに焼けば、リラクゼーショングッズとして売れるくらい心地良い音です・・・・ は言い過ぎですが、心地良い音です。


ちなみにこれまでのシステムは現在はスリム化して
源泉かけ流しスタイルのノンサイクルにしてタンクBの中に投げ込み式のろ過を入れてまわしています。
Aから入る水はディフューザーにより底のほうからBの水中に混入し、Bからの排水は全てオーバーフローによる表面水という仕組みは同じなので、入った水がショートカットしてそのまま排出されることは防いでいます。 しかし、このシステムはテストの結果問題が発覚しているのでまた時間を作って詳しくレポートします。

チョウビは転覆しそうな寝かたばかりするので懲罰房入り、 
上記システムには現在は琉金2匹のみを入れています。

現在夏も終わろうかという9月の中旬です
ここまで時々危うい日もありましたが
やはり1匹に約15リットルの水量があるので餌を与えすぎなければアンモニアは軽くゼロになります。
プチアイデアとして
上部の青いコンテナに金魚が居ないと少しずつごみ等が溜まりスラム化するので
エア喰いの激しい3匹をこの青いコンテナに移動
琉金1匹を含んだ残りの5匹を下の60cm水槽で飼う方法で上手くいくようになりました。
やはり多目の水量は安心です。

しかし、餌を大量に与えてしっかり太らせている現在はろ過では到底間に合わない程の餌を食べさせているので
最長でも2日に1回、危うい時はそれより短い頻度で約40%に相当する40リットルの水を入れ換えて対応しています。

「ケーススタディ:オーバーフローによるアンモニアが減らない場合の対応」への2件のフィードバック

  1. アンモニアは餌無しでもバンバン出てきますからねぇ。
    イオン化してる間はまだいいですけど、無い方が良いですもんね。

    うちは魚の密度を減らして対処してます。
    数の調整はこの時期命取りになるんで、気を使います。
    朝一の設備見回りは緊張しますよ。

    1. 次の投稿に書いたんですが、アンモニア源って金魚だけではないので本当に怖いです。 少し前まではアンモニアの吸収も期待して入れていた水草まで高温時は発生器にかわります。
      また水温が急上昇すると過密飼育水槽はかなり危険になりますね。 データを取っていて驚きました。 
      1匹あたりの水量が
      成魚(体5cm)は10L, 
      稚魚(体1cm)は1Lを切るとパイロットフィッシュ状態になる時間帯が結構長いです。 

      たしかに検出されるのはアンモニアかアンモニュウムイオンか検査薬では判定できないので、pHの検査ストリップを併用していますが、毎回pHは7.0しか示しません。 pHが中性域から酸性域にあることで安全が確認できる事になりますが、稚魚が中毒死した時もpHは7.0だったので理論上は99.9%がイオン状態のはずなんですが死にました。 このへんが金魚飼育で 完全にクリアーにならない部分ですが 僕が知識や経験不足で未だ何かを見落としている可能性も有るので 目の前のデータを蓄積して確実な事だけで検証していくしかないと思っています。

      そんなこともあったので、僕も各水槽を見ながらそろそろ数を減らすしか無いと思うようになりました。 中毒で死なせるよりも 魚に食べられて死ぬほうが多分苦しまないだろうから、かわいそうですけど、第1回目の放流をそろそろ行うべきかと思っています。

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