稚魚経過観察(9) 保護色、色変わり


色変わりの経過観察です。

保護色が黒いものほど早く色が変わるという法則は無いと判明しました。
太陽光と色変わりの早さの関係も特に明確に出来ませんでした。
特に太陽光線との関係は簡単に確認できると思っていましたが
それほど単純な事ではありませんでした。
実は、この比較実験の大きな穴が1つ見つかりました。

白や更紗の存在です。

素赤よりも早く色が変わるといわれるこれらが各グループにどれだけ多く居るかで
そのグループの変化の比率に影響を出してしまい、
結果は、太陽光が殆ど入らない部屋の中心部に置いている不合格者水槽で最も多くの色変わりが出てしまいました。
時期的にも他より2週間以上早く10匹近い色変わりが急に出ました。
全て 白 か 更紗 だったので、 あ゜ーーーしまった っと思いました。
これをカウントすると比較にならないと気付いたからです。

ということで途中で白や更紗は無視してカウントしようと仕切りなおしましたが、
微妙に更紗みたいな素赤みたいな固体も多く、結局明確な区別が出来ないので実験は失敗に終わりました。

しかし、確実に言える法則が1つ見つかりました。
色の濃さに関してです。


▲不合格者水槽 (太陽光なし、ガラス水槽、透明水)


▲未選別A (太陽光あり、ガラス水槽、濃い青水)


▲青コンテナB (太陽光あり、濃い青のプラ製コンテナ+苔少し、透明水)

傾向が分かりやすいように3種の例を挙げます。
写真では微妙な差に見えますが実際はかなりの差がある3グループに見えます。
各容器にはそれぞれのグループの黒仔と色変わり完了っ仔が入っています。
それぞれの黒仔の黒さや、色変わり完了っ仔のオレンジ色の濃さや鮮やかさを比べてください。
上から順に下に行くほど暗い環境(壁と底)に覆われて保護色を濃くしていたグループで色変わり後も直後から派手なオレンジ色でした。
一方、明るい壁や透明の壁に覆われていたほうは、黄色と言うかパステルカラーのようなくすんだ色でスタート、遅れて徐々に濃くなってきています。

太陽光は当たるほうが黒さが増すように保護色が濃くなりますが
その条件に置いていても、ガラス水槽のグループは保護色は薄いままで色変わり後も鮮やかさに欠ける色でした。
周りを黒で覆ったものも同様です。


▲不合格者水槽 (太陽光なし、ガラス水槽、透明水)


▲未選別A (太陽光あり、ガラス水槽、濃い青水)


▲転沈館 (太陽光あり、乳白色コンテナ+薄い苔で覆われている、透明水)

↑ここまでは色がイマイチ
↓ここからは色が濃く綺麗


▲未選別B (太陽光あり、乳白色コンテナ+分厚い苔で覆われている、透明水)


▲青コンテナB (太陽光あり、青コンテナ+薄い苔で覆われている、透明水)

これも明るい順に並べました。
結論として ガラス水槽では全面に苔が生えていない限り保護色が濃くならないので金魚の体色を濃くする事は困難。
一方、プラ舟や青コンテナのような、光を通さない容器で色の濃いものは保護色が濃くなり、その下から出てくる体色も濃く鮮やかになります。
この法則だけは 全ての水槽で例外なく成立しました。
つまり この点に関しても タタキ池やプラ舟などで稚魚を育てる事が理にかなうと言えます。

前にお伝えしたように、合格者水槽はガラス水槽ですが黒い板で周りを覆い暗くしました。
保護色は直ぐ黒くなりましたが、最終的には墨を塗ったような色にはなりませんでした。
やはり内部は反射で明るいので、苔やプラ容器のような光を通さないもので無いと効果が無いようです。

苔の有無での内部の明るさの違い

▲苔の有無でこれだけの差が出ます

今回の僕の稚魚ですが、室内と言うこともあり全体では色変わりは遅く、100日を経過した現在でも全体的には2割程度に留まっています。
上に掲載した写真の稚魚はどれも体長1cm程度でとても小さくて可愛いマイクロミニ金魚ですが、残念ながら全ての金魚を1cm以下で色変わりさせることは失敗しました。 現在色が変わっている60匹ほどの9割程度は1cm前後で完了しました。
餌を調整するのがとても難しくて減らしすぎると痩せてしまうし、太さをキープしようとするとある日突然長くなったように感じるというか
毎日少しずつ伸びているようで、普通の餌では体長を短くキープするのは困難です。
特に太さをキープしようと梅雨でも餌を強気に与えていた転沈館はみんな長く大きく育ってしまいました。
唯一の成功例は、シェルターです。 みんな体長はあまり伸びずに太っています。
特にそのことを気づかせてくれたのが

▲この仔
ビューラーちゃんです。
にわとりみたいですけど金魚です。
太りすぎてほぼ円というか球みたいになってきましたが元気です。
これは餌の違いが大きいようなので
後日その餌に関して投稿しますので、そこで詳しくレポートします。

「稚魚経過観察(9) 保護色、色変わり」への2件のフィードバック

  1. 金魚は自分で色素を作れないし、保護色機能も残ってますから
    環境によって濃淡は結構出ますよね。餌でも変わりますし。

    以前、何の本か忘れましたけど、金魚の色を濃くする環境について実験してました。
    赤に関して言えば、赤いライトに暗い色の底砂が1番赤くなったと記憶してます。

    更紗や白に関しては親の選定もありますし、大変でしょうね。
    猩猩の親は魚種によっては貴重品ですしねぇ。

    1. 金魚に関しては色々な事が言われていて
      実際に自分で試す以外事実確認が出来ないのが難です。
      せっかく様々な環境で多くの稚魚を飼育しているので、今後のためにも取れるデータは少しでも多く取っておこうと思います。
      赤いライトのアイデア面白いですね。カラーライトは野菜で良く使われるテクニックです。

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