安全な水槽の立ち上げ:(2)実はこれもフィッシュレスサイクル

前回の続きです

B)フィッシュレスサイクル その2

これは水槽を多く管理している方なら皆さんがされているだろう方法です。
僕も今はこの方法しかしません。
それは、自家製バクテリアを移植して繁殖させる方法
具体的には、長い間飼っている金魚の水槽が既にある場合
もしくは そのような条件を持つ友人が居る場合
そこからろ材や底砂、もしくは飼育水などバクテリアが住んでいるものを貰って移植して増やす方法です。
選べるなら是非この方法を選んでください。
ちなみにこれもフィッシュレスサイクルと呼ばれています。
パイロットフィッシュを使わない方法全てを、こう呼びますのでこれも当然フィシュレスです。
分かりやすく言えば、A)の方法が完成した時点から始めるのがB)です。
アンモニアを入れたり検査したりする部分が終わった状態でスタートするのです。
しかも自分の水槽から分けた場合は、かなりのレベルまで自分の飼育にあったバクテリアがカスタムブレンドされた状態で最適化されたバランスで住んでいるので安定感もA)より高いです。

(メリット)
◆安全、かつスピーディな立ち上がり。
◆無理なく徐々に行えば無限に水槽が増やせます。

(デメリット)
◇あまり大量にろ材を貰うと既存水槽のバランスが悪くなり
水が濁ったりします。
これは一時的なことなのでそのまま餌を控えたりして我慢すれば直ぐに回復しますが
バランスを崩したまま餌を大量に与えたりするとスパイクが出る事もあります。
◇原則は病気が発生していない水槽からもらうという事ですが
知らないだけで病気が潜んでいるかもしれません。
その場合はその病気を拡散する事になります。

僕は個人的にはこの説は信じていません。
どんな病原菌も微量なら立派なお薬なので問題ないと思います。

準備するもの

以下のどれかを既存水槽から貰って移植します。
多ければ多いほど安定しますが、
既存水槽のバランスを崩さない程度の少量でスタートすれば良いです。
◆ろ材の一部
◆底砂の一部
◆アクセサリー類など、ろ過バクテリアが既に定着しているものなら何でもOK
◆飼育水を半分程度
これだけで
安全にかつ即日、金魚を入れられる新規水槽が立ち上げられます。

フィッシュレスサイクル その2の方法

既存も新規水槽も上部ろ過の場合
1)可能なら新規立ち上げ水槽に既にある水槽の飼育水1/2、
カルキ抜きした水(数日エアレーションして抜いたもの推奨)を入れ
2)ウールを半分分けてもらい移設します。(既存のバランスが心配なら1/3)
※この時新しいウールを下に。移設する古いものを上に入れるのがポイントです。その上に物理濾過用のスポンジが載ります。
3)あとはエアレーションなどを普通にセットして完了です。

既存が上部ろ過、新設が投げ込み式の場合
1)既存のろ過装置からもらったウールを
投げ込み式の下に敷くとそのバクテリアが移動し早く投げ込み式のろ過が完成します。

その他の場合(少なくとも1ヶ月前に行う事)
1)投げ込み式を必要な大きさ、必要な個数購入
2)既存水槽にセット(新規水槽ではありません)
3)茶色く変色してきたらOKなのでそれを新規水槽に移動して利用します。

底砂やアクセサリーでも同じように一部もらうなどして移植します。

あとは温度合わせして金魚を入れればOKです。

安全でスピーディですが最初は他の方法と同様に
餌を控えて徐々に増やさないと失敗します。

注意事項はA)とほぼ同じです。
A)の最後に書いた ◆ を読んでください。

しかし、既に魚を飼ってサイクルして多彩なバクテリアが繁殖してバランスを形成した後なので 新規水槽でのバランス変更は最小限になるので 少ない種類しかメインで活動していない A)よりは安定しているはずです。
濁らせたくない場合は A)同様 少なくスタート、徐々に増やすと良いです。

僕は先日この方法で立ち上げた稚魚水槽の1つが青水化してきました。
太陽が当たる場所に設置する水槽なのでまあ良いのですが
もう少し透明の時期を楽しんでから青水を入れて割る予定でしたが
スタートから青水になりそうです。
右上の茶色いものが既存水槽から分けて入れたろ材です。
青水化してきた新規立ち上げ水槽

パイロットフィッシュ法系

C)市販バクテリアの利用

現在2種類の製品を利用した実験結果を公開中です
その1はフィッシュレスを併用していますが
その2はパイロットフィッシュ法で実験しました。

(→)バクテリア水をきれいにする (日本動物薬品株式会社)
(→)ライブマット+水作エイト (水作株式会社)