水槽の中身を可視化する

水槽立ち上げ関連の投稿の補足の為の予備投稿です。

水が濁る、匂いがする、魚の様子が変・・・
何かが水槽内で起こっているかもしれません
それを目で見て分かるようにする道具とその意味を説明します。
《2013.09.27 all contents have been revised》

◇検査薬・テストペーパー(テストストリップ、テストスティック等とも呼ばれています)
様々な検査薬やそれを更に簡単にしたテストペーパーなどが販売されています。
検査薬は小学校の教材で言えばBTB溶液のようなものですが、
分量を正確に計量したり、何種も混合するようなモノもあり、初心者向きではありません。
同じく小学校の教材で例えればリトマス試験紙のようなものがありこちらは簡単で便利です。 飼育水に5秒から20秒浸すだけで結果が分かるテストペーパー(テストストリップ)がお勧めです。
アクア用品では細いプラスチックのストリップの先に小さな薬品の散布加工がされていて
それを飼育水に浸せば結果が分かる便利なものが主流です。
初心者には・・・と思われるかもしれませんが、初心者の方こそこれによって経験者のような判断が出来るようになりますので
この機会に検討してみて下さい。

◇検査機器
ベテランの方などは検査機器を購入されている例が多いようで時々ブログやHPで拝見します。
水槽の数が多い場合や、実験的な飼育に挑戦されている方は検査薬やテストペーパーではコストがかかりすぎる為だと思います。
しかし、僕達初心者はそこまで頻繁に検査しないので検査薬・テストペーパーで十分と考えています。

検査対象の物質に関して

アンモニア NH3/NH4+
生物ろ過の基本が完成しているか?
それを知るにはアンモニアの量を測定する事になります。
これが一度ゼロから一定の数に上がってから、水換えもしていないのに下がれば
アンモニアを食べるバクテリアが居る(生物ろ過ができている)と言えるので安心できます。
逆にこれが高い数値を示せば、バクテリアが足りないか?全滅したか?
いずれにしても問題なので直ぐに水換えを行う必要があります。
溜まりすぎるとアンモニア中毒で魚を死なせる事もあります。

化学記号も、英語名も、日本語名同様に紛らわしい
亜硝酸塩 と 硝酸塩 なのでこの投稿だけ区別しやすくします
亜硝酸塩★ ←毒のほうは黒い星
硝酸塩☆ ←こけのほうは白い星を付けます
これなら直感的に区別できるでしょう。
※ 硝酸塩も高濃度で長期的に晒されると転覆病などの原因になるので
高濃度の場合は毒とみなします。

亜硝酸塩★ NO2
生物ろ過の第2段階が完成しているか?
アンモニアが食べられる(分解される)と亜硝酸塩★という物質が出来ます。
これもアンモニア同様、中毒を起こす毒なので魚には危険です。
これも同様に食べて分解してくれる別のバクテリアが居ます。
検査する事でこの数値がゼロであればバクテリアが正常に働いているので安心です。
もし亜硝酸塩★が過剰に増えていれば、水換えをして薄める必要があるかもしれません。
※アンモニアが減るという事を確実に確認したなら、この数値は必ず上がるので
それがゼロならバクテリアが働いていると言えます。
しかしアンモニアの分解が行われていない場合もこの数字はゼロを示すので
このどちらのケースかを判断する時はアンモニアとの関連で判断してください。
※もしくは下の硝酸塩☆が増える事でも同様に確認できます。
硝酸塩☆が検出されるという事はこの亜硝酸塩★が分解されているという事なので
アンモニアが検査できない場合はその方法でも確認できます。

硝酸塩☆ NO3
亜硝酸塩★が分解されると、硝酸塩☆と呼ばれる物質になります。
硝酸塩☆は魚には無害と考えられていて亜硝酸塩★ほど急激に魚を襲いませんが
高濃度のまま長期的に暴露し続けると転覆病をはじめとする内臓疾患が出やすくなります。
また、これが溜まるとコケが発生しますし、これが多い水は古い水なので
金魚の活性が落ちたりして病気になりやすくなるので
これが大きな値を示したら水換えをするのが正しい判断となります。

つまり上記の3つはあまり過剰に水槽内に存在させないことが大切です。
しかし、時には水換えを我慢してバクテリアの働きを待つ事も重要です。
立ち上げたばかりの水槽等は特にあまりに水換えばかりすると立ち上がらないので
濁ってもアンモニアや亜硝酸塩★が安全な範囲なら餌を控えめにしてバクテリアが増えるまで我慢します。
そうすれば結果的に早く透明でピカピカの飼育水にすることが出来るからです。

念のために書いておきますが
餌や糞や尿 → アンモニア → 亜硝酸塩★ → 硝酸塩☆
という風に変化していきますので、餌を減らせばこれらが全体的に減るので安心して待つことが出来ます。
同様に金魚の数も少ないほうが 糞や尿 が減るので安心です。

塩素 Cl2 カルキ
水道水に含まれる塩素は年中その濃度が変化していますので時々いつもの方法で塩素が抜けきらない問題がでます。
そのようなことを予防する為、置き水や塩素中和語の水を確認の為検査すると安心です。
基本的に僕の住む地域では浄水場で塩素を多めに入れられるのは季節の変わり目や急ね気候変動で 温度が急に上がるようなタイミングにみられるとこれまでの調査で分かってきましたが、各地域で状況は違いますので各自でお調べください。

pH
昔はペーハーと読みましたが現在はピーエイチでも通用します。
酸性・中性・アルカリ性を示す値の事です。
長く水を換えていない水槽のpHha低くなる傾向にありますのでこのようなときに確認。
また生餌で酸性のものを与えると飼育水が酸性化しやすいのでこの時も確認
このように飼育水を検査してpHwoしることが水換えのタイミングを判断したりするのに役立ちます。
また あまり知られていませんが、水道水のpHは年中変動しています。
僕の地域でのこれまでの計測で6.0~7.5という値が出ています。
これを知らずに大量に水を換えると金魚がpHショックで弱るので注意が必要です。
その他にも
塩水浴 で説明したようにミネラル分が含まれる塩を溶かす場合などに一度検査しておくと安心です。
特に岩塩は凄い値を示すものもあるようなのでこれに該当する方は調べてみてください。
それ以外にも、ベアタンクではなく、ソイルなどを底に敷いてる方などもPHを気にされる方が多いですし、ろ材に特殊なものを混ぜている方も一度検査しておくほうが安心です。
何かが溶け出して飼育水のPHを狂わせている可能性があれば検査してみると安心です。

◆溶存酸素量
春の温度上昇時や夏の高温時の明け方頃に酸欠で金魚が死ぬことがあります。
また苔や水草が大量にある場合や、青水が濃い場合も この問題を促進します。
エアレーションの泡が小さいとか弱い場合も 同じく問題が出やすいです。
このようなときに 溶存酸素量を調べて自分の飼育環境が安全な範囲かを知ることはとても重要です。

◆その他
他にもアクア用品に多くの検査薬やストリップがありますが
僕は使用したことが無く、何に使うのか未だ知りません。
これ以外のもので何か有効なものがあればこのページに追記します。

テトラキットで水質検査してみました

以上の事ができるようになれば
急に飼育水が濁るようなことがあった時、
水を換えるべきか?おさまるのを待つべきか?の判断ができるようになります。
魚の調子がおかしいけど飼育水はピカピカで問題ないように見える時も
疑いの有るものを検査して問題の有無を調べたりできます。
1つでも多くの謎をなくす事でより正確な判断が出来るようになったり
最初の思いこみで間違ったまま何年間も金魚を育てなくて済みます。
特に水槽を立ち上げた直後の不安定な時期にはこれらの数値的な把握ができると
速やかに問題を除去でき、適切な対応が行えるようになります。

「水槽の中身を可視化する」への8件のフィードバック

  1. こんにちは。お風呂で金魚を飼っているものです。
    以前金魚の孵化を経験したことがあり、今年新しく朱文金とコメットの飼育をしたいとおもっているのですが、金魚部さんではどこのメーカーのどんな名称の水質検査薬(キット?)を使っていらっしゃるのでしょうか。よろしければ教えてください。

    1. えった ともぎすさん、コメントありがとうございます。
      お風呂で金魚って・・・・斬新ですね。
      現在僕が使っているのは

      ◆アンモニア検査
      テトラテスト アンモニア試薬 (テトラ) 液体です
      テトラ アンモニア検査

      ◆ペーハー、亜硝酸塩、硝酸塩 検査 ストリップです
      テスト6イン1 (テトラ)
      テトラ 6in1

      ◆塩素検査
      塩素チェッカー (スドー) 液体です
      スドー 塩素チェッカー

      ◆溶存酸素量
      Oxygen-Test O2 TEST (セラ) 液体です
      o2 test oxygen checker sera

      です。
      基本的に値段が安いものを買うようにしています。
      特に検査回数が多くなるアンモニアや亜硝酸塩の検査薬は
      http://www.shopping-charm.jp/
      チャームというネット通販の本店のホームページを常に確認していると
      破格値で売られている事があります。
      その時は値段の部分が赤色になります。(通常は黒です)
      例)テトラ6イン1 なら900円台くらい
      その時にまとめて2つか3つ買うと良いです。
      また全ての試験は規定量で行わず半分とか1/3にハサミで切って行うことで更にコストを下げられますので
      うまく購入してうまく検査すれば1回の検査が10円ちょっとになるので
      コストを気にせず確認できます。
      また検査は慣れてくれば何時測れば良いか?読めるようになりますので
      毎日計らなくても数日に1回とかに減らせば更にコストを下げられます。
      現在のように冬は温度も低いので殆ど検査はしていません。
      気になるときだけ念のため確認する程度です。

      また検査薬がプラスティックフィルムに貼り付けられている検査スティックは簡単で便利ですが
      液体のほうがより正確に、より微妙に測れます。
      とはいえスティックで十分に判断はできます。
      OKか?NGか?はスティックで十分です。

      ただ、pHなど微妙な数値も重要な場合は
      6イン1ではなく 専用のpHの検査薬 
      (液体もありますし、スティックもあります)
      を必要に応じて追加購入されると良いです。
      金魚の場合は通常はそこまで要らないと思いますが念のため。
      詳しくは
      (→)pHに書いています。

      ※スティック と ストリップ という表現が混在してしまいましたが
       同じ意味で、プラスティックに薬品が付けられたものです

    2. とても丁寧な返信ありがとうございます。
      遅くなってすみません。
      以前は5匹ぐらい飼っていたのですが、20cmぐらいになると死んでしまって、今は一匹ででかい浴槽を貸し切って泳いでますw。
      あまりコロコロしたリュウキンやランチュウなど雪ではなかったのですが、こちらのサイトの写真の素晴らしさにリュウキンやランチュウの魅力を発見しました。
      これからもよろしくおねがいします。

    3. えった ともぎすさん
      ご丁寧にありがとうございます。
      >20cmぐらいになると
      デカイですね。
      金魚は大きくなればなるほど顔の表情が豊かになるので好きなんですが
      それだけ大きいと可愛いでしょうね。
      こちらこそ宜しくお願いします。

  2. 金魚部さんこんにちは。
    水換えについて疑問が有りましたのでコメントさせていただきます。
    記事を参考にして水質検査を行っているのですが、アンモニア・亜硝酸塩・硝酸塩が検出されなくても、一週間単位で水換えを行った方が良いのでしょうか?
    飼育環境としては60cm水槽に水草を入れ、水量に余裕を持って飼育しているので、立ち上がってない状態ではないとは思います。
    お知恵を拝借できますと大変助かります。

    1. カーピーさん こんばんは。
      水槽の場合、水は換え過ぎても、換えたり無くても問題が出易いので 1年を通じて問題を1つも出さないように維持するのは大変ですよね。 

      アンモニア・亜硝酸塩は健全な水槽では検出されませんので通常はゼロでOKです。
      問題は 硝酸塩が検出されない事ですが、
      問題かどうかは、理由が何かによります。

      ◆水草・青水・苔等が硝酸塩を消費している場合なら
      そのまま水換えせずに維持して大丈夫です。
      ただし60cm水槽の場合は決して水量が多いとはいえないので、1週間でなくても構いませんが、適切な周期で水を換えて高温時は特に溶存酸素が低くならないように維持してください。

      また検査結果に問題が無い場合でも、常に金魚を見て最終判断してください。
      例えば
      アンモニア・亜硝酸塩ゼロでも尾腐れが出たり、赤班が出たり金魚が底で動かなくなるようなら水を換えてください。 雑菌の繁殖&酸素濃度の低下の可能性があります。もちろんこの場合は濾過装置の中も確認したほうが良いです。

      換えない と判断される場合は
      念のため1週間後にもう一度水質をご確認ください。 問題が潜んでいれば変化があるはずです。

      水は無駄に換える必要はありませんので 金魚が元気で検査に異常が無ければそのままでOKだと思いますが、(夏場に1ヶ月放置とか)長く水を換えないと水質の急変が置きやすいので

      ◇長く低温だったのに急激に温度が上がる
      とか
      ◇急に台風が来た
      とかに水質が急に悪化したり酸素が急に低くなる現象が起きないようにご注意ください。

      また上記とは逆に 安全側のシナリオとして
      ◆余裕のある水量で
      ◆餌を控えめに与えて飼育
      の場合は2週間以上水を換えなくても問題なく真夏の高温を維持していけます。
      僕は 黒ランチュウ と アルビノ出目金 の水槽で餌を体重比で0.1%くらいに抑えて管理しています。 しかも水草などをいれたジャングルタンクなので水も安定しており、現在は 10日に1/3の水換えで上手く維持できています。 基本的には 1週間に1回の水換えをしておくと金魚が長生きできる環境が整うながれが作りやすいようですので、このブログでは「週に1回は水を換える」を前面に出していますが、僕は全ての水槽で同じ事をしているわけではありません。 餌を減らしたり、水量を増やしたり、水草や日光により酸素やプランクトンを増やしたり・・・とより良い環境にすれば水も長く持たせられると考えています。

      ▲現在開発中の金魚飼育記録用紙です
      少し見にくいですが3つ目の段の黄緑色が黒ランチュウ水槽です。10日周期で1/3の水換えで維持できています。
      でもその下2つは4世のコンテナですが赤色は外飼いなので、濾過無しエアレ無しです。 ここまでは記載している周期で好調でしたが急に温度が上がりこの周期では間に合わなくなり赤班病が少し出ましたので、今後は秋まで周期を短くしていきます。 このようにバクテリアが貧弱だと温度が上がるだけでも、もたなくなる事がありますので 状況判断を確実にして問題発生にはご注意ください。

  3. 詳しい解答をありがとうございます、大変参考になりました。
    飼育環境に書き忘れていましたが、上部+投げ込みフィルターでさらに外飼いという環境なので水質が安定しているのかもしれません。
    とはいえ水質の急変は怖いので水質検査や金魚の様子から判断して、ある程度定期的に水換えをしていきたいと思います。

    1. カーピーさん こんにちは。
      外飼いでしたか・・・
      それなら硝酸塩は植物系の成長に消費されているのかもしれませんね。金魚もたくましくなりますが水草の成長は驚くほど違いますね。 特に外の水草の根の張り方がすごいです。まるで化学肥料で管理しているかのような綺麗な根が生えますよね。

      確かに、急変は怖いですよね。
      水を換えていないタンク内で小さな問題が潜んでいる場合に急に温度が上昇したりしてそのタネが大きな問題となるケース や
      水を換え過ぎて(濾過バクテリアは居るけれど)糞や餌を分解する有機栄養細菌が極度に少なくなっている時に餌のカスなどの栄養をタネに雑菌のスパイクで大きな問題になるケースもありますので
      水は換え過ぎても放置しすぎてもダメですので、金魚達の為にカーピーさんの環境での適切な管理サイクルを見つけ出してあげてください。

      僕は 水量多め、餌少な目、薄飼い で安全性を高めるように努力していますが未だ未だ経験不足の外飼いでは予期せぬ事がちょくちょく起きます。 基本的に1つのコンテナに稚魚を1匹だけ入れて維持してましたが高温時は濾過無しエアレ無しでは限界があるようなので今後どのようにしていくか検討中です。 人工餌を全く与えずボウフラやプランクトンだけの時は完全に1ヶ月放置できましたが、人工餌を与え始めると自然のバランスではなくなる為か水を換えたりする必要が出るのでその量などのペース配分を見つけるのが難しいです。

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