稚魚経過観察(4)

今年は数が多いので、去年は経験しなかった事も多くあります。
その一例をご紹介します。

孵化から38日の時点です。

孵化総数343匹
死亡5匹
現在338匹

【餌に関して】
結局、共食いや知らない間に溶けてしまった稚魚というのは居なかったので
数は減らないまま、恐ろしい量の餌を必要としてきました。
ブラインなどは何の足しにもならないようで
シェルター以外では、現在の主食は、赤ムシのミンチと卵の黄身です。

※アカムシを刻むと水質悪化を早めるだけでなく金魚が吸収すべき栄養も流れ出すのでNGです。

赤ムシのミンチも1日に5ブロックで足りるかどうかで
入れてしばらくすると何も無い状態で、餌が底に溜まるくらい与える・・・
には程遠い量になってきました。

また卵の黄身も冷凍すれば水は汚れにくくなりますが、
稚魚の場合はフレッシュなもので無いと食いつかないので
仕方なくできたてを漉して与えています。
その為、水がいくら青水でも処理が追いつかず2日に1度は水換えが必要になるので
現在は、卵だけは意識的に量を減らして食べきるように与えています。
そうすれば何とか週に2回の水換えでいけるようなので・・・
また水換えをする1時間前などに卵を大量に与えてやります。
去年の10倍の数が居るので今年初めて経験する問題です。
去年はいくら与えても水がここまで急に汚れませんでした。

【奇形に関して】

新たに目が片方しかない稚魚を1匹見つけました。
現在は未だ集計していませんが、今見つかっている数では
約5%の奇形率です。 多分今後の選別で増えると思います。
多分体が曲がったものがもう少し居ると思います。
時々、昼間などに天気がいいと水面に上がってくるのですが、その中に多少曲がっている様に見えるものが居ました。

奇形の稚魚に浮き袋が出来ました
▲別に死ぬのを待っているわけではありませんが、もう死ぬだろう と思って見ていた
奇形で体が曲がり、浮き袋の無い2匹に浮き袋が出来ました!
喜んでいいことかどうか分かりませんが、昨日の水換えで居ない!?と思って数えたら数は減ってないのでよく見ると底を飛び跳ねるのを卒業して、普通に泳いでいました。
ミラクルなのはそのサイズです。

普通の稚魚とのサイズの比較
▲よくもこの大きさで食べられずに生きているなあと思うくらい小さいままです。
比較しているのはシェルターの稚魚ではなく60cm水槽の平均的なサイズの稚魚です。
(分かりやすいように容器の大きさを合わせて合成してみました。)
それでもブラインを入れるときちんと捕獲して食べるし、大きな稚魚が来たら速攻で逃げるので生き延びているようです。
シェルターの稚魚の殆どは選別でアウトにする為、複雑な心境ですが、学ぶ事も多いので、せめてその日まではブラインをお腹いっぱい与えてやろうと思います。

シェルターには小さな稚魚ばかり集めていますが、成長が遅くて小さいものと、餌を取るのが下手で小さいものが居て、餌取りが下手な稚魚はシェルターではライバルがいないので直ぐに大きくなります。 その場合は60cm水槽に戻すという作業で、現在はすっかり減って12匹が暮らしています。

その中でも異色の存在がこの蛇のような生き物?です。
窓を開けているときに風に乗って飛んできたのでなければ
金魚の稚魚のはずですが形が明らかに違うのでドキドキしながら見守っています。

スネークヘッド

突然変異?金魚の稚魚には見えない蛇頭
▲普通の稚魚との比較でまず体がスリムでくびれ?みたいなのがあるひょうたん型で、
顔は特徴的なスネークヘッド型です。
目が無いようですが、スポイトなどを入れると逃げるので見えているはずです。
奇形だと思いますが 突然変異とかなら見てみたいので少し期待しています。

【選別】
一気に全てを見て選べないので時間のある時に少しずつでも選別できるように、
合格、不合格、未選別の3つの水槽を用意してまずは60cm水槽のグループを選別し始めています。 この方法ならいつでも止めて、いつでも継続できるし、迷ったら未選別(60cm水槽)に戻すという単純なルールで行っています。
現在は奇形の10数匹以外は特に不合格とはせず、仮に不合格の水槽に入れておき
これ以上この数が飼育できないと思ったときにその中に入っているものをまず処分する事にしました。 最も期待している20リットルコンテナ(青)の2つは未着手のままですが、水換えの時にかなり大きな稚魚も居たのでそちらも楽しみです。
流石に去年の10倍も居るといろいろな稚魚が居て楽しいですが
多分、今回合格にした稚魚から不合格を選ぶ次が悩みそうです。