ケーススタディ:薬を使わない尾腐れ病の治療(産卵後の琉金編)

以前の投稿で尾腐れ病に薬は不要という内容で、その実例をレポートすると書いたのでそのレポートを本日投稿します。
産卵後、尾びれがボロボロに裂けて、尾腐れ病も出てしまった琉金が
どのようなトリートメントで回復していくかを毎日の写真付きでレポートします。

▼まずは被害を発見した当日(4/23)の尾びれの状況です。
産卵後に尾びれが裂けて尾腐れ病もでた琉金

かなりの箇所が裂けてしまい、部分的に尾腐れ病が出ていたので
塩水浴を3日間行う事にしました。

これ以降は金魚に負担を掛けないように治療中のバスケットの中に居るまま上から撮影して行きます。

▼写真は その3日後の状況です。
尾腐れ病が治った直後の琉金

尾腐れ病の患部が綺麗に無くなり多くの箇所はくっつき始めています。
この日からバスケットで以下のように隔離して飼育水内で治療を再開します。
長期的に塩水に入れておくのは嫌なのでこのようにしています。
もともと居た(オスだらけの)水槽に戻して治療しました。
また同じ事になると可哀想なので
最終的には大人しい金魚と一緒に水槽に入れますが、今は対面したことの無い金魚の水槽に移動するより
仲良しのオスたちが周りをサメのように泳ぐ水槽のほうが落ち着くだろうし
新しい場所ほどストレスも感じないと思い、バスケットで物理的に隔離して戻しました。
完治すれば多分何処かに移すか、しばらくバスケット生活かもしれません。

バスケットで琉金を隔離して治療
▲インテリアとしては決して美しくないセッティングですがこのようにして隔離しています。
簡単に移動や掃除が出来るように固定も洗濯ばさみです。
この琉金、小さいでしょ?この大きさで数百の卵を3回も出したのは驚きです。

▼次の日です
回復中の琉金の尾びれ

▼その次の日です
回復中の琉金の尾びれ

▼そのまた次の日です
回復中の琉金の尾びれ

▼そのまたまた次の日です
回復中の琉金の尾びれ

オスたちに尾をボロボロにされましたが本人は全く気にせずオスのほうに行きたい様でバスケットをツンツンつついていました。
そしてこの日、3腹目の産卵をしてしまいました。
しかもオスがバスケットの外から射精するというファインプレイをしたようで
多分、物理的にはお互いが触れる事も無くバスケット越しに産卵を完了し見事に大量の受精卵を残してくれました。
すごいやつらです。

※ここまでの経過で、画像の中で黒い三角のマークのついたヒレの部分を注目してみてください。 その横でも何処でも構いませんが同じ場所を見比べてください。 毎日ほぼ同じ時刻に撮影しているので、これがこの金魚の1日のヒレの回復スピードです。 少しずつですが尾が出来てきています。 裂けた部分は全てくっついたので、あとは形が元に戻り、模様(色)が付けば完治です。

このように何の薬も使わず(塩だけで)、水槽もリセットすることなく
金魚の体力だけで尾腐れ病は治ります。
今回は特に尾が裂けた被害が大きく、尾腐れは2箇所ほどで
尾腐れとしては軽症だったのでこれまで見た中では早かった方です。
(この琉金が異常に回復力が高いのかもしれませんけど・・・
何と言っても、途中で余裕を見せて塀越しの産卵までしていますので)
同様に赤班病も稚魚の経過観察で示したように
こちらも 薬不要、リセットや全換水も不要で完治します。
どちらも、もともと水槽に居る菌なのでリセットする意味はありません。
水さえ換えて勢力を弱めれば金魚の力だけで治る病気です。
(例外として、白点病はエラにできて即死するケースが有るので除外します)

はじめて見た場合は、あまりに痛々しくて焦ると思いますが、落ち着いて対応すれば金魚に無駄に負担を掛けることなく安全に治すことが出来るのでどうか皆さんも
大量換水(1/2~2/3)実施後、必要なら塩水浴をさせてから、水槽に戻してみてください。
(この時、他の魚に突かれないようにバスケット等で隔離は必須です)
これで治ります。

このあともっと酷い事になりました。
このケースの数倍の怪我をして鱗も一部失いましたが同じように
薬を使わず治療しほぼ完治してきています。
詳細は
(→)ケーススタディ: メスを安易にオスと合流させると大変な事になります

「ケーススタディ:薬を使わない尾腐れ病の治療(産卵後の琉金編)」への4件のフィードバック

  1. うちのかわいい黒でめきんちゃんの尻尾がぼろぼろで、困り果ててこちらを訪ねました。

    仕事と旅行で10日程度放置した結果で、その姿を見たときはショックやら、申し訳ないやら・・・。塩浴でだんだん回復してきています。もうしはらく様子をみます。

    詳細な情報、ありがとうございました。お写真を拝見して、うちのでめちゃんも順調に回復していることがわかり、安心しました。

    1. タカさん こんにちは。
      順調に回復しているようで良かったですね。
      温度が高い時期ですので
      ある程度の形に回復するまでは気を抜かず水質管理をして回復をサポートしてあげてください。

      また、長すぎる塩水浴は金魚の本来の能力を鈍化させるので適当なところで濾過バクテリアが安定した&清潔な飼育水に移動して水質変化が少ない中でじっくりと完治させてあげてください。(単独が理想ですが、無理なら大き目のザルとかバスケットで隔離すると仲間に尾を突かれずにすみます)
      早く完治するといいですね。

  2. ・・・塩水浴、まだまだ続けるつもりでした(汗)。

    もともとヒレが長めの子だったので、今はロングスカートをミニスカートにはきかえたかのよう。元気にちょこちょこと泳ぎ回っています。

    発見したときは「もうダメか」と思いましたが、おかげ様でなんとかなりそうで、よろこんでおります。

    いろいろとご教授いただき、ほんとうにありがとうございます。

    1. タカさん こんばんは。
      なるほど、結構ばっさりと切れたんですね、
      経験上、両方の最も外側の骨さえ綺麗な角度で生えてくれば気にならない程綺麗に復活すると思います。 その骨の角度が変な方向に向かうと少し変な形に変形してしまう事がありました。

      >・・・塩水浴、まだまだ続けるつもりでした(汗)
      まあ、未だ しばらくは大丈夫でしょうけど
      塩水浴は金魚にとっtて 非常にエネルギー消費が少ない楽な生活環境なので 疲れた金魚や病気の金魚を 元気に回復させるのに良いです。

      でも、金魚は何でも慣れてしまう生き物なので 楽な生活をさせているとそれに慣れてしまい以前のような強さを失いかねません。 

      またそのような中で病気になると治療が困難で危険です。 塩水浴中にトラブルが出れば薬に頼る事になりかねません。 でも塩水浴は金魚を回復させますが、薬浴は弱らせます。 薬は原因菌や原因虫を駆除する事はできても金魚の体力を回復させられません。 むしろ殺菌、殺虫成分は体力を奪う方向に作用します。 だから薬では元気に出来ないので 塩水浴を金魚を回復させる為の最後の手段として使えるように元気になったところで飼育水に戻しておく事をお勧めします。

      まだまだ高温が続きますので安全に管理してあげてください。
      時間はかかると思いますが、早く元通りになるといいですね。

コメントは受け付けていません。