稚魚の水換え

稚魚は生後1ヶ月ほどまではデリケートに扱うべきなので
成魚の時のような水換えは危険なので稚魚用の方法を紹介します。

◆新水(温度・塩素・酸素)
温度は毎回ぴったりか水温が低めの時期ならほんの少し(0.2℃程)新水の温度が上になるように(適温に近づくように)しています。
新水は2日間エアレーションして十分に(1)塩素が抜けている&(2)酸素が含まれている状態のものを使用しています。
たとえ中性でも自分の分からない化学物質が水槽内に残るのが嫌なので、ハイポなど塩素中和剤は使わないようにしています。

◆チューブやホースのサイフォン方式
僕は水を抜いたり入れたりは成魚ならお風呂ポンプで一気に行いますが
流石に稚魚でそれを行うとパニックになるので
サイフォンと言う原理を使って自然の力で行っています。
※1ヶ月前後の稚魚には背びれなどが出てきますのである程度の大きさからは
それらを傷つけないようにエアチューブではなく、
ホースなど十分に太いもので行ってください。
あまり細いと傷つけたり、途中に詰まる事もあります。
サイフォン水位

これは水位の高いほうから低いほうに水が流れて同じ水位になると止まる現象なので水位に差が無いと働きません。
サイフォンは高いほうから低いほうに流れます

また低いほうから高いほうへの逆流も出来ません。
水槽の飼育水を抜くときは一方を水槽に入れて反対側から口で吸いながら寸止めしてその先をバケツなどに入れると流れ出します。
これだと万が一稚魚を吸い込んでも単なるウォータースライダーで反対側に出ちゃった!
みたいな事になるだけですので、何事も無かったかのように元の水槽に戻せば特に問題はありません。
ただ、その作業で尾とかを痛めても困るので僕は極力吸わないように、吸い出す時だけ吸い込み口と飼育水の間に茶漉しを浮かせてそこから吸い出すか、ゴミなどを取るときは直接手で持って稚魚が逃げるようにしながら底のゴミだけを吸うようにしています。
この時水槽内のチューブは水中ならOKですが反対側は常に水槽の水面より低くないとサイフォンが働きませんので出来るだけ低い位置に先を安定させてください。
両者の水位が同じになると止まるので、その時はバケツ側のチューブの穴を指で押さえれば一時停止できますので押さえながらバケツの水を捨て、また先をバケツの底に戻して指を離せばまた流れ出します。
去年は後半までこんな単純な事に気づかず何度も何度も口で吸い出して苦労したので念のため同じような被害者が出ないように書いておきます。
また、青水だと濃い時にこの作業をするから良く見えないので、たまにゴミと思ったものが稚魚と言う事もあってお互いに心臓が止まりそうになる事もありますので注意してください。
ちなみにサイフォンは高低差やチューブ(ホース)の太さでスピード(時間当たりの流量)が結構変わるので急いで抜くときは水槽よりできるだけ低い位置に抜く事と、細いエアチューブの変わりに太いホースを使う事ですが、太いホースでサイフォンを働かせるにはかなり勇気を出して思いっきり飼育水を吸わないと途中で止まるので本当に飲みそうになるので注意してください。
サイフォンで稚魚水換え 

高低差と水流の変化の関係に関しては、サイフォンが作用している時に自分でバケツを持って上下させてみると良く分かります。
逆に入れる時は稚魚が相手なので水質の急変を避けるようにゆっくり入れるほうが安心です。
水換え直後の大量死を避ける為にもここは時間をかけて行うと良いです。
その時使用するエアチューブですが一見穏やかにサイフォンが働いているように見えても
長さや設置方法により意外に後半に暴れて水槽の外に出たりするので必ず何かで固定してその場を離れる事をお勧めします。

この記事のコメント欄に
えった ともぎす さんより
上記の口で吸い出す方法よりも
よりスマートなアイデアを投稿していただきました。
次回からは僕も真似させていただきます。

 

◆古い飼育水を抜く方法
これは稚魚を吸い込まず余分な水流ができなければ何でもOKです。
僕は2種類の太さの違うホース(エアチューブより太く、普通のホースより細い)を使用しサイフォンで抜いています。
モーター付きのポンプでは稚魚が吸い込まれると死んでしまうからですが、その予防策があればポンプでも良いかもしれません。
僕は自信が無いので原始的なサイフォンでしています。

◆新水を入れる方法
ここが最も重要で普通の水換えのスピードで入れると稚魚は水質の急変で弱るか
既に弱っていれば大量死が出ると思います。
温度が完璧でも水質は変わるのでゆっくり入れないと駄目です。
僕はエアチューブを1本だけ使いサイフォンを利用して点滴より少し速いくらいのスピードで水を入れます。
チューブが細くても高低差をあまりつけるとサイフォンはスピードが増すので高低差もギリギリに落とすと安心です。
10リットル入れるのに20~30分くらいかかります。
このくらいゆっくりだと稚魚に問題は出ないと思います。
とはいえ、そこまで気を使っていても金魚は新水大好きなので5分もすればみんなチューブの下に集まりパーティ状態でひやひやします。
時々いじわるして全く違う場所にチューブを移動しますがしばらくすると大移動してきます。
温度はあわせているので、匂い?何故分かるのでしょうか?

◆換水量
◇通常の飼育水(透明)の場合
僕は1/3を基本にしていますが、
長く換えていないとか過密気味の場合は
原因菌が勢力を増すのを遅らせる意味でも1/2~2/3換えるのも良いでしょう
※その場合↑の◆新水を入れる方法 ↓の◆換水量が多い場合 の2つを読んで注意してください
◇青水の場合
20cm先でもはっきり見えるほど薄い状態をキープしていれば上記の◇通常の飼育水(透明)の場合と同じでOKですが
濃くなりすぎた(20cm先の白い物体のシルエットが分かる程度)場合は
濃くなると青水の特性から1/3程度の換水は意味を持たないと言うか
数日前の状態に戻す程度の効果しかないので、効果的な換水する場合は一気に2/3から3/4程行う必要があります。(あくまで濃い場合です)
※この場合も過度なストレスを与えないように念のため
↑の◆新水を入れる方法 ↓の◆換水量が多い場合 の2つを読んで注意してください

◆換水量が多い場合
魚のコンディションによっては半分でも大きなストレスになりますが
2/3以上を換水する場合は古い飼育水は一度に2/3以上抜いてOKですが
新水を加えるのを何度かに分けて
半日、もしくは1日明けて行うようにしています。
例えば2/3の水を抜くと水槽には1/3の飼育水が残ります。
僕は最大でも1日にこの量以上は加えないようにして水槽内が不安定になる事を防止しています。
つまり2/3の飼育水を抜いた日に1/3の新水を加え
次の日かその次の日に残りの1/3を加える事で2段階にしています。
換水対象が普通の飼育水でバクテリアが不安定で心配な場合は
更に数日おいてから最後の1/3を加える事にしています。
逆に青水は何日も空けると濃くなり意味がなくなるので次の日に残りを入れればよいです。
大量水換えのやりかた
もし、ウイルスなどの問題でその勢力を一気に弱めたい場合は、日をあけずに新水を入れれば良いと思います。
(もちろん温度を合わせたりできることは全てしたほうが良いです)

◆水換えの頻度
早め早めに換えておくと安心です。
ペースとしては、僕は1週間に1度と考えていましたが、過密気味に稚魚をつめ込んでいた為、それでは間に合わず
お腹付近に赤い血のような点が出来ました(赤班病かと思いますが不明です)
この様な場合は、全換水が基本らしいのですが、僕は新水はアンモニアを分解するバクテリアが住んで居ないし、稚魚水槽には上部ろ過も無いので
飼育水が唯一の好気バクテリアの棲家の場合は特に、全てを抜くのは逆に危険と思うので、その問題の程度によって半分から1/4程の飼育水を残して新水を加えて病原菌を薄める事で、好気バクテリアなどの自浄作用で水槽内を正常化させるのが正しい気がします。
ですので、この時も被害は大半の稚魚に見られたため1/3程を残して新水で薄め、また次の日に新水を加えて観察しましたが、徐々に回復傾向を見せました。
勿論、飼育環境は皆違うので同じ方法が全ての方のケースには当てはまりませんので、常に直面している条件を勘案して安全と思える選択肢を選ぶ事が大切だと思います。
僕も、もし未経験の現象が起これば怖いので全換水すると思います。

◆底の沈殿物の除去
青水でも透明水でもいつかは底に沈殿物が蓄積しだします。
毎日スポイトで除去していても取り切れない底に付着した部分に増殖していくのですが、
これをあまり長く放置すると病気の原因菌の棲家になるので、
僕は時々、水槽の飼育水と稚魚を全てバケツに移動してから
軽く水槽を洗います。
この時、上部ろ過などが無い稚魚水槽ではこの付着物も好奇バクテリアの棲家になっているのでゴシゴシは洗わず軽く水で流して余分な蓄積した部分だけ洗い流します。
全く手で触れず水流で落ちるものだけ落として残るものはそのまま付けておきます。
(水槽を置いている場所に適度に日光が当たっていればそれをベースに藻が生えて稚魚の最高の餌にもなります。)
それらの水分を出来るだけ流してから元の位置に水槽を設置します。
そして稚魚以外のバケツの飼育水を一気に戻すのですが、この時は
お風呂ポンプで吸い出して水槽に入る前にフィルターでろ過して沈殿物を全て取って飼育水だけ戻し、落ち着いたら最後に稚魚を戻して完成です。
これが一番大変な作業であまり好きではありませんが、安全に飼育する為には沈殿物のリセットは必要だと思います。

(→)上部ろ過を稚魚に使う方法
稚魚でも泳ぎが安定してきたら上部ろ過を少し工夫して
このようにすれば稚魚を巻き込まず安定した水質で飼育できますし
(→)上部ろ過を使った稚魚のラクラク水換え
も可能になるので飼育の手間が減り他の事ができるようになります。

「稚魚の水換え」への6件のフィードバック

  1.  水換えですが、私はホースに口をつけて吸い込んで…ということはおなかを壊しそうでやったことがありません。
     それよりはいったん使うホースを全部水槽にドブンと沈めてホースの端から端まで水で満たされたことを確認してから両端(バケツにいれるほうだけでもいいがその場合は反対側が水から出ていないことを確認しておく)を指で蓋をして、片方をバケツに水槽の水位よりもホースの先が下になるようにおろして指を離すとサイフォンで水が出ていく…というやり方をしてきました。
     どうでしょうか。たぶん飼育水を飲んでしまうというハプニングなしで水換えできると思うのですが…

    1. えった ともぎすさん すばらしいアイデアありがとうございます。
      実はこの記事の後、
      ペットボトルを使う方法をアクア系のブログで拝見し
      僕自身も 霧吹きのスプレー部分を取り付けてレバーを何度も引けば水が吸いだせる事を発見し
      結局、口を付けて・・・・はやらなくなりましたが、
      null

      えった ともぎすさんのアイデアは 道具を一切使わないし
      ホースさえあれば何時でも何処でも可能な
      シンプルで最高の方法ですね。

      >全部水槽にドブンと沈めて
      これが僕には思いつきませんでした。
      ホースの先を指で押さえるのはバケツを取り替える際に行いますが
      最初の一手で
      >全部水槽にドブンと沈めて
      という方向で考えた事はありませんでした。
      スマートなアイデアですね。
      今後稚魚が生まれたら是非まねさせていただきます。

      すばらしいアイデアを共有していただき
      ありがとうございました。

      >全部水槽にドブンと沈めて
      いやーー参りました。

  2. こんばんは!黒オランダの件ではお世話になりました!
    今回ちょっと困ったことがありまたコメントさせていただきました。

    我が家の金魚二匹が卵を産み、そんなことは小学生以来の出来事なので
    はりきってかわいい金魚の赤ちゃんを見るぞ!と飼育していたのですが…
    母親が未熟なようで、現在産卵は二回経験していますが、
    一回目12個、二回目6個と、とても少ない産卵数でした。
    また、無精卵が多く、一回目は12個中6個、二回目は6個中2個と残念な結果に…
    それでも有精卵は順調に成長していたのですが…
    一回目の稚魚達はしばらく(一週間程度)は餌も良く食べていたのですが、
    一匹、二匹…とぽつぽつと死んでしまい、
    一昨日には三匹一気に死んでしまい
    今元気に泳いでいるのは一匹だけです…
    しかも死に方がなんとも不気味でみんな体をくの字に曲げて死んでいました。
    二回目の卵は本日孵化しはじめ、もうバケツにくっついている稚魚もいますが
    一回目の稚魚達の死因が不明で二回目の稚魚達も同じように死んでしまうのではないか?
    と、ちょっぴり不安です。
    水は水道水が怖くて使えず、立ち上がっている水槽から汲んで使っています。
    10リットルバケツに水草数本(卵がついているので)
    18度ヒーターを使用しています。
    エアーはしていません。

    かわいがっている金魚の卵なのでできれば大きく育ててあげたい!と思っているのですが、
    こう数が少なくて死んでしまうと…うーん
    こうしてみると成魚の飼育とは難しさが全然違うなぁと思います。
    よろしければアドバイス頂きたいです…よろしくお願いします。

    1. 親が未成熟で奇形魚が出ているのか?管理の何かが問題なのか?分かりませんが
      全てが奇形魚となることは考え難いので管理の問題に関して書きます。

      まず忘れないうちに、
      孵化したら 即座にヒーターを撤去してください。
      この時期(孵化直後)に定温環境で飼育するとイミューンの形成に不利です。
      (卵の間は去年僕も利用していましたが問題は無いと思います。)

      基本的には、過密飼育を避けて 水を綺麗に保つ事だけ注意していれば 死なせずに乗り切れると思います。

      【水量】
      多くの方は市販の稚魚飼育用のサテライトBOXなどの大きさや稚魚の体のサイズから小さな入れ物を選ばれますが あのBOXは大きな水槽に取り付けて使うデザインなのであれでOKなだけです。
      通常は最低でもその5倍とか10倍必要です。
      またこれは
      給仕が多く水を汚しやすい点
      温度の変化が大きな点
      などをカバーしてくれます。

      僕の過去の経験から体長2cmまでなら1匹につき1リットルあれば
      初めての稚魚飼育でも安心して飼育できる水量と言えます。
      最初はもっと少なくても大丈夫ですが水温の変化なども勘案して極度に少ないのは避けたほうが良いです。
      (ブリーダーさんのように巨大化が目的の場合は不適切かもしれませんが その方向は興味が無くデータも無いので分かりません)

      【温度】
      この時期の稚魚が成魚より強い唯一の点かもしれません。
      研究者さんのレポートによると生まれて間もない稚魚は1日の温度変化が10℃を超えても問題ないそうです。
      ただし温度が変化するスピードが早いと死ぬそうですので
      急激に温度が上昇しないように正午前後は太陽に当てないようにして
      朝や夕方に太陽光に数時間あたるくらいが良いそうです。
      (これは成魚でも同じらしいです)
      最低気温は2桁になってきたので大丈夫ですが
      もし急に冷える事があれば断熱対策を講じてあげてください。

      【餌】
      できれば1日3回~5回は与えてください。
      毎回少量で構いません
      この餌を次々に処理する能力を早い段階で正常に作動させておけばあとが安心です。
      夕方には全ての餌と糞をスポイトで除去しておくくらいの管理が、この先の高温時も稚魚の命を守ると思います。
      つまり成魚と同じような水換えでは直ぐに死ぬと思います。

      少ない数の金魚を1匹も死なせない為には
      水質管理を厳しくする事です。

      ただし、
      藻や水草を入れておけば放置していても
      それなりに育つようです。
      僕は実験した事がないのですが、よく
      濾過装置の中や水草のバケツの中で餌も与えていないのに大きくなっているのが飼い主さんに発見されて保護されるという例を見ます。
      ですので無理に餌を与えなくても死なないという事も事実だと思います。

      【水換え】
      サイフォンなどを利用して水流がほとんど起きないほど
      丁寧に行ってください。
      バケツでザブーンっと入れるのは論外です。
      時間もかかりますし、針仔を吸わないように神経も使うのであまり経験したくないですが
      最初だけは我慢してください。
      僕のように最初のデリケートな時期を60cm水槽(水位は低く20cmほど)で管理すれば水換えも頻度を落とせますので管理が一気に楽になります。
      衣装ケースでもOKです。
      バケツでも飼育できるはずですが
      水が多いと水深が深くなりすぎたり、
      浅くすると水が少なくなりすぎたりするので 
      そこの所はうまく適度なバランスを探してください。

      パターン1
      【濾過無し 新水で毎日交換】
      この方法はコンスタントに水がリセットされる為
      何も考えなくても毎日新たなスタートをきれるので
      大きなトラブルが出難い点が優れています。
      ただし、
      この方法は水を換えた瞬間から時限爆弾のようにアンモニアがどんどん増えるのでご注意ください。
      成魚程はアンモニアなどに耐える能力は無いので
      バクテリアがいない水で育てる場合は毎日全ての水を交換すべきです。
      この方法は僕の薬浴と同じで夏など高温時や餌を大量に与えた時や糞が大量に出たときは 必ず全換水しないと アンモニアにやられて死にます。
      同様にエロモナスなどの雑菌の爆増も警戒してください。

      パターン2
      【きちんとサイクルさせる、餌は極少量】
      飼育水を利用される場合はそれが機能するように
      スポンジフィルタや
      僕が記事で紹介している ストッキング素材にウールを詰めた物など
      必ず濾材(または濾過器)が必要です。
      飼育水だけでは腐敗細菌の増殖が遥かに早く、最後はそちらが勝つので
      結局ほぼ毎日換水しないと 最後には死なせてしまいます。
      (過去にオーバーフロー水槽を組んで調べました)
      それを予防するのが十分な数の濾過バクテリアです。
      ※この場合は餌は大量には与えられません。
      ※与えるなら毎日水を換える事になります。
      濾過でサイクルさせるのに適切な量で行い
      バクテリアが機能するようにアンモニアが出すぎたら即水を換えて下さい。
      アンモニアが0.5mg/L以上検出されたら水をかえるくらいが安全です。
      (ちなみに僕は成魚では1.5mg/Lとしています)

      ※1L前後の容量で販売されている添加タイプのバクテリアは入れないでください。
      これらは殆どのケースでコストが安い有機栄養細菌です。
      これを入れると水の寿命も稚魚の寿命も短くなります。
      ネットでは全く逆の事が良く書かれていますが
      多くの方はバクテリアの種類を把握せず奇跡のバクテリアと信じて添加されているのが原因です。 調べれば血の気が引くと思います。
      基本的に 有機栄養細菌という種類のバクテリアはアンモニアを増やすだけで
      決して分解しません。 アンモニアを分解できるのは無機栄養細菌です。(←細菌の専門家の方から直接教えていただきました)
      つまり入れればそれだけアンモニアが増えます。
      「これを入れると水もちが良くなった」というのは間違いです。
      ただただタンパク成分が分解されてアンモニアになっているだけですので
      油膜や匂いは減りますが、アンモニアは処理できないほど増えます。
      毎日水をかえていれば知らずにやりすごせますが
      金魚へのダメージは蓄積されますし
      水換えをサボれば そこで全滅です。
      経験上、5mg/Lを超えたら濾過が機能していても下がる事は期待できないと思います。
      またアンモニアは無色無臭ですので検査しなければ気付く事ができません。

      そもそも入れて1日や2日で効くバクテリアは現在のテクノロジーでは開発できていません。
      つまり市販のバクテリアの多くは 毎日水を換える稚魚飼育には使えません。
      唯一例外的に ハイテクバクテリアと呼ばれる 濾過バクテリアが存在しますがこれでも添加するだけでは効果が出ないので 濾過を期待する場合は すでにバクテリアが十分に増えている濾過装置からろ材をもらって使用してください。 これが最も確実です。 稚魚飼育と同時に水槽の立ち上げをするのはアンモニアや亜硝酸塩がピークになる時期が出るので大変&危険です。

      成魚は調子が悪いのを見つけてから水を換えても間に合う事が多いですが
      稚魚は手遅れになるほうが多いと思いますので
      元気なうちに水換えして その元気を持続させてあげてください。

      とは言っても僕はビビリなのでこれまでの2年間共に最初の時期はかなり水質と飼育密度に気をつけてきたのでこの段階で死なせたことが無く、トラブルの経験がありませんが
      それくらいビクビクしながら対応するくらいで丁度と思います。
      この時期を無事に乗り越えても その先は更に死なせやすい時期ですので
      稚魚飼育はこれらをクリアしていく飼育になるので時間や労力が十分に無いと悲しい経験をする事になりかねません。

      特に水換えは早め早めに行って アンモニアや雑菌に晒す時間を短くしたほうがよいです。
      この時期は水が悪くなれば死にますので
      基本的には濾過があっても毎日部分換水するほうが安心です。
      1ヶ月は絶対に死なせずに守りきるつもりで水を管理すれば
      その後の管理はかなり楽になると思います。

      人間や他の動物の赤ちゃんと同じで、生まれたときはどのような環境でも適応して生きていく力を持っていますので簡単には死にません。
      eg)日本人の子供がアフリカに生まれて生きていく例
      eg) 同じ兄弟が日本とインドに生まれた場合の兄弟の免疫力の差 などを想像していただけば分かると思います。
      ただ、金魚の稚魚の場合は 唯一弱いのが 毒系です。
      体重が量れないほど軽いので それだけ毒に対しては弱いです。
      ※毒(や薬)は体重比で効きます

      ですので生まれて泳ぎだす頃の稚魚はとても強く、どのような環境でも生き抜く力がありますが 徐々に環境に慣れてくるとその中で生きるように調整されますので最初の1週間だけでなく最初の1ヶ月くらいはデリケートに扱うほうがよいと思います。
      1ヶ月生きればだいたい環境には適応できているはずです。

      しかし、まだまだ危険な時期が続きます。
      成魚と同じ扱いをして良いのは 全てのパーツが全て形となり、それらを使いこなせるような体形になりエネルギーも十分に蓄えられ、それなりの水流に流されずに自力で泳げるようになった頃かと思います。 これは餌の与え方で時期が大きく異なるので何時になるか分かりませんが それまでは赤ちゃんとしてデリケートに扱う必要があります。

      水量や稚魚のサイズ(体重)を考えれば
      技術的にはエアレーション無しで飼育できると考えられますが
      僕は稚魚飼育でエアレーション無しで行ったのはもっともっと大きくなってからで
      この初期の段階ではやった事がありません。
      というのも酸素の事だけではなく
      水を回し続けていないと水が腐りやすいので(毒が増えます)
      予防するには 水量を増やすか?頻繁な水換えをするか?です。
      つまりエアレーション無しなら 餌を与える度に水を入れ換える必要がでるので
      手間を省く為にも濾過がある場合はエアレーションはかけたほうがよいと思います。
      ※しかし 強すぎれば稚魚が溺れ死ぬので
      ゆるくエアレーションしてじわじわと水を回す感じです。

      もし水換えをこまめにしておられて死んだのなら
      このエアレーション無しというのが生存率を落としている原因かもしれません。
      くの字で死ぬというのは水質悪化のサインで多くは
      内蔵に感染症を出した時などの問題ですが
      水質は大丈夫でしたか?
      匂いや濁りも大切なサインです。
      無色無臭でなければ雑菌が増えているので水を換えたほうがいいです。

      ここで言う 毒 とは主にアンモニアですが
      同じくエロモナスなど雑菌にも耐性が低いので
      あらゆる毒性のものは増やさないようにしてあげてください。
      特にアンモニアは金魚のガードをダウンさせますので
      寄生虫、雑菌類などからの攻撃に抵抗できなくなりやすいです。
      同様に環境の変化への適応能力も落ちますので
      全ての問題への扉を開く事になります。

      ただし メチレンブルーを薄く入れるなどは やり過ぎで逆効果になります。
      適度なストレスや適度な雑菌には暴露しておかないと
      このまま一生 雑菌ゼロの環境で生きていくわけではありませんので
      まるで無菌室で育てられた人間のようになるので その後の生活が困難になります。
      あくまで程度の問題ですが 過度の清潔環境も不潔環境も良くないので
      このへんは普通に自然界ならどうだろうか?という事を考えて対応してあげてください。

      前回書き足らなくてお役に立てませんでしたので
      今回は 考えられる事を1つでも多く書かせていただきました。
      かなり安全側にたっての飼育法ですがこれだけやれば守れると思います。

      がんばって今後孵化する全員を大人の金魚に育ててあげてください。

  3. アドバイスありがとうございます。何度も読ませていただきました。
    >前回書き足らなくてお役に立てませんでしたので
    そんなこと仰らないで下さい!
    黒オランダは死んでしまいましたが、金魚部さんから教えていただかなかったら
    いまだにわからなかったであろうことがありましたし、
    今後失敗しないようにするためにも非常に勉強になりました!
    とっても感謝しています。

    とりあえずヒーターを撤去しました。
    エアーも入れようと思ったのですが、
    コックが無く、そのままだと激しい水流が発生してしまうため
    そのままの状態で稚魚達には我慢してもらっています。
    次の土日にコックを購入しに行きたいと思います。

    水替えなどの環境ですが、すでに金魚部さんの記事を読ませていただいていたため、
    立ちあがっている水槽の上部のろ材の一部を
    ストッキングに入れバケツの中にぶらさげています。(前回のコメントで書き忘れました)
    エアーチューブを指で潰し、なるべく水流が発生しないようにと
    サイフォン方式で毎日3リットルほどの換水を行っていました。
    水も透明きらきら(水草と共に藻も入っているので若干緑ですが)
    無臭だったのでまさか水質悪化とは思っていませんでした。
    アンモニアが悪臭の元だと思っていて
    駄目になったなら臭うだろうと思っていたのでびっくりです。
    今度試験薬も購入しようと思います。

    二回目の卵は有精卵四つのうち三つは無事に孵化し今バケツにくっついていますが、
    四つ目の卵から生まれた稚魚は極端に体が短く、
    殻を破った時点で力尽きてしまったようです。
    四匹と水の状態に注意しながら飼育します。
    お忙しいなか長文のお返事下さり本当にありがとうございます。
    またなにか事件が発生したらよろしくおねがいします。

    1. からすさん こんにちは
      いろいろとお気遣いありがとうございます。
      お返事が大変遅れて申し訳ありません

      > アンモニアが悪臭の元だと思っていて 駄目になったなら臭うだろうと思っていたのでびっくりです。

      そうですね、水質悪化の原因はアンモニアだけでなく
      悪質な細菌類や餌から出るカビ類、酸素不足、対流不足など
      色々な原因がありますのでこれら1つ1つを安全レベルに保つことが重要です。

      (アンモニア臭)
      トイレのようなアンモニア臭が出ることはありますが
      トイレの匂いも便器等の乾いた部分から出ているものです。
      つまりアンモニア臭が水槽付近から出るときは
      飼育水からではなく 飼育水が乾いた水槽やバケツの壁面や上部の枠の部分、または濾過装置のプラスチック部分からです。
      犬レベルの鼻を持っていれば飼育水の匂いも嗅ぎ分けられるかもしれませんが
      水に溶け込んでいる限り殆どはイオン化していますので濃度がかなり高くても気が付くような匂いは出ないと思います。

      (においの原因菌)
      また水が腐ると独特の匂いがします。 これは匂いを出す細菌が増えている事を示します。
      原因菌の種類で匂いは違うようで、ドブのような匂いが出る場合や 動物の糞のような匂いが出る場合があります。 これらの細菌が増えるスピードは凄く早いのでそのままにしておくと次の日までもたないこともあります。
      少し匂いが感じられたら
      濾過が機能している場合は、水を1/3でも換えておくと次の日には正常化することもあります。
      濾過なしなら全て換えたほうが安心です。

      (白濁り)
      濁るのは多くの原因がありますが濾過バクテリア(友好的な細菌)が機能できないほど水質が悪化したら死ぬのでその為白くなる場合があり、この時はこれを餌にして増える別の悪質な細菌がいますので この場合も水を換えたほうが安心です。
      同時にこの状況では悪質な細菌の増殖スピードが早いので酸素も多く消費される事も危険な要因とされています

      ちなみに僕の場合、最初は恐々飼育していたので 水もこまめに換えていましたが、途中で忙しくなったりして少し放置気味で管理していると 意外にも水は大丈夫と気が付き、その調子で水換えをサボりだして赤班病を出しました。 濾過が安定してくれば水持ちは良くなりますが 与えている餌の量や種類(特に生餌は注意です)などや その時の温度などによって 僕たちが気が付かないレベルで悪化することがあります。 毎日少しでも水を換えていれば最悪の事態は予防できますが 大丈夫だな・・・とサボりだすと急に怖い事になるので この先、安定しだす頃こそ ご注意ください。

      繰り返しになりますが
      水質に関しては 食べ残した餌の放置 これが一番危険ですので
      4匹なら完璧なコントロールも可能と思いますので
      その日の餌はその日のうちに吸い出して捨ててあげてください。
      これが一番大変な作業ですので
      食べきれないほど与えない等の工夫も重要かもしれません。

コメントは受け付けていません。